「くだものがかりのテーマ」からはじまった
いちばん最初に作ったオリジナル曲は「くだものがかりのテーマ」です。
2017年9月、保育園行事として、小学校の体育館を借り切っての演奏会という、それまでにやったことのない大規模なものを計画しており、折角なんでその様子を区のケーブルテレビ局で流せないか?という話になりました。
ダメもとでテレビ局に電話をしてみたら、「カバー曲などでは著作権の問題ありまして、放送はちょっと」とのこと。テレビで流れるような有名な曲をレパートリーとしていたので、まあそれも仕方ないかな、と。
で、演奏会後の打ち上げで、いつものようにやりたいことをああだこうだ言っていく中で、「じゃあオリジナル曲作りたいよね」みたいな話になり。
飲み会後、酔った勢いで歌詞をばばばっと書いたのだったろうか、今となってはまったくもって覚えていませんが。そのばばばっという勢いで、ようへいメンバーに送り、勝手に満足していた矢先、すかさず曲がついた状態で返ってきたのでした。それが記念すべき「くだものがかりのテーマ」が出来た瞬間でした。
小学校体育館を借り切っての演奏会の1ヶ月半後、元々私たちが出会った保育園にて、同じくパパバンド「くだものがかり」の演奏会が予定されていました。そのバンドのテーマ曲として、その保育園の校歌、ではなく「園歌」をとして作ったのが本曲。サビで繰り返す果物の名前「もも」「いちご」「みかん」「ぶどう」は、まさにその保育園のクラス名です。
初期衝動といいますか、純粋な創作意欲の為せるわざと言いますか、ほとんど考えることもなく、勢いで出てきた歌詞でした。それは次に作った曲「タイに行ったアイツ」も同じ。もうこんな風にして歌詞を作ることはできないだろうと思います。まるで幸福な「オリジナル曲ができる過程、そして瞬間」でした。
(ひさとし)