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成長した久しぶりの勝利 第11節 鹿児島対栃木
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
7試合勝てていなかった鹿児島ユナイテッドFC。
まだシーズンは残り試合多いですが、プレッシャーを感じていたでしょう。
ホームの栃木戦を振り返ります。
直近のリーグ戦からのスタメン変更は4人。
広瀬、中原、五領、チャーリー選手が外れ、井林、山口、西堂、藤本選手が先発します。井林選手は開幕以来の先発となります。
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【鹿児島ユナイテッドFC】
この試合は、開始直後から鹿児島の守備強度の高さが目立っていました。
これまでの守備強度が嘘のようで、この一週間できっちり準備してきたことが、練習を見なくてもわかります。
サイドチェンジされたときの横のスライド、前からプレスしに行ったときの縦のプレスの強度が上がったことが、この日の勝因のひとつだったのは間違いありません。以前はジョグでプレス行っていたのが、今日は全力に近い走りで寄せていました。
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前からプレスして、大きくなった後方のスペースには、どんどん後から飛び出してプレスします。そして空いたSB裏に関しては基本ボランチがカバーし、CBが飛び出した場合はボランチがCBのポジションに入ると、よく設計されていたと思います。そしてその前プレスから何回かチャンスを作り、そこから福田選手のゴールが決まります。
後半、追加点後は鹿児島はミドルブロックに変更して守備対応。
ライン裏へのパスへも対応できていました。
1点を失うまでは、栃木の攻撃がシンプルなセンタリング中心だったこともあり、対応できていました。ただ1点取られた後は、同点にされる恐怖からバタバタしてしまい、あわや同点の場面を作られてしまいます。
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ここはもう少し早く動いて選手交代して、手当てをしたかったところです。
恐らく監督も勝てていないプレッシャーがあって、動きたくても動けない状態だったかもしれません。
前半は野嶽選手のいる右サイドから、後半は外山選手が降りてきた左サイドから中心にビルドアップし、栃木のプレスを上手くかわしてボールの前進ができていました。
通常、鹿児島のSBは中に入り高いポジションを取るのですが、この日の栃木は基本532で守備していて、中盤3人の横のスペースが狙い目だったので、そこをうまく利用できていました。特に野嶽選手は相手の速いプレスを逆手に取るように上手いトラップやターンから、相手のプレスを無効化できていました。
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福田選手の仕掛けが多く、西堂選手の仕掛けが少なかったのは、左サイドの外山選手はオーバーラップするときと後にステイする時を使い分けていたのですが、野嶽選手は五領選手の時を同じように近くでサポートしていたので、西堂選手は仕掛けられるスペースが限られていて、仕掛ける機会が少なかったように思います。
ここは監督が、西堂選手が1対1の場合は、任せて後でサポートするように指示しても良かったと思います。
開幕以来の先発出場となった井林選手。
ヘディングでの先制点も見事でしたが、守備の安定感が増したと思います。
これで鹿児島の失点も減るのではないかと期待させてくれますね。
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そしてサッカーで最も重要なポジションはGKを表現してくれた泉森。
最後90分のスーパーセーブなければ、引分けになっていて勝ち点1。
この勝ち点を二つ積みましたことはとても大きいですし、久しぶりの勝利で鹿児島に掛かっていたプレッシャーを取り除けたという意味でも、大きな価値があります。今シーズン、苦しいことも多かった泉森選手もまたそこから勉強し成長してくれたことが、うれしいですね。彼の成長なしに鹿児島の勝利もありませんから。
【栃木】
栃木は意図的にサイドチェンジしてビルドアップしてきました。ここが鹿児島の弱点だと考えたのでしょう。ただ鹿児島の守備強度は先週とは比べものにならないほど上がっていて、自由にさせません。パスが各駅停車で時間が掛かったことも、鹿児島には有利に働きました。
ロングパス一発でサイドチェンジされ、サイドアタッカーがいればもっと鹿児島は苦労したはずです。
それでも栃木はボールを前進させても、基本サイドからのシンプルなセンタリングが多く対応しやすかった。
鹿児島としては前半ハイラインの時に、弱点であるライン裏を直接狙われなかったのもラッキーでした。栃木のFWは裏抜けが得意というよりポストプレーヤーだったのもあるでしょう。
鹿児島としては後半交代で出てきたイスマイラが先発で出てきた方が嫌だったかもです。
栃木は守備時、基本532で3の横のスペースに野嶽選手や外山選手が広がりボールを受けてボールを前進させていて、それをカバーするためにWBが前に出てきても少ないタッチでボールを回し、ニアのポケットを有効に使えていました。
後半、栃木右WB石田選手がフリーになり、センタリングされていたので、もう少し早めに岡本選手入れて5バックにして対策しても良かったと思います。
単調になりがちな栃木の攻撃ですが、南野選手だけは別格で、違いを生み出せる選手で鹿児島を苦しめました。栃木反撃の1点目も彼の突破から生まれました。昨年、宮崎で大活躍の彼でしたが、J2でもその実力を遺憾なく発揮していますね。将来が楽しみです。
解説も話していましたが、栃木は彼にボールを沢山触らせた方がいいので、中ではなく外でボールを持たせた方が良かったのではないでしょうか。
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【総 評】
この一週間でプレスとスライド強度を上げてきたのは見事です。
まるで別のチームのようでした。
できれば開幕時点でこれくらいあれば良かったと思いますが、まだシーズンは約1/4が終わったばかり。これからなので、この守備強度の高さは鹿児島をさらに進化させると思います。
開幕戦以来の先発だった井林選手と一時期先発を外れていた泉森選手が見事な活躍を見せて、勝利に貢献してくれました。
攻撃面でも米澤、五領選手の不在を感じさせない福田、圓道、西堂選手の活躍もありました。まだまだ課題もありますが、チームの成長を感じられて、勝利以上に収穫のあった試合だったと思います。
この勝利で、先週の愛媛戦の引き分けがさらに大きな意味を持つと思います。ここからGW期間中の連戦に突入しますが、勢いが増す大きな勝利でした。
次はホームの山口戦となります。
こちらも順位の近いクラブとの直接対決で、しかもホームなので勝利を目指して行きたいと思います。
現地応援の方、よろしくお願いします。
We are challengers!
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」