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Driving Digital Transformation後半戦

ツーサイドプラットフォームビジネスコンペ

VCの担当担当者として4人の提案者に対して5億円を出資する想定で、プレゼン及び質疑応答が行われた。4人とも非常に素晴らしいアイデアであり、質問すぐ側も鋭い質問とそれに対しての適切な返しが面白くあっという間に時間が過ぎた印象であった。せっかくなので、私自身の印象を記したい。

手荷物一時預かりプラットフォーム

オーバーツーリズムによる社会問題に着目したビジネスであり、非常に社会性のあるビジネスでる。特に観光地で問題になっている、手荷物にフォーカスしてその手荷物を一時預かりするという発想は素晴らしいかった。
【よかった点】
・社会課題の解決に向けた取り組みである事
・コインロッカーなどがないなどの問題を解決することが出来る。
・駅、コンビニ、営業所、ホテルなどのスペースを利用する
【あと少しな点】
・預け入れ、受け渡しなどに人を介入させなければいけない場合に、そのリソースを使うことは可能か?
・個体識別などはどのようにするのか?
・観光地のコンビニなどにデッドスペースなのはあるのか?
【私ならこうするかも】
・観光地の中でも人がなかなか集まらない場所に預かりスポットを設置
 例えば、駅の高架下とか、路地裏、店舗の軒先とかでもいいかも
・簡易ブースとワイヤーロープを設置、バーコードで開け閉め

つんどく書店

積読という、私たちにホットなワードをもってきた事で、非常にキャッチなビジネスとなったが、プラットフォームビジネスではなくなってしまったことが非常に残念であった。
【良かった点】
・積読という、私たちにキャッチな言葉を使ったビジネスを行っていた。
【あと少しな点】
・ビジネスを考える中で、自社で買い取る事を選択してしまったっためにプラットフォームビジネスではなくなってしまった点
・最終的に競合としていたBookoffやメルカリとの相違点がなくなってしまった点
【私ならこうするかも】
・読んでよかった本を回すプラットフォームにしてみるはどうだろう?
簡単なコメントや、こんな人に読んでもらいたい的なのにしたら、本の値段じゃない価値で出せるのでは
・購入可能なオンライン図書館って発想で、家の本棚のオンライン共有する。

待機ヘリコプターのプラットフォームビジネス

現有リソースで実現可能なところは、非常に素晴らしいが、これは自社の待機ヘリコプターを高稼働させるためのビジネスモデルであると感じられた。プラットフォームになるかに疑問があった。
【良かった点】
・待機ヘリコプターを高稼働させるという点では、プラットフォームビジネスの資産として利用は出来そうである。
・ヘリコプターという、空の移動手段は、陸・海・空の中でも未開発の地であるため、非常に飛躍しそうなモデルであった。
【あと少しな点】
・あまり使用しない移動手段に固定費(経費)をかけられるのか?
 税金対策だったら移動用ヘリを購入して、シェアするのでもOKなのでは?
・自社目線で、プロダクトアウト思考である事
 産業用ヘリじゃないとだめなんかな??
・そこまで移動手段に有用化?
【私ならこうするかも】
・財産として持ってもらいながら、シェアすることを考える。そっちの方が安いヘリを流用出来たら、所有コスト下がりそう
・シェアヘリポートってビジネスも展開できるかもね
土地活用にシェアヘリポートどうですか?って営業が可能かも…

研究設備・リソース提供プラットフォーム

情報の非対称性を利用したビジネスモデルであり、BtoBで現状でもビジネスとして成り立っている市場をプラットフォームにするアイデアは非常に素晴らしいと感じた。プラットフォームビジネスはマッチングビジネスなので、相性が非常に良いと考える。
【良かった点】
・市場があり、情報の非対称性が発生しているというところに着目しているところが良い
・プラットフォーム内で、分析結果も販売すると発表者が意図している、共有素材の無駄な分析が不要になる
【あと少しな点】
・マッチングビジネスであることを正確に伝えるべきであったのでは
・発表者の意図が伝わりづらかった
【私ならこうする】
・素直なモデルを提供する。
・マッチングビジネスであることを強調する。

授業の学び

ドミナント化とコモディティ化

プラットフォーマーは1強となり、補完業者側は競争がおき、コモディティ化してしまう。

それって防ぎようあるのかなってことだけで、現状はプラットフォーマーもコモディティ化してきていることから、1つのプラットフォーマーに依存することなく、補完業者もマルチホーミングする必要があると考える。
後は、しっかり自立する事だろう。
コモディティ化はなにもプラットフォーマーの補完業者だから起きるわけではない。
まず、プラットフォームを利用するのはあくまでの手段であることを経営者自身が認識しなければいけない。

プラットフォーム参入の是非

JTC(japanese Traditional Company)とう名前を初めて聞いた(笑)
伝統的な日本企業の略であるとの事、大企業病で官僚主義で年功序列の会社の事らしいです。TとかPとかDの事を指していました。
私は、JTCに務めたことがないので、なんとも言えませんが、授業中でのお話の中で推察するに、プラットフォームビジネスに参入するとかの依然のはなしではないのではと感じる。
そして、相談に対する、回答の多くが、私からするとプラットフォーム参入の是非というよりも、新規事業の立上げの是非のように感じた。
プラットフォームビジネスの立上げと、新規事業の立上げは、若干ニュアンスるが違ってくると思っているので、少し整理をしたい。

まず第一に、上場企業がプラットフォームビジネスを立ち上げにくいというは、少し論理が飛躍していると思う。株主の突き上げが…という話もあったが、それは、プラットフォームビジネスだけでなくとも、新規事業を立ち上げようとすれば、起きる現象なのではないかと考えられる。そのようなことから、相談にあった回答のほとんどは、JTCが新規事業を立ち上げようとしたときの起こる問題の解決策であると感じた。

プラットフォームビジネスであろうが、非プラットフォームビジネスであろうが、VUCAと呼ばれる現代で、予測は難しいだろう。だからこと、新規事業はコーゼーション的ではなくてエフェクチュエーション的に考えなくてはいけないという発想である。

プラットフォームビジネスの成功要因

では、プラットフォームビジネスのKSF(重要成功要因)を3つ挙げるとしたら、「両サイドの参加者数(利用者数)」「UX(ユーザー体験)の質」「ロイヤルティの形成」である。プラットフォームビジネスは、参加者、利用者が増えるほどに幾何級数的に増えるという特徴がある。利用者を増やすためにUXの質を上げなければいけないし、ロイヤルティを形成し、売り上げに貢献させなければいけない。
一つのとがったサービスだけでもよい、そこにどれだけ集めてこれるかが成功の要である。それには。マーケティングコストとセールスコストをかける必要性がある。そのためには、人海戦術も惜しまず、まずは顧客獲得を目指していく必要性があると考えれる。



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