フィールドワークDAY1
小山龍介教授のInnovation for Community Revitalizationの授業が
亀岡市で2泊3日のフィールドワークとしてスタートした。
授業のシラバスには
地域活性化固有の条件について、フィールドワークを通じて理解を深めて、適切な戦略を提示する力を身につけることを目的とする。
と記されていた。
通常、授業では2週間前にケースが配られて、そのケースに書かれてある内容を読み解き、ケースアサイメント反った解答を自分なりにまとめて、授業に挑んでいた。
今回はもらった事前情報は、シラバスと、説明会の資料だけあった。指定図書であった「ソーシャルスタートアップ」を読み、亀岡市のことを調べてどのようなことをするのか胸を躍らせ向かった先は、小さな美術館だった。
この美術館はみずのき美術館という名で、障碍者支援施設みずのきの絵画教室から生まれた作品を貯蔵と展示を行なっている。
古民家を回収した美術館で、キュレータの奥山さんの案内で、展示している作品を模写するというワークショップを行った。
作品を描きながら、この作者は何を思い、どう描いていったのか考えながらクレヨンを動かしていく。
描き出すとこれがなかなか難しい。
目の前に見えているのを書いているはずなのに、同じものをアウトプットできないのである。当たり前と言えば当たり前なのかも知れないが、ここに色々と考えされられるものがあった。
芸術とは関係ないかもしれないが、再現性を高めると言うのはこういうことなのではないのか?
「目の前に完成したものはある、やってみろ」と言うと、今の思考になる。たまにはいいだろう、これは思考の訓練だと思えばいい。
教養のために美術館に行く、モネやゴッホの絵を見ながら、どう思ってどう描いたのか、考えることは楽しい。
仕事はどうか、部下にこのようなアウトプットをさせていないか。
下手くそな絵を描きながら、自問自答を行った。
フィールドワーク終了後は、KIRICAFEで食事とイベントを満喫し、本日の宿である。藤原邸へと向かった。
みずのき美術館での作品、KIRICAFEでのイベントなどをみて、ふと思ったのだが、美術作品の価値とは何なのか?
みずのき美術館の作品というか、みずのきで作られた作品は一切販売はしていないとのことだ。そこに疑問が湧いた。
障害者支援施設での絵画教室での作品とはいえ素晴らしい作品が多い、なかなか経済的自立が難しい障害者にとっては収入が増えることは良いことなのではないかと考えるのはおかしいのか?
もちろん、何を目的として、作品を描くのは自由である。
画家を目指したが売れなくて売れなくて死ぬ思いをしている画家がいる。
運営資金が大変だ言われている施設の入所者が描いた絵を買いたいという人がいるのに売らない人もいる。(入所者が売らないと判断したかは分からないが…)
美術作品の価値って何だろう?
価値=お金だからダメなのかな
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