宣言すれば作曲家
リモートワーク
2020年4月以降、在宅でのリモートワークが増えて、家にいる時間が長くなりました。勤務先の会社では20年前から各自にノートPCを貸し出す環境が整っており、決して自慢にはなりませんが、自宅や出張先でリモートワークをすることに慣れており、正直大きな変化はありませんでした。
とはいえ、会社とは違って自宅の机は長時間仕事をするための環境ではなく、特に椅子は1時間座っているとしびれがきます。
これは環境改善が必要と早速家具販売店へ。100種類以上の椅子が陳列してあり、いくつか試しているうちに、見た目は良くても座り心地は価格に比例することを理解。寂しい懐具合と相談して気に入った椅子よりワンランク下の椅子に妥協しようとしたところ、一緒に来ていた息子が「お父さん、プレゼントするから、気に入った椅子にしなよ」と嬉しい一言が。そして購入した椅子がこちらです。
背もたれが特殊ですが、このクッションがいい感じで背中を支えて楽ちん。こうなれば、ついでに机回りもきれいにしようと断捨離を開始。長年捨てられなかった物が出てくる出てくる。
廃棄候補の中に、いつかは作曲に必要だろうと買っておいたキーボードも出てきました。在宅で通勤時間もなくなり、休日も出かけることが減っているので、これは昔の夢だった作曲家を目指すために、誰かが用意してくれたチャンスだとポジティブに考えて、いそいそと作曲用のスペースも確保。気づけば、仕事をするスペースが横に追いやられる事態に。まぁいいか。
曲を作る夢
でも作曲なんて、何10年か前に1~2曲作ったことがあるくらいで、音楽の知識はほぼゼロ。還暦も近いのに無謀なチャレンジだとは思いましたが、高校生でバンドを組んでいた時に、いつかはオリジナル曲で演奏したいなと夢見ていたのを思い出しました。昔購入したDAW(Digital Audio Workstation)という、コンピュータを使って音楽制作をするためのソフトも、PCを買い替えるたびにシリアルナンバーやアクティベーションコードが紛失しており、Steinberg社の『Cubase』ソフトを購入。歌もあまり上手くないので、代わりに歌ってくれる『VOCALOID(ボカロという呼び方もします)』という、メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成するソフト(『初音ミク』や『がくっぽいど』などが有名)も購入しました。音楽ソフトはMACが良いらしいけど、Windows10なので止む無し。
これだけ揃えたら実行するしかありません。
曲作りは大変
YouTubeなどの動画サイトを見ると作曲に関する情報配信がたくさんありますが、結局は自分で生み出すしかありません。見様見真似で始めたものの、なかなか進みません。
そんなとき、自分の尊敬する作曲家で『TANEBI』のギターリストでもある、『杉山勝彦』様がリアルタイム配信で作曲の話をしていただく機会が何度かありました。リスナーの色々な質問に真面目に対応いただき、いくつか質問もさせていただきました。
なかでも、「作曲家って資格も免許もいらない職業。宣言すれば、あなただって今日から作曲家ですよ。」というコメントがあり、なるほどと納得。すぐ家族に「今日から作曲家になるから。」と宣言。「あぁそう、頑張ってね。」と含み笑いで応援されました。
不思議なもので、それから詩や曲が浮かぶようになってきて、いくつか曲として仕上げることができるようになってきました。そうなってくると、せっかく作ったんだから、YouTubeにUPして知らない方にも聴いてもらいたいという欲がわいてきました。しかし、ここでまた壁が。YouTubeは動画配信サイトなので、何らかの画像が必要です。以前はWindowsに標準で搭載されていた『ムービーメーカー』がWindows10ではなくなっており、どのソフトを使えば良いのか見当もつきません。ネットで検索すると『VideoPad』という動画編集ソフトが良さそうなので購入。少しさわっていると何となく機能が把握でき、動画の準備もできました。
金浜菜夏美さん
約3年前から、SHOWROOMというライブ配信で『金浜菜夏美』さんを見つけてから、メジャーデビューという夢に向かって走り続ける彼女から、たくさん力をいただきました。現在は、17ライブに活動の場を移してライブ配信中です。コロナの影響もあり、2020年3月に予定していた3rdシングルのリリースイベントが延期となり、約1年彼女の生歌を聴けていませんが、17ライブで毎日配信しているので、応援が続けられています。ちなみに3rdシングル『7』は『杉山勝彦』様が作られた楽曲で、杉山節満載の素敵な曲なので是非お聴きください。
彼女は歌を中心に配信されており、だいたい21:00~22:00ぐらいから2時間くらいの配信が多いです。1回の配信でおしゃべりを交えながら、10~20曲近く歌唱しており、00:00を過ぎることもしばしば。リスナーとのコミュニケーションが楽しすぎて終われないことがほとんどの原因。午前零時をすぎても変わらない笑顔と歌声で配信を続ける彼女に、インスピレーションを受けて、『魔法が解けないシンデレラ』という曲を作り、初投稿しました。
PC画面に向かって、ゼロから詩や曲を生み出すのは難しいですが、日常の小さな出来事からイメージを膨らませると、短時間でも曲は作れるんですね。
もうすぐだね
コロナ禍を題材に曲を作ってみました。タイトルは『もうすぐだね』。
日本国民の全員が、多かれ少なかれ大変な思いをして毎日を暮らしていることと思います。1~2年で終息するかはわかりませんが、笑って話せる日が早く来ることを祈るとともに、これからも自粛生活を送りながら、曲作りを続けていきたいと思います。
『もうすぐだね』 作詞作曲 パパごん
夕方どこからかピアノが聞こえる
リモートワークが終わって犬との散歩道
だいぶん空気も暖かくなってきた
食卓の鍋の出番が減ってきた
去年の今頃はマスクもつけずに
普通に出かけ普通に飲んで普通にしゃべってた
長い人生から見れば1~2年のことかもしれない
不自由な暮らしも悪くなかったと
笑って話せる日まで
もうすぐだね
ピアノの曲はどこかで聞いたことがある
座りっぱなしの体に坂道がこたえる
深呼吸すると花の匂いがする
今日の夕飯軽めにすませよう
去年の今頃はあちこち飛び回り
電車に乗って飛行機に乗りバスで移動してた
長い人生振り返れば過去の出来事かもしれない
助け合う暮らしも楽しかったと
笑って話せる日まで
もうすぐだね
長い人生から見れば1~2年のことかもしれない
不自由な暮らしも悪くなかったと
笑って話せる日まで
もうすぐだね
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