
久しぶりに指導員研修会に参加したけど、スキー界の未来は暗いと感じた話。
先週の土日はかたしな高原スキー場でスキーの指導員研修会に7年ぶりに参加してきました。
本来であれば、12月中に参加していたはずですが、みい太の申し込み間違いで、12月の研修会には参加できず、再度申し込み直して、今回の研修に参加することができました。
事の顛末はこちら。
参加はできたものの、今のスキー界について色々と複雑な思いを抱いたので、そのことについても書いておきたいと思います。
さて、土曜日当日は朝6時に家を出発。集合は朝9時45分にゲレンデ、ということでしたが、朝一で滑りたいみい太は朝の時間に滑れるように早めに出発しました。
今回も、車中泊をするつもりなので、寝袋と毛布と、着替えと・・・と荷物を満載して、出かけました。
かたしな高原スキー場は、リフト券の指導員割引、というのをやっていて、4900円の1日券が2500円(平日は1500円)になるので、今回は、2日間で5000円、宿泊代は車中泊なのでただ、後は食事だな・・・と見積もっていました。
この見積が、後に大きく崩れることに・・・。
朝、7時半頃にスキー場に到着し、着替えて、ゲレンデにスキーを運びます。今回は、朝一に滑る用に大回り用の長い板と短い板を2本持っていきました。

なんで2本?と思われるかもしれませんが、スキー馬鹿はいくつかスキーを持っていて、状況に応じて使い分ける、ということをするんですよね。
妻にも、「なんで、そんなにいっぱいあるの?」といつも言われます。
「これが大回り用で、これが小回り用、これは、シーズン始めの雪が少ない時に滑る用で、これが子どもと滑る時用で・・・。」
と説明すると、さらに呆れられます(笑)。
天気は雪。視界は悪く、しかも、湿気が多い雪なのでスキーを運んでいるだけで、手袋がビショビショになってしまいました。
かたしな高原スキー場は、駐車場からゲレンデまで少し上り勾配になっているので、スキーブーツで歩くと少し疲れます。若い時だったら何も感じなかったのかな・・・。
さて、リフト券購入。
みい太、実は、このかたしな高原のリフト券売り場の方が苦手で・・・。
すごく冷たい感じの女性がいるんですよね。
前回も書いたのですが、指導員割を使おうとすると、すごく疑わしい目で見られる。窓口は二つあるのですが、どういう訳か、いつもこの女性の方になってしまうのです。
さて、今回は・・・。
あ・・・またあの方だ・・・。
ちょっと嫌だな・・・と思いつつ、いつものように指導員割を使おうと、住所や電話番号を書いた紙と、スマホのSAJの電子会員証を見せると、
その方が慣れた手つきでみい太のスマホを触り、
「あ、停止中ですね。停止中の方は割引利用できません!」(ピシャ!って感じ)
「・・・???」
そうなの?
もう今シーズン3回ぐらい指導員割引を使っているんだけど・・・。
研修会は2年に1回参加しないと資格停止状態になるのですが、みい太は7年ぶりの参加なので、確かに完全な資格停止状態。
みい太、根っから気が弱くてこういう時にすぐに文句を言う、というができないんですよね。情けないんですが。
「どういうこと?前まで良かったじゃん!」
言えればよかったんですが、
「はあ・・、じゃあ、一般の1日券下さい・・・」
となってしまいました。
昔ながらの気弱な日本人・・・。
でも、お客さんへの言い方ってあるじゃないですか。
「すみませ~ん、停止中の方はご利用できないんですよ~」
と言ってくれればいいのに。
仮にも、こちらは客という立場で、リフト券が高騰する中、スキーに来ているわけです。
「当スキー場をお選びいただき、ありがとうございます!」
じゃないんだろうか。
なんか、
「あー、私なんで早朝からスキー馬鹿の相手してるんだろ、給料もっと上がらないかな・・・」
みたいな感じがするんですよね。
1年前の記事でも、スキー場のリフト券売り場の方の不機嫌問題には触れているんですが、一度経営者の方は変装してリフト券を買ってみるとよいと思います。自分の理念が末端まで浸透していないことに気づくのではないでしょうか。
そもそも理念なんてないのか・・・。
でも、これからの時代、高くてもスキー場に足を運んでもらうには、「付加価値」が大切だと思うんですよ。
「あそこのスキー場、高いけど、スタッフがみんな笑顔で気持ちよくて、また行きたいなあ・・・」
が目指すところなんじゃないか。
ちなみに、後で買いに来た、同じ研修会を受けに来た方も、
「スクショじゃだめって言われちゃったよ・・・」
と言っていたので、急にチェックが厳しくなったみたいです。
SAJの電子会員証は、
①スマホで全日本スキー連盟のページを開く。
②パスワードを打ってログインする。
③電子会員証を開く。
と、提示するのがやや面倒なので、その方も電子会員証の内容をスクリーンショットして、いつも見せていたんでしょうね。
みい太のように、資格停止中なのに、割引を利用しようとする不届き者(?)が多いので厳しくチェックするようになったのでしょうか。
でも、それなら、
「資格停止中の方はご利用いただけません。」
と掲示してくれればいいのに。
前の記事で、
「何だこいつ・・・不正利用か・・・?」
みたいな感じで見られた、と書きましたが、その感覚は正しかったんだなあ・・・。
でも、夏もかたしな高原にMTBをしに来たし、冬も、もう何度も訪れて、かたしな高原には貢献していると思うんですよねえ・・・。
フォロワー何万というインフルエンサーであれば、
このブログの読者がだまっていないぜ!
と言いたいところですが、全く影響力のないみい太、愚痴を書くことくらいしかできません・・・。
でも、こうして表現の場がある、ということはありがたいですね。
さて、一般の一日券4900円を購入したところで、妻から次男が発熱した、というLINEが!
さらに、長男は楽しみにしていた習い事のイベントがあったのに、妻が次男を看病しなくてはいけなくて、送り迎えができなくて行けなくなってしまい、荒れに荒れている、とのこと・・・。
4人の子を置いて、妻にお願いしてきたみい太としては、辛い・・・。
「夕方には研修終わるから一旦帰ろうか?」
と言いましたが、
「戻ってきてもらっても変わらないからいい」
とのこと・・・。
なんとなくリフト券のこともあり、モヤモヤした気持ちのまま研修を受けることになりました。
研修が始まる時間まで1時間くらいはありそうなので、何本か滑ることに。



さて、今回の研修、個人的にもう一つ目的があって、
みい太が研修費6000円の振込先を間違えてしまったので、その返金をしてもらう。
というミッションが。
12月に群馬県スキー連盟に問い合わせた時は、2月のかたしなの研修の時に講師から返金するようにします、ということだったので、
自分の班の担当の講師の先生に聞いてみると、
「聞いてないですね。」
「あ・・・そうですか・・・。」
講師のリーダー格の方を探して、もう一度聞いてみましたが、
「いや、聞いてないですね。」
「・・・。」
経緯を説明したところ、スキー連盟の方に確認して、明日返答するとのこと。
うーん・・・。
なんだか、今回モヤモヤが多すぎる。
まあ、間違って申し込んだみい太が悪いんだけど・・・。
気を取り直して、研修がスタート。
モヤモヤ感が強すぎて、滑り出す前の文章が随分長くなってしまいました(笑)。
同じグループの方は、ベテランスキーヤーの方が多く、会話を聞いていると70才を超えている方もいるようです。
リタイヤした後で、お金と時間に余裕のある方が多い印象。
比較的若い方もいらっしゃいましたが、こちらは技術選などにも出られるような感じの熱心な方々、という感じ。
40代半ばのみい太も若手の部類に入る感じでした。
なんとなく、スキー界の後継者不足を肌で感じました。
現在、60代70代の方は、昭和のスキーブームの時は、バリバリの現役世代だったんですよね。
そこから時が止まっている・・・。
現在20代、30代でスキーをやる人は、競技スキーをやるアスリートがほとんどなのではないでしょうか。
みい太は、40代で比較的スキーに熱心に取り組んでいますが、アスリートではありません。お金にも限りがあるし、でも、スキーが好きだからなんとかこれからもやれたらいいな、という中途半端な立ち位置。
でも、本来はこれくらいのスタンスの「庶民」が業界を支えていくんじゃないでしょうか。現在のスキー業界は、一部の人達のものになってしまっている気がします。
さて、研修内容ですが、「指導員研修会」なので、スピードを出してガンガン滑る!という感じではなく、プルークターン(ハの字)やシュテムターン(曲がる時だけハの字にするやつ)など、初級レベルの人に教えるという想定で、スピードを抑えて滑る技術の研修が主です。
みい太は、普段スキーをする時は、スピードを出すことを楽しんでいるので、数年ぶりにプルークターンやシュテムターンをして逆に疲れてしまいました(笑)。
まずは、今年の研修課題の確認。
・今年の基本ポジションは去年より、もっと前になった。
・シュテムターンで足を開く時の外足は従来よりもっと前に出して捉える。
などのポイントを重点的に行いました。
みい太の班の講師の先生はとても紳士的で、丁寧に教えてくださいました。
ただ、全国的にこうしたスキーの指導員研修は行われていると思いますが、効果を考えると「?」マークです。
指導者が研修を受けて、指導内容の理解を深め、指導技術の向上を図る。
ということなんでしょうけど、現在の先細りのスキー業界、そもそも指導を受けに来る人がいるのか。
「去年よりポジションは前」は分かりますが、問題は、それよりも、ずっとずっと前にあって、スキーに全く興味がない人に興味をもってもらわなければいけないんじゃないでしょうか。
既にスキーが大好きな人は、放っておいてもスキーをしに来ると思うんですよね。
今回の研修では、年配の女性のスキーヤーの方も、
「先生、今のポジションであってます?」
などと、積極的に質問していて、すごいと思いました。
でも、今の若い人、どうなんでしょう。スキーに興味あるんでしょうか。
絶対ないですよね。
リフト券も高い、スキー用具も高い、ガソリンも高い。
全ての物価が高騰している中で、さらにお金のかかるスキーを始めようとは絶対思わないだろうな、と思います。
みい太がスキー情報をよく検索するものだから、FacebookでもInstagramでも、スキーの情報がたくさん入ってきますが、「深い内傾角の作り方教えます!」とか「コブで使える目からウロコのテクニック!」とか、既にスキーに興味がある人向けの情報がほとんど。
モヤモヤしながら、昼食の時間になりました。
他のみなさんは、レストランを利用していましたが、みい太は車に戻ってカップラーメンとおにぎり。


まあ、レストランの方が食事はおいしいですけど、高いし、混んでいるし、何よりみい太、混んでいる場所が苦手で・・・。車で一人で食べている方が落ち着くんですよね。
妻に家の様子を聞いてみると、子どもたちはどこにも行けず、どんよりとした雰囲気だそう。
よく考えたら、みい太が指導員研修の申し込みを間違えず、12月の研修に参加できていれば、今回のモヤモヤ感は、すべて存在しなかったんですよね。
6000円返金問題もなく、リフト売り場の対応問題もなく、みい太は家で過ごすか、息子の習い事の送り迎えをしていたでしょう。
うーん・・・自分のせいか・・・。
さらにモヤモヤしながら、午後の部がスタート。
午後も、シュテムターンやプルークターンなどの低速の講習が続きます。
ずっと、スピードを抑えているので、足が予想以上に疲れてきました。
みい太が持ってきた板は競技用の板なので、今回の講習内容とは全くマッチせず、重くて、硬くてとても疲れる・・・。
リフトで一緒になった、同じグループのベテランスキーヤーの方と世間話。
「雪少ないね・・・」
「本当に少ないですよね・・・」
「その内スキーできなくなるかもね・・・」
「本当ですよね・・・」
みんな、スキーの未来を憂えているんだな、と感じました。
毎年スキーをしていると、温暖化の影響を確実に感じます。
午後3時半、1日目の講習が終了。
いつも、気ままに自分のペースでしか滑らないみい太。
集団で、一人一人滑り降りて行く講習スタイルが久しぶりで、肉体的にも精神的にも疲れました・・・。
スキーでこんなに、心地よくない疲労感は久しぶり。
精神面って大事ですね・・・。
今回、モヤモヤを文章化していたら、すごく長くなってしまったので、一旦前編をここで終了させていただきます。
こんな愚痴のような文章を読んでいただき、ありがとうございました。
よろしければ、続きもご覧になってください!