心の振幅は振れてますか?
なんとか残業にならないようにがんばって、でも結局いつもより30分くらいしか早くならなくて、職場の駐車場から車を出したら、めずらしく道が大渋滞していて。
次に作るパンの材料が近所のスーパーではどこを探しても見つからなかったので、寄り道して少し大きめのショッピングセンターに行こうと思ってたんだ。
こういう時に限って・・・なんてがっかりするかと思えば意外に平気だったのは、いま通勤の行き帰りにAudibleで聴いている村上春樹が面白いからだろう。
パン作りを始めてから、スーパーによると必ず製菓材料のコーナーをチェックするようになった。必要がなくて50年以上も寄り付かなかったコーナー。
少し凝ったパンを作ろうと思うと、その材料は製菓材料のコーナーにあったりする。ココアパウダーとかアーモンドスライスとか、お菓子作りと共通の材料も多いからだ。
スーパーで製菓材料を物色するいいトシのおじさん。自分は恥ずかしくもなんともないけれど、まわりのお客さんはどう思ってるんだろう、なんて考えながら、ディズニー柄の袋に入ったシナモンパウダーを買い物かごに入れる。
これまではもっと簡素なパッケージだったのに、最近のトップバリュは攻めてる。きっとお母さんと一緒にお菓子を作りたい子供たちがターゲットなんだろうけど、おじさんも必要だから買っちゃうんだ。
トシを重ねると、ずうずうしくなるというか、恥ずかしいという感情が薄くなっていっているというのをふとした瞬間に感じる。いや、恥ずかしい、だけじゃなくて、心の振幅自体がだんだん小さくなっていってる。
それは、長い人生の間に場数を踏んで、人間として成熟していっているということもあるだろう。でも、カラダを動かさないでいると体力が落ちていってだんだん衰えてしまうのと同じように、きっと心も使わないとだんだん動かなくなっていってしまうに違いない。
いろんな所に出かけていって、いろんな人と出会って、いろんなことにチャレンジして、喜び、悲しみ、怒り、悲しむ。
そんな体験を年齢にかかわらず続けていくのが、心の振幅を保つためには必要なんだろうね。
私には、さいわいパン作りがある。うまくいっては喜び、失敗してはがっかりする。同じことを黙々とやっているようで、けっこう心は動いている。
まだまだ作ったことのないパン、作ってみたいパンがたくさんある。チャレンジの場には事欠かない。
あとは、人はやっぱり人との関わりで成長するものだから、パン作りを通じてたくさんの人と出会いたいね。
まだまだやれることはたくさんありそう。
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