鹿児島の夜明けは近い 第8節 鹿児島対甲府
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
三試合勝てていない鹿児島ユナイテッドFC。
ホームに帰ってきた、甲府戦を振り返ります。
スターティングメンバーは、FWに初先発の鈴木選手。ベンチにも有田選手が入ります。出場停止明けの泉森選手ですが、この日はベンチ。前節から続けて大野選手が先発しました。しばらくはこの方がいいと思います。
【鹿児島ユナイテッドFC】
前半はロングボール主体でボールを前進させる鹿児島。
甲府の高いDFラインを狙い鈴木選手に競らせて、ボールを落として攻撃する意図がありました。
ただこの場合、ボールの前進が速くなるので、押し上げて選手の人数を掛けて、最後の崩しをすると言うよりは、シンプルにサイドからセンタリングするケースが多くなります。これだとワントップだと厳しいし、逆脚のウィングを使うケースも少なくなります。
これは甲府の守備強度が高く、カウンター攻撃も鋭く、前線に速い選手が多いための、リスク管理だったと思います。またそうすることで、甲府も高いDFラインの管理が苦手なので、そこを狙う意図もあったと思います。
ただそうすると、別の選手を使ってもいいのではないかとは思いました。
というのもロングボールを多用すると、どうしても運動量と負荷が増えるので、選手への負担が大きいし、中で合わせるFWも二枚欲しいですよね。
守備面では、こちらはいつものように中途半端に前プレスでライン間伸びて、前進される場面多々ありました。特に両サイドの五領、米澤選手のポジションが中途半端に前で、サイドのスペースにパスされて前進され、その対応にSBが出ると、その裏に走り込まれると後手後手を踏みます。ただこの日はDFラインが対応できて決定的なピンチになることは防げていました。
横浜戦からの課題だった高いDFラインのコントロールもできていて、一発で裏に抜けられることも防げており、練習の効果がでています。
後半一瞬の隙から失点した鹿児島ですが、ロングボールを多用した前半から一変、後半はCBがボールを運び、甲府のライン間を使ってボールの前進ができるようになりました。442の教科書通りの崩し方です。ただ甲府の守備強度が高く、最後の崩しができない。
甲府は4バックにも関わらず、CBが前に出てくるので、どうしても時間が足りなくなり、最後の崩しの精度が落ちてしまいます。ただプレーの内容的には良かったと思います。
失点の場面
まずは鹿児島の左サイドから右サイドへサイドチェンジされ宮崎選手にボールが渡ります。
ここで右SB 渡邉選手の寄せが甘くなり、宮崎選手をオーバーラップする甲府の選手を追いかけていた五領選手が近寄りますが、ここで宮崎選手が中にドリブル開始。マークの受け渡しがうまくいかず、五領選手が寄せるものの、シュートを打たれ失点します。前半通じてよく守れていた鹿児島の一瞬のすきをつかれた失点でした。
本音を言うとニアポストのシュートだったので、大野選手に防いで欲しかったですが、芝がぬれていてスリップして加速するシュートなので、対応が難しいのは理解します。
それ以外ではセンタリングを飛出しパンチングするなど、いいプレーも多かったと思います。
【ヴァンフォーレ甲府】
カウンター攻撃が鋭いのが特徴ですが、中三日での試合ということもあり、ウタカ、アダイウトンが先発しなかったのは幸運でした。これで前への推進力が落ちました。
守備の強度も高いのが特徴で、鹿児島がいい形でボールを前進させても、素早く迎撃してくるので、最後の崩しが難しく、結局アーリークロスに頼らざるを得ず得点できませんでした。
ウタカ、アダイウトンの代わりに出場したファビアン選手はこの二人に比べるとフィジカルは強いが、スピードには欠けるので、鹿児島としては対応ができました。
ただ上記の二人に並ぶ、甲府の宮崎選手はクオリティ高く、スピードありドリブル突破あり、コンビネーションもでき、ミドルシュートも鋭く、鹿児島もなかなか苦労しましたし、決勝点も取られてしまいました。
また鹿児島がボールロスト時、即時奪還行くが甲府の選手はうまくて、ボール奪えませんでした。このあたりはさすがJ2という感じです。
また鹿児島は442で、サイドへのスライドも遅いですが、甲府は素早くスライドし、鹿児島のサイドアタッカーを自由にさせてくれず、福田、西堂選手も仕掛ける機会が限られていました。
またGKの渋谷選手は高いポジションを取り、裏へのロングパスへの飛出しもあり、甲府の高いDFライン裏は鹿児島の狙い目のひとつだったのですが、それを防がれていました。
ただGKからのロングフィードはやや精度を欠く場面が見られ、助かりました。
そして80分前後から541へシステムを変更。
試合中にシステム変更をして試合を終わらせに来るのも、J2ぽいですよね。
【総 評】
DFラインのコントロールは改善され、裏を一発で抜かれることはありませんでした。実は甲府は速い選手が前線に多いので、これを一番危惧していましたが、対応できました。
ただスライドの強度はもう少し上げる必要があります。
失点はその一瞬の隙を突かれた形です。
負けはしましたが、全体的に見てそんなに悪い内容ではなかったと思います。ただ甲府のGKは上手いし、CBも大きいので最後が単純なセンタリングだけでは、得点することは厳しいです。
もう少しいつものように人数掛けて、崩していきたい。
ただ甲府の守備強度も高く、カウンターも鋭いので、そこはリスクと背中合わせですが、勇気を持って攻撃する必要があります。
サッカーは攻守が一体化したスポーツです。いい攻撃はいい守備から始まります。カウンターに関しては、ポジションのバランスを取って、チームとして対応する必要があります。
内容的には悪くはなかったのですが、ただ一瞬の隙から失点して敗戦。それもまたサッカーです。でも徐々に課題の克服はできています。
空けない夜はありません。もう少しで夜明けが来ると信じられる敗戦でした。
次はアウェイの山形戦となります。
現地応援の方、よろしくお願いします。
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