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病歴要約(サマリー)用の検査データへの加工方法

電子カルテの検査データから、専門医取得などの際に作成する病歴要約(サマリー)用のデータへ加工するのは、なかなかに面倒ではないですか?。

目的とするデータは下記のようなものを意図しています。
血液所見:赤血球 494万/μL,Hb 16 g/dL,Ht 47%,白血球 6,700/μL, 血小板 22万/μL.血液生化学所見:TP 6.5 g/dL,総ビリルビン 0.89 mg/dL,AST 26 U/L, ALT 36 U/L,LD 233 U/L,γ-GT 120 U/L,BUN 17.4 mg/dL,Cr 1.1 mg/dL,尿酸 7.2 mg/dL,血糖 104 mg/dL,HbA1c 5.3%,総コレステロール 219 mg/dL,トリグリセリド 262 mg/dL,Na 145 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 106 mEq/L,BNP 650 pg/mL.動脈血ガス分析 (自発呼吸,room air):pH 7.484,PaCO2 34 Torr,PaO2 99.1 Torr,HCO3- 25.3 mEq/ L, SaO2 98.0%.

数字事体はコピペで済みますが、単位を書くのが面倒です。手入力でもできますが、めちゃくちゃ時間がかかります。生成AIを使えば、簡単に変換できると思いますが、セキュリティ上、電子カルテのパソコン内で作業を完結させたいところです。
LafLabo® を利用しても、簡単に加工できます。課金しても良い方はLafLabo® を利用するのも一案です。

富士通のシステムで、私が使っている方法を紹介します。
①まず、検査データを、CSVフォーマットで吐き出せます。CSV(Comma-Separated Values)は、データをテキスト形式で表現するファイル形式の一つです。拡張子は、.csvです。ポチれば、簡単にできます。
②CSVファイルを、Excelで開きます。単位と数値のデータの列の順番が逆になっているので、列の入れ替えをします。不要な列は、削除します。
③加工したデータを、一度、メモ帳などのテキストエディタにコピペして、Excelの枠などのデータを削除します。
④テキストエディタに貼り付けたデータを、今度は、Wordに貼り付けます。テキストエディタのまま、編集しても良いですが、Wordの検索機能の方が高度なので、加工しやすくてオススメです。
⑤ワード内で、改行、タブ、スペースなどの文字列を所望の文字列へ置換します。Word上で、Ctrl+Fのショートカットキーを用いて、検索機能を呼び出せます。検索ウィンドウの横に置換のボタンあり、クリックします。
⑥置換ウィンドウ上で、「リターン↵」を「コンマ+スペース」へ置換します。置換ウィンドウ上では、「リターン↵」は、記号で^pと入力します。
⑦同様に、置換ウィンドウ上で、「タブ」を「スペース」に置換します。置換ウィンドウ上では、「タブ」は、記号で^tと入力します。
⑧沢山でてくるスペースは、「スペース+スペース」を「スペース」みたいな形で置換して、数を減らします。置換ウィンドウ上では、「スペース」は、記号で^sと入力します。

以上の作業は、慣れれば3〜5分くらいで完了するので、手入力で編集するのに比べると圧倒的に時間が短縮できます。

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