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ブラック・ジャック展に行ってきた

前から気になっていた、京都駅ビル内にある美術館「えき」KYOTOに行ってみたら、ちょうどブラックジャック展というのをやっていたので見てきた。

ただ、伊勢丹7階の奥という、あまり目立たなさそうな場所にも関わらず、平日昼間という時間にも関わらず結構人がいた。

しかも年配の人たちが多い。場所柄なのだろうか。京都駅は人はものすごくいるしな。でも観光客っぽい人たちはいなかったと思う。

2024年10月6日(日)までの展示なので、行くなら今週中しかないぞ!
ちなみに入館料は1100円。

自分は行ってないが、京都駅のいろんな場所にサテライト展示もあった模様。そちらは手塚治虫作品ではなく、他の人のBJ作品という形っぽかったけど。

美術館の外にも少し展示があり、こちらは写真撮影可。

会場内は一切撮影禁止ということだったが、それも当然、展示のすべてが手塚治虫の生原稿という、かなり貴重なものだった。しかも数もかなりある。

あと、会場入り口あたりには、手塚治虫の編集や手塚プロの社長、手塚家族の皆様のインタビュー動画が常に流れていたり、当時のチャンピオンやマガジンなども飾ってあった。

メイン展示はBJの生い立ち、医療倫理、BJの珍しいギャグ顔、ピノコ、モテモテのBJ、人間以外の患者...などなど、テーマに沿ったエピソード紹介とその生原稿を展示するという形。

結局はコミックを読むのと変わらないと言ってしまえばそれだけかもしれないが、生原稿をじっくり間近で見れるということで以下の色々を楽しめた;

  • 生原稿が間近で見れる

  • 青鉛筆でパースを取ってるのがわかる

  • スクリーントーンの上に青鉛筆で模様を描いてるかと思ったが、トーンを貼る場所の指定っぽいのがわかる

  • 修正液の跡がたくさんあって、手塚治虫でも修正するんだなという当たり前のことがわかる

  • カラー原稿は水彩

  • セリフは厚紙の写植を切り取って貼ってある

  • 一話のBJは目のサイズがだいぶ修正液の跡がある半透明の横線がたくさん描いてあるスクリーントーンみたいなもので幽霊を表している

  • ピノコ初登場シーンや、おこがましいとは思わんかねの生原稿も見れる

  • ピノコの顔で修正しすぎたのか、顔だけ別の紙に書いて貼ってあるものなどもある

ただ、文庫は全部何度も読み直しているので全話覚えているレベルのはずだが、それでも見覚えのない話がちらほらとあった。

展示してある原稿は各話2枚だけなので、それだけだとピンとこなかっただけ、という可能性も全然あるが、それでも全く見覚えのない話もあった。

文庫に入っていない話などもあると聞いていたので、それなのかもしれない。

以下が見覚えなかったけど展示されていたお話。

  • case171 「壁」多発性動脈炎のケンという少年

  • case128「最後に残る者」ドイツで六つ子が生まれた話

  • case22「血がとまらない」

  • case36「しずむ女」人魚?のヨーコ

  • case47「光る目」

  • case37「2人のジャン」シャム双生児の話

  • case112「望郷」猫生島という軍艦島みたいなところが舞台

実際、売店で売っていたBLACK JACK Treasure Bookという文庫に、「壁」「2人のジャン」「落下物」という、文庫版に未収録の話が三本載っていたので、それをお土産に買った。

「落下物」は文庫版にもあったはずの「ブラックジャック病」のなんと続きの話。そんなのあったのか!なぜそれを未収録にしたんだ!

でもまあ、Treasure Bookを読んだところ、コミックに収録する話や順番は全部手塚治虫が自分で決めていたらしいので、未収録ということは何かしら気に入らないところがあったとかなんだろうなー。ファンとしてはぐぬぬだけども。

お土産には先述の文庫と、やたらとサイズがでかい「百五十億円いただきましょう」ステッカー、あと「医者はなんのためにあるんだ!」ステッカーも買った。使い所はわからない。


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