アラサーFtXが意を決して胸を取った話③
①はこちら
https://note.mu/papa_iya/n/n16341bbd8e2c
②はこちら
https://note.com/papa_iya/n/n233710f64964
手術前日
前日は午後から有休を取り、遠方から来てくれる姉と東京駅で合流。
せっかくなので、と銀座のキルフェボンでお茶をしてから電車に乗り、18時頃に病院近くのホテルへチェックイン。
食事は前日20時(21時だったかもしれない)までには済ませなければいけなかったので、ホテル周辺で食料を調達し19時頃に夕飯。
「明日でようやくこの胸とおさらばできる」
期待と不安と緊張でドキドキワクワクしながら、21時頃に就寝しました。
手術当日
7時頃起床。当日は絶飲食なので、姉だけホテルの朝食サービスを利用してもらって私は部屋でゴロゴロ。
8時半頃、姉と一緒に病院へ。一旦姉と共に待合室へ通され、すぐに私だけ診察室に入り、以前行った血液検査の結果を聞きました。そして再び待合室に戻ると、麻酔医さんがやってきて麻酔についての説明。喉に入れる管を実際に見せてもらいながら説明を受けました。こんなんマジで喉に入るの?と少し怯える。
麻酔の説明が終わるといよいよ手術です。姉とはここでお別れ(ホテルへ戻って行きました)、私は個室で手術着に着替えます。
小さな個室に置いてあるのは、荷物と脱いだ服を入れるためのロッカーと、一人掛けのリクライニングチェア。手術後はここでしばらく休むことになります。個室に併設されたトイレでおむつに履き替え、手術着のズボンに上半身裸というスタイルで手術室へ。
手術室に入ったらまず胸の写真撮影。そして手術台に横になると、数人がかりでいろんな装置をつけられていきます。先ほど麻酔の説明をしてくださった麻酔医さんも現れ、待ちに待った(?)麻酔の時。人生初の全身麻酔。
「麻酔入りまーす」
わぁ、なんか腕から冷たいものg……3秒もしないうちに意識が無くなりました。10秒くらい耐えたかったのに。悔しい。人生初の体験は一瞬で終わりました。
意識を失って(体感的に)すぐ後、気が付くと手術スタッフさんに抱えられて先ほどの個室に戻るところでした。手術時間はおよそ二時間半くらい。上半身は手術着が着せられ、腕には点滴。そしてめちゃくちゃ喉が痛い。切ったところじゃなくて、喉。絶対あのぶっとい管のせい。さらに夏だというのにとても寒い。寒すぎてブランケット3枚くらい被せてもらいました。ソファに座り、「何かご用がある時は押してくださいね」と小さなボタンを渡され、しばらく一人に。
二時間ほど眠り、起きてみるとやっぱり喉が痛い。スマホの操作は出来たので、会社や身内に手術が終わったことを報告。14時頃に姉が来てくれて、14時半頃に診察を受けてホテルへ帰還。この時、痛み止めを処方して頂きました。
手術直後
病院からホテルに戻った後は、姉があらかじめ購入してくれていた惣菜を食べて、部屋でゴロゴロしたり近くのコンビニへ行ったりするなどしました。
術後は割と元気だったのですが、「ドレーン」という体内から出る血などを身体の外に排出するパックみたいなものをぶら下げているのがちょっとしんどかったです。ドレーンは手術翌日に医師に抜いてもらうまでつけているので、夜寝る時も一緒です。私はドレーンの挿入口から血が滲んでしまい、ホテルのパジャマを汚しました。ホテルの人ごめんなさい。
ここで少しこぼれ話。
術後のホテルで姉と喧嘩したことを少し書いておきます。
ホテルでは姉と一緒の部屋に宿泊していました。術後の夜、さすがに疲れたので21時頃には寝ようとベッドに横になっていたのですが、暗い部屋の中備え付けのテレビで姉が映画を観ていたのです。
静かな環境で眠りたい私と金曜ロードショーが観たい姉。映画が観たい気持ちは分かる。でもな、それ観ようと思えばいつでも観れるやつやん? 私、今日手術したんですよ。疲れてるんです。音と光に敏感なんです。安らかに寝かせて欲しいんです。
段々イライラしてきて、ぐずりにぐずった結果姉が「消せばいいんでしょ」と怒りながらテレビを消す。いや、なんでそっちがキレるんや。まさかこんなところでアラサーとアラフォーのきょうだい喧嘩が勃発するとは。姉が怒ったことに納得いかないまま、とりあえず眠かったので眠りました。
喧嘩したまま迎えた翌日。朝食をとりにエレベーターに乗ったところで、私から姉に謝りました。昨日はごめんね、と。正直なんでこっちが謝らなければならないのかと思いながら。まぁ、私も大人気ない態度でしたしね。一応これで仲直りです。姉からの謝罪? ありません。今回付き添ってくれたことには感謝しますが、この件は未だに根に持っています(術後一年経過)。
今後胸オペをする方。誰かに付き添いをお願いして一緒にホテルに泊まる場合、部屋は別々にするのをオススメします。
そして、付き添いをされる方。胸オペを受ける方が快適に術後を過ごせるよう、できるだけ本人を労る思いやりを持って接してあげてください。入院が必要ないといっても手術はかなりの体力を消耗します。ゆっくり休める環境を作ってあげてください。
以上、やたら長いこぼれ話(という名の愚痴)でした。
思いの外こぼれ話が長くなってしまったので、手術翌日以降のことは④でお話ししたいと思います。