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台湾ルーツ旅行記 - 三日目:体調不良、そして澎湖島到着

朝5時に頭痛で起きる。おそらくは昨日調子乗って飲んだビールだ。しかも隣のいびきがうるさい。
頭痛で動かない体を引きずって静かにロッカーを開け、ロキソニンを飲み込んでベッドに倒れ直す。いびきを防ぐための耳栓を持ってきていたはずだが、この頭痛の中、ゴソゴソと探すのはしんどいしうるさいから周りに迷惑かかるし(今考えると頭痛に苦しんでいるのに他人のこと慮るとか優しいな、自分)、耳栓してて目覚まし聞き逃すと怖いしで、我慢してギリギリまで寝直した、というか横になっていた。

10時チェックアウトなのでがんばって荷物まとめたが、変わらずものすごく体調が悪い。アルコールに加え、雨が続いたせいで風邪気味なのかもしれない。チェックアウトしてもロビーなどにいても良いので、ソファで1時くらいまでぐったりしていた。

飛行機が台風のせいでキャンセルにならないか気になってたが、それたこともあり、そちらは問題なし。問題は自分が空港までたどり着けるかということだ!

飛行機は夕方だし、体調は復活しないし、ずっとここにいても仕方がないので昨日散歩で見つけたMOCA、Museum of Contemporary Artに行ってみることに。体調悪いままなのに。雨も降ってるのに。今思うとホステルで寝ておけば良かったとは思う。
当然、果てしなく体調が悪いのでせっかくの展示も全然ろくに見れなかった。おみやげも良さそうなものあったのに。もったいない。ちなみにパンフレットと入場券合わせて100元。やっす。

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日本とだいぶ似ている、昭和の頃の色々なグッズをまとめたような展示もあったが、そこかしこに統治時代のアレコレがあり、単に「うわ〜、懐かしいねぇ〜」にはならない辛さ。

美術館を去り、止まない雨の中、フラフラとMRT駅を乗り継ぐ。ただ、朝から何も食べてないので単に腹減りのフラつきという可能性も考えて、コンビニでバナナとチョコレートを買ってなんとか腹に入れたりする。

なんとか松山空港に到着。台北MRTのわかりやすさに感謝。
ポンフー行きの飛行機会社のチェックイン機械に英語が対応しておらず、全く分からないのでカウンターに行ったら受付の姉ちゃんがとても流暢な英語で対応してくれて一瞬でチェックイン終わった。台湾、なんとかなるわぁ〜、助かるわぁ〜。
フライトまで2時間くらいあったので更にぐったりとする。普段なら嬉々としてSwitchを取り出して遊び始め、2時間が一瞬で過ぎてるのだが、今はただただ椅子に腰掛けてうーうー言ってるだけ。
チョコレート食べたおかげか、徐々に良くなってきて、荷物預ける頃にはほぼ復活していた。

保安ゲートを通り抜け、搭乗口で待つ。せっかく復活したのでウロウロしたかったが、桃園空港よりも小さい空港なので、特になんにもない。ただ、思ったより乗る人多いなとは思った。離島への飛行機つったらもっと閑散としてるものかと。

ちょっとしたことで欠航したり遅れたりすると聞いていたので、台風が過ぎ去っても不安ではあったが、台風は関係なく、普通に出発が遅れた。二度ほど遅れたが特に文句を言う人もおらず、平和な遅延だった。
1時間位遅れて出発。搭乗口から飛行機まで雨の中徒歩で移動だったので、せっかく乾いた靴がまた濡れた。傘は貸してくれたけども…

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プロペラ機なので揺れるのを覚悟していたが、ほぼ問題なく、気づいたら到着してた。サービスはそこそこ丁寧だったが、コンソールはないので映画とかはない。そもそも40分くらいのフライトだし。
台湾上空は撮影禁止だと聞いていたので撮らなかったが、到着間際の夕焼けを隣のにいちゃんが普通に撮影してたので自分も撮ったりした。

ちなみにポンフーに行く航空会社は幾つかあって、自分が選んだUni Airはなぜかサンリオのバッドばつ丸をイメージキャラにしており、色々なところにばつ丸がいた。大変良い。

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そしてポンフー到着した。
ここが我が家のルーツ!実感湧かない!

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予約したホテルの人が迎えに来てくれるという話だったので待ってたがいない。探してもそれっぽいのいない。
飛行機遅れたからかな… でも連絡しようもないので、タクシーで移動する。

運ちゃんがいきなり英語通じないハードモードだったので、すごくオタオタしたあとに、ホテル予約のメール画面を拡大してホテル名を見せたら「あー、○○!OK!」と言ってきたのでよくわからんがこっちもOKと言って連れてってもらう。全然違ったらどうしようと不安になりながら。
到着したらちゃんと調べた通りのホテルだったので、運ちゃんとサムズアップしてニッコリ。良かった。300元かかった。送迎サービスだったら200元って言ってたのになぁ… と、いきなりモヤモヤする。

チェックインしたら、受付の人がメールでやり取りしてた人だった。
その人とは日本語でやり取りしていたが、そのときから書いたことの7割くらい通じてるかな…くらいの日本語力だった。話してみるとまさにそのくらいの日本語力。
でも、この島は台北よりかなり英語通じなさそうなので(空港待ちのタクシーで英語が通じないので悟った)、日本語が一部でも通じるというのはとても助かる。

だが、事前にお願いしていたはずの空港送迎に関しては全く通じていなかった様子。到着できたからいいけどね。
とにかく久しぶりの一人部屋。ダブルベッドに風呂場もきちんとあり、作業机もある、そこそこちゃんとした部屋だった。

受付の人に美味しいご飯の場所を聞いてみたら、数ヵ所教えてくれた。一番近い一つに行ってみたが、めっちゃローカル家族連れ向けの店だったので、目の前まで行くが諦める。

ポンフーという街、今はリゾート地になっているらしく、確かに空港からここに車でもでかいホテルがバンバン建ってたし、町並みも別に離島の田舎という感じはしない。なによりマクドあるし。でもいきなりマクドはとても負けた感があるので避けたい。コンビニもダメだ。

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そしてものすごくウロウロした結果、ローカルな感じのお店でイカステーキ丼とかを頼む。メニューには英語で書いてあるのにそれで注文すると通じないの勘弁してくれ。なんのためのメニューなんだ。
イカは中国語で花枝らしい。発音はホワズー。ポンフーはイカ名産らしいので色々なところでこの漢字を見る。まあ、頼んだときはメニュー指差し作戦でしたけども。

とにかく冷や汗かきながらも注文できて、お金払って、番号札渡されたのでスーチャオウーだかの数字読みを復習しながら待つ。
呼ばれたっぽいので行くと、たぶんそれっぽいのを渡され、「箸ここやで」みたいなジェスチャーをされる。容器の蓋が開かず難儀してたら、後ろの姉ちゃんがスッと引き出してくれた。蓋じゃなくて引き出しだったのね… 死にたかった。

と言うか、お店で食べて行きたかったのだが今更テイクアウトをイートインにするのを中国語で伝えられる自信など一切ない。
ホテルに戻って食べる意味もないのだが、道端で食べる場所もないので戻って食べた。普通に美味しかったが、今後の食の難易度の高さを思いながらイカを噛み締めた。

夜は特にすることもないのでテレビつけたらケーブルテレビが入ってて、アニマルプラネットやディスカバリーチャンネル、あとアニメ系のチャンネルがあり、それだと英語か日本語のボイスに中国語字幕入ってる形なので自分でも楽しめた。
そしてなぜか自分のルーツの場所でトトロ見るという不思議な体験となるのだった。ちなみにとなりのトトロは中国語では龍猫らしいぞ!

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マジでなんにも予定を立てていないので、明日はいったい何をしようかと考えながら寝る。まあ、自分のことだから何にせよいつものように歩き回ろう。

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