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勝ちきれず引き分けて崖っぷち 第26節 八戸対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは、仙太郎です。

まずは最初に先週の薗田選手のオフサイド疑惑をジャッジリプレーでやらないよなとつぶやいたのですが、なんとやってくれました。ちょっとビックリしましたが、結構リクエストがあったみたいですね。J3の試合も取り上げてくれたのはうれしい限りです。

結論としてはオフサイドではなく、薗田選手がGKに影響を与えたかどうかが論点となりました。この中ではどちらもで取れるかなという曖昧な感じでしたね。私は相手のDFに当たってコースが変わっているので薗田選手がいようがいまいが、GKは反応できていないと思うのでオフサイドではないと思っています。

ただこれは審判により判断が分かれそうな微妙な判定なのも間違いないです。昨日の日本代表の伊東選手の幻の2点も論点は同じでしたね。昨日の場合は、揉めにもめてオフサイドとなりました。VARがあれば薗田選手のプレーもオフサイドになったかもしれない微妙な判定だったと思います。

それでは試合を振り返って見ましょう。先週、首位の熊本に押されながらもなんとか勝ちきり昇格への希望を首の皮一枚残した鹿児島が戦うのは八戸に乗り込んでのアウェーゲームになります。

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先発メンバーは基本メンバーは同じですが、右のウィングポジションに久しぶりの五領選手が入り、先週怪我で途中交代した衛藤選手に変わり砂森選手が左SBに入りました。

序盤は対鹿児島への戦術としてはお馴染みの前からプレスを掛けてくる八戸。ただこれまでと違いワンタッチやツータッチと少ないタッチ数でパスを回せる鹿児島。このあたりは上野監督のトレーニングの成果が現れているかと思いました。ところが、そんな前半11分にゴールを奪われます。

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この失点の始まりはヘンリー選手のミスパスからでした。相手FWがプレスを掛けてきたので、ダイレクトで前にパスをしたのですが、これが相手へのパスになり、そこからの流れで失点します。

失点の場面では、相手のCBがボールを持っていたのですが、ここに誰もプレスに行けなくて鹿児島DFラインの裏にロングボールを蹴られます。この時、おくれを取った鹿児島のCBが必至にクリアしようとしますが、下がりながらなのでバランスを崩してボールに触れません。そのボールが相手のFWの上形選手に拾われて、振り向きざまの見事なシュートを決められてしまいました。裏を取られたのは鹿児島のミスですが、このシュート自体は素晴らしいシュートで褒めるしかありません。

相手のCBがフリーだったので本来鹿児島のDFラインは下がらなければなりませんでした。ところが下がらなかったので、裏へ蹴られたボールへの対応が遅れてクリアできず、相手FWに裏を取られて失点してしまいました。(本来は上図の赤点線までDFラインを下げてロングボールに対して前向きにヘディングする必要があります)

ただ八戸の攻撃はロングボール主体なのは事前にわかっていたはずなので、このCBへのプレスをどうするかは事前に考えておかなければなりません。守備時にワントップだと、数的不利な相手CBにプレスを掛けることが難しくなります。

ただ上図の影の方向を見てもらえばわかるのですが、鹿児島ゴール方向に延びています。なのでウェズレー選手はボールが太陽と重なって見えなかった可能性もあります。実際にあのヘディング無双のウェズレー選手がヘディングのために飛んでもいないし、競り合おうともしていません。これは少し不運だったかもしれません。

これで勢いづいた八戸は前からのプレスに勢いが出ます。逆に鹿児島は相手のプレスの強度に戸惑い、それまで少ないタッチで回っていたパスが回らなくなり、ボールを奪われてはカウンターを食らうといういつもの悪循環にはまります。

ところが幸運なPKが流れを変えます。前半29分に相手陣内からのスローインから裏に抜けようとする三宅選手に田辺選手からスルーパスがでます。パス自体は三宅選手の後ろに出たので、三宅選手はワンタッチで後ろにパスしたのですが、この時相手選手が三宅選手の足を蹴ってしまい、しかもそれがPA内だったのでPKとなりました。確かに明日を蹴っているのでPKの判定自体は間違っていないのですが、決定的なピンチというわけでもなかったので、八戸にはアンラッキーで鹿児島にはラッキーなPKとなりました。PK自体は三宅選手が立ち足を滑らしたので、ちょっとビックリしましたが、なんとか決まって1-1の同点です。

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今日も三宅選手が輝いていましたね。特に後半の11分のプレーは三宅選手の能力の高さを表していました。スローインから山本選手が相手に背後からプレッシャーを掛けられながら上手くターンして前を向きます。そして中をインナーラップする三宅選手にパス(上図赤線)。このパスをトップスピードで走りながら完璧なトラップでスピードを落とすことなく(上図赤点線)、そのままトップスピードで相手PAまで到達、そのままセンタリングして五領選手に合わせました。このプレーを三宅選手はいとも簡単にやっていますが、これとても難易度の高いプレーです。前のスペースを見つけて、完璧なトラップからのセンタリング。残念ながらゴールにはなりませんでしたが、しびれるプレーでした。できれば五領選手にはダイレクトでシュートして欲しかったのですが、三宅選手からのパスがかなり速かったので、合わせるのが難しかったかもしれませんね。

あと前半32分の島津選手のダブルタッチでPA内に突破するプレーも素晴らしかったです。

鹿児島はチャンスがありながらも決めきれず、八戸もミドルシュートを中心にゴールを狙いますが、そこは大西選手がいつもの安定したセービングで防ぎ、試合はそのまま1-1で引き分けになりました。随所にいいプレーはあったのですが、勝ちきれませんでしたね。これで数字上も昇格が難しくなりました。それでも目の前の試合に全力で臨んでいくしかありません。

それではまた来週お会いしましょう。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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