男性育休を考えたら読んでほしい話② 〜育休か時短勤務か迷っている人へ〜
子どもが産まれてから1ヶ月ほどの育休を取得、そして、復帰後しばらく育児時短勤務制度を申請した父親です。
育休を検討する中で、時短勤務という選択肢が出てくることもあると思います。育休にするか時短勤務にするか、はたまた両方を組み合わせるか…と迷う方もいると思います。しかし、身近に時短勤務経験者がいなくて、誰に相談していいか分からない方もいるのではないでしょうか?
今回は、育休と時短勤務の両方を取得した経験から、育休と時短勤務を比較した感想を書こうと思います。少しでも参考になれば幸いです。
1.育児にかけられる時間について
より多くの時間が確保できるのは育休
当然ですが、時短勤務より育休の方が、子育てにかけられる時間が長いです。特に大変な時期は、夫婦ともに育休というのも1つの手だと思います。
一方、勤務でもフルタイム勤務に比べると育児の時間を確保できます。しかし、「短時間勤務のはずが、仕事が終わらず結局残業していた」という声も聞きます。時短勤務の場合は、仕事量についても職場と相談した上で取得するとよいかもしれません。
2.社会との繋がりについて
時短勤務で社会との繋がりができる。
育休中の辛さの1つとして、社会との繋がりを感じにくい点が挙げられます。子どもとの時間は幸せな時間ではありますが、大人同士のコミュニケーションも心の安定には必要なものだと思います。その点では、時短勤務の場合は職場の人との繋がりができるため、大人同士のコミュニケーションを取る機会が生まれます。育児の疑問や不安を職場の人に相談したり、愚痴を聞いてもらったりすることもできるでしょう。
仕事が、自分の存在価値を感じる機会になる場合も。
社会との繋がりという意味において、他者とのコミュニケーションの他に、もう1つの意味があります。それは、自分の存在価値を感じる機会になるという点です。
仕事で人の役に立ち、周りから感謝されたり、達成感を感じたりする機会が増えることでしょう。そういった1つ1つが、自分の存在価値を感じる機会になると思います。
本当は育児だって大きな価値のある行為のはずですが、目の前のことをやるのに必死で、自分のしていることの価値や達成感に目を向けるのが難しい面もあると思います。職場と違い「頑張っているね」などと声を掛けてくれる仲間が同じ空間にいるわけではないので、なおさらです。
「育休中よりも復帰した後の方が、気持ち的には楽だった」という先輩パパママの声を聞くことがあるのは、こういった点も理由の1つなのだろうと感じています。
3.収入の面について
育休中は給付金あり、時短勤務中はなし。
育休中は国から育児休業給付金が支給されます。一方、時短勤務中は「休業」ではないので、給付金はありません。ここでは詳しい額については書きませんが、「頑張って時短勤務で復帰したのに、毎月の収入は育休中よりも減った」という話も聞きます。
ただ、時短勤務中の勤務実績はボーナスに反映される場合がある(職場の規定によると思いますが)ので、トータルの収入でどちらが多いのかは、職場によると思います。
収入面が気になる方は、職場の担当者さんに相談して、育休中と時短勤務中の収入について確認してはいかがでしょうか。
※厚生労働省で、「時短勤務で働く人にも給付金を」という動きが進んでいるようです。それが実現されると、状況が少し変わるかもしれません
「時短勤務からの育休」は、給付金が少なくなる可能性あり。
育児休業給付金は、育休前6カ月の給料を参考に計算されるようです。「時短勤務からの育休」になると、参考となる6カ月の中に時短勤務の期間が含まれるので、参考額が低くなり、結果的に給付金の額が低くなるようなので、注意が必要です。こちらも気になる方は、詳細を職場の担当者さんに確認してみてください。
4.保育園に通えるかどうか
住んでいる自治体にもよると思いますが、公立の保育園に通わせるには、親(夫婦ともに)が働いていることが条件となる場合が多いです。この場合、夫婦のどちらかが育休を取得していると保育園に通わせることができません。しかし時短勤務であれば「働いている」という条件を満たすので、通わせることができると思います。「保育園を利用したいが、育児の時間も確保したい」という方にとっては、時短勤務というのも1つの選択肢かもしれません。
ただし、希望する保育園の人気が高い場合、時短勤務で働く家庭よりもフルタイムで働く家庭を優先して受け入れる場合もある、という話も聞いたことがあります(ややあいまいな記憶ですが…)。
詳細は、保育園や自治体にご確認ください。
最後に
私が育休や時短勤務を通して学んだことをもとに書いていますが、私は専門家ではないので、詳しいことは職場の担当者さんや自治体等に聞いていただくのがいいと思います。
それでも、育休と時短勤務のどちらを取得するか悩んでいる方にとって、少しでも参考になればと思い書かせていただきました。お役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。