薄日の差した日曜日 第18節 鹿児島対秋田
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
前節、アウェイ藤枝戦をまたもや試合終了直前に追いついた鹿児島ユナイテッドFC。ホーム白波で開催された秋田戦を振り返ります。
大島監督解任から浅野監督就任と、怒濤の1週間だった鹿児島ユナイテッドFC。
浅野監督が守備を強化するということだったので、正直、圓道選手先発、星選手がベンチは意外でした。ただ圓道選手は守備時もヘディングで競ったりと、がんばってはいました。ただ攻撃時では彼の良さがあまり出ていなかった気がします。
先発選手は前節から二人だけ変更で、意外と変化がなかったです。
これはまだ就任まもなく、選手の特徴もつかめていないので、コーチの意見も聞きながら大きな変化を付けないという選択をしたということでしょう。浅野カラーが出てくるのはもう少し先で徐々にですかね。
それでは試合を振り返っていきます。
前半から秋田のペースで試合は進みます。秋田はほぼ100%前の鹿児島DFライン裏にロングボールを蹴り込みます。
それに対して鹿児島はいつものように高いDFラインをとりますので、鹿児島のDFは下がりながら対応。そうするとヘディングのクリアが遠くに飛ばず、それを秋田に拾われ攻撃されるという展開が続きます。
ただ秋田の攻撃はサイドからのセンタリングとこぼれ球のミドルシュート中心なので決定的なピンチの数は少なかったです。
秋田の守備は前線からプレスを掛けるのですが、DFラインは深いので、FWとDFの距離があり、前線と最終ラインの間に大きなスペースがあり、そこで鈴木選手とかがボールを受けると大きく前進できていました。
また秋田はボールサイドに人数を掛けて守るので、鹿児島としては素早く逆サイドに展開したいところでしたが、あまり上手くいっていませんでした。
このあたり事前に分析して、練習で落とし込みたいところですが、就任後はもっぱら守備の練習をしていたようなので、致し方ないですかね。
秋田の前プレスに対しては、鹿児島もリスクを負わずにロングボールを蹴ることもありましたが、秋田のDFラインは鹿児島と違い深いので、簡単にクリアされボールを奪われるケースが多くなります。これが前半秋田ペースになった理由です。
ボールを下げて泉森選手からロングボール蹴るシーンが何回かあったのですが、秋田のDFラインが深いので簡単に対応される場面が多くなります。なので深いところにボールを蹴るのではなく、その前にある大きなスペースにいる鈴木選手とかに蹴った方が効果的だったと思います。
あとここ数試合、理由はわかりませんが、五領、田中選手が先発しないときは左利きのキッカーがいないので、そこは痛いですね。この二人の蹴るボールの質はとても高いですから。
前述しましたが、秋田はボールサイドに人を集めてボールを奪取しようとするので、鹿児島としては素早くパスを回して逆サイドに展開したかったし、そのようなときはボールが前進できたし、チャンスになっていました。これは秋田の構造的問題でした。ただ逆サイドに展開できず同じサイドでビルドアップしようとすると、秋田の強度の高いプレスにボールを奪われる回数が多くなり、結果として鹿児島もロングボールも多くなっていました。
浅野監督が就任されて実質4日間しか練習できなかったのですが、確実に鹿児島の選手の守備強度が上がっていたと思います。
ロングボールのヘディングに二人で競りあいにいったり、野嶽選手が足の裏を見せて飛び込んだり(あんまり褒められないけど)、センタリングされるときに体を投げ出したりという場面は以前には見られないものでした。
浅野監督の就任会見時に言われていた、課題の守備の部分をたった4日間だけでしたが、少し修正できたことは明るい兆しですね。
後半、鹿児島はDFラインを少し下げたように思います。
これは秋田がほぼロングボールを蹴ってくることに対応したのだと思います。なので安定して跳ね返せるようになり、鹿児島がボールを回収する機会も増えてきます。
秋田がグラウンダーのパスを裏に出されてもCBが激しくいって自由にさせない場面も、浅野サッカーの片鱗を感じます。
鹿児島は68分、河辺選手を投入します。彼は脚が速いので、スペースがないと活きないかなと思っていましたが、小さなスペースでもドリブル突破ができ、ハーフスペースでフリーランニングからパスを受けたりと、鹿児島の攻撃を活性化できたいました。左の福田選手と共に両サイドから何度も仕掛けてチャンスを作ります。
河辺選手はこれまで出場機会のあまりなかった選手なので、浅野さんの意思が垣間見えた選手選択でしたね。
これで秋田が人を掛けてゴール前を固めたので、鹿児島はクリアを拾い河辺選手投入後は、ほぼ一方的に攻め込みます。
シュートも沢山打てたのですが、それでも最後の秋田の寄せが早く得点は生まれず、0−0の引き分けという結果になりました。
守備の強度が増したことで、今シーズン二度目の無失点試合となりました。順位の近いクラブ同士の戦いなので勝つ必要があり、勝てる可能性のある試合だったのも事実です。
ただ残留争いは恐らく残り5、6試合が勝負になります。
(その時点で残留圏内の17位に大きく離されていたら、そこは実力不足ということで諦めざると得ません)
なのでそのシーズン終盤に向けて、引き離されないように勝ち点を1づつでも積み上げていくことが重要かと思います。そしてその終盤に勝てるように、選手とチームが成長していくことが大事だと思いますので、そういう意味では守備面の改善が見られたのはポジティブなことかなと思います。
次はアウェイで上位の岡山との対戦です。
応援に行かれる方は、よろしくお願いします。
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