J2はつらいよ 第9節 山形対鹿児島
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
4試合勝てていない鹿児島ユナイテッドFC。
アウェイの山形戦を振り返ります。
山形戦は少しメンバーを変えてきました。
戸根、野嶽、田中、鈴木が外れ、広瀬、外山、端戸、チャーリーが入ります。結果が出ていないので、メンバーを変えてテコ入れしてきた感じです。
田中選手が出ないのは、山形からのレンタルだからですね。
ただ代わりに今季初先発した端戸仁選手はまたコンディションが万全ではない感じでした。
【鹿児島ユナイテッドFC】
基本的にはショートパスを使う時とロングボールを使う時と使い分けてビルドアップしていた印象です。
ただ山形のDFライン裏を狙うも、きちんとラインコントロールされていて、なかなか裏に一発で抜けるのは難しい状況でした。
最近、無得点が続いているのですが、そもそも相手守備を崩せていなくて、相手DFの前でプレーしているので、チャンスの数自体はあるのですが、チャンスの質的には山形の方が高かったと思います。
ただ序盤チャンスも作れていたのですが、前半10分にDFのラインコントロールできず、失点してしまいます。
大野選手もキャッチしに行ったように見えるのですが、判断を間違えました。
もう少し簡単にキャッチできると思ったようですが、
これでまた試合を難しくしてしまいました。
大野選手はPK止めたりと、いいプレーもあったのですが、GKというポジション柄ひとつのミスが失点に直結するので、難しいポジションです。
藤村選手は明確に狙われていたと思います。彼の所でボールを奪えれば一気にゴールに迫れますからね。
後半途中から有田選手が出場したのですが、どうもフィットしたとは言いがたいです。
というのも彼はトップ下の選手ではないので。
サイドからセンタリングする場合は、ツートップにしたいのかもだけど、正直チャーリーとゴール前で被っていましたよね。実際ゴール前のシュートで味方に当たった場面も一度だけではなかったです。でもこれも仕方ないところはあります。二人ともゴールという結果が欲しいはずです。そうでなければ生き残れませんからね。
中盤の選手には狭いスペースでプレーできるクオリティが求められます。
残念ながら、彼にはそれがないと思います。
これ別に彼をディスっている訳ではなくて、彼はあくまでもCFWなんです。
もちろん下がってきて組み立てに関与することもできるんですけど、最初からMFでプレーするのと、CFWでプレーするのとでは難易度が違うんです。端戸仁や田中渉選手くらいのクオリティがある選手がやるのがトップ下なので。
カウンター時の上がりも遅い、ちょっと自信を失っていますよね。
カウンターのカウンターが怖いのだろうけど。
鹿児島はサイドチェンジが少ないので、どうしてもスペースを消されて対応されることが多くなります。
もう少し意図的にサイドチェンジを使えるようにしたい。
前からのプレスも掛からない時も多いので、行くなら時間限定でもっと激しく行って、行かないならミドルプレスにするとかした方がいいかと思います。
前に出て空いたライン間やサイドチェンジを使われる場面は多いし、スライドの強度がないので、その一瞬の隙を突かれて失点しています
最近の相手チームは明らかに、DFライン裏とサイドチェンジを狙っています。
なので何回も話していますがDFラインのコントロールとサイドチェンジされたときのスライドの強度を上げる必要があります。鹿児島はボールサイドに人を掛けて守備をするので、逆サイドに展開されると、簡単にボールが前進します。なので逆サイドの選手は中に絞るのではなくて、中間のポジションを取って、どちらでも行けるように準備することもひとつの方法ではないかと思います。
この試合ではSBの選手がオーバーラップすることが少なくて、五領選手が単独で突破する場面が多かったと思います。多分守備のことを考えて、SBの上がりを多少抑えめにしていた感じがします。ただその分、五領選手がいつも以上に仕掛けていたので、良かったと思います。やはりサイドで仕掛けないと相手の守備組織も崩れないので
ただ山形は守備がしっかりしていたので、完全に崩せた場面は少なかった。
だからセンタリングにしても精度がないし、山形はゴール前には選手が揃っていてクリアされることが多くなりました。
失点の場面
以前からの課題のラインコントロールがうまくできていません。
大野選手がキャッチすると思ったのかもしれませんが、それでもラインは下げる必要があります。
そして大野選手がパンチングではなく、キャッチしにいってファンブルして、失点してしまう。
大野選手やDFラインコントロールも他は悪くないのだが、ひとつのミスで失点すると試合は難しくなります。
甲府戦ではできていたが、横浜戦と同じ現象です。
一試合できていたからOKではなく、サッカーってできたりできなかったりを繰り返しながら成長していくので、これからも地道に修正していくしかありません。
【モンテディオ山形】
彼らが狙っていたのは、鹿児島のDFライン裏と密集して守備をする鹿児島の逆サイド。そしてボランチ 藤村選手のところです。
鹿児島の対戦相手がよく使うサイドチェンジも効果的に多用されました。
鹿児島が前からプレス行くのですが、GK後藤選手のフィードが正確で、簡単にボールを前進されてしまいます。
これをやられると前からプレス行くのは厳しくなります。
またポジションも高いので、山形の高いDFラインの裏をカバーできていて、鹿児島のロングボール攻撃もケアします。
ボール奪取されてもプレスバックが速いですし、ファウルしないで奪える技術もあります。
選手のクオリティもかなり高いです。
囲んでもパス通されるし、プレス回避され、サイドチェンジされる
時々はパスミスからボールを奪取できるのですが、きちんとリスク管理されており決定的なチャンスまで持ち込めませんでした。
選手が全体的に上手いし、速いし、体格もいい
ドリブルで持ち上がれる選手も多く、鹿児島のプレスがうまく掛からない場面も多々ありました。
なかなか手強い相手で、上位にいないのが不思議なくらいでした。
【総 評】
鹿児島のプレー自体は全般的に改善はされています。
最近はセットプレーでの失点ありませんし。
ただたったひとつのミスから失点し、自ら試合を難しくしているのも事実です。
そんなに悪い内容ではなくて、ほんの少しの差なんですけど、その少しの差で勝負が決まるのもプロの世界。
運がないのも事実。
味方にシュート当たっているし、最初の失点の場面とか、競り合ってこぼれたボールが相手の前に落ちています。
負けが込んでいるときは、こんなものなのでしょう。
もちろん改善する点はまだまだあります。
鹿児島も少しづつですが成長し、J2のプレー強度に近づいてきてはいると思います。ただ負けが多くなると選手の自信もなくなります。
だからこそ課題を明確にし、それを練習で解決していかなければなりません。
これで五試合連続無得点。
昨シーズンや今シーズン序盤は、得点は取れるけど、失点が多い試合が多かったので、課題が明確で、守備を立て直せば良かった。
ただ最近は鹿児島の特徴が消されていて、得点もできなくなりました。
これは苦しい。
結果にとらわれないで、自分たちの課題から逃げないで、正面から向き合い、例え一歩でもいいから前に進んで欲しいと思います。例え一歩でも成長できれば、シーズン終盤には遠くまで進むことができるはずです。
大島監督は悩んでるでしょうね。色々手を打っても結果がでない。
これまでの方針を貫くべきか、大きく変えた方がいいのか。
悩んでも結論は出ないんですが、週末には試合があり、監督は決めなければならない。
ほんと苦しいと思います。でも悩んだら自分の信じた道を進んで欲しい。
もし違った道を進んで、結果が出なかったら本当に後悔すると思うので。
次はアウェイの愛媛戦となります。
長く暗いトンネルは続きますが、出口はもうすぐです。
現地応援の方、よろしくお願いします。
We are challengers!
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」