血小板減少症(犬)、うちの場合
うちの高齢犬(トイプー, 16歳, 体重 2.8kg)が血小板減少症を発症しました。
一時は余命数日かもと言われたけど、なんとか持ち直して今は見たかぎり元気です。
発症から1ヶ月余、現在も通院治療中
1. 血小板減少症
犬の体の免疫機能がなんらかのきっかけで、自身の血小板を破壊してしまう病気
2. 経過
Day0
朝ベッド横に口からの出血痕あり
口の中を見ても出血箇所特定できず
グッタリして食欲なし
Day2 (初診)
引き続き元気ないので動物病院受診
出血箇所は特定できたけど、原因分からず
血液検査2回とエコー検査の結果、
血小板 (PCT): X (0%)
ヘマトクリット(HCT): X
腎臓 血中尿素窒素: X
免疫介在性血小板減少症との診断
ヘマトクリット値も低いことから免疫介在性貧血を併発している可能性があり、このまま放置すると数日しか持たないかも、とのこと
よく観察すると、体のあちこちに内出血痕(紫斑)あり
獣医との治療方針協議
- ステロイド注射でPCT数値改善を図る、ただし弱っている腎臓への負担は増す
- 改善されない場合は点滴でガンマガード投与または血液製剤投与が必要かも、ただし不適合、アナフィラキシーのリスクあり
飼い主としては高齢なこともあり積極的な延命治療は望まない旨を獣医師に伝え、
1. ステロイド注射と血液検査で数日間血小板数値の推移をみる
2. ステロイド注射は可能な限り回数を抑えて内服薬へ移行
3. ガンマガード、血液製剤投与はしない
方針で臨むことに
獣医からは腎臓のことは気にせずとにかく食べられるものは何でも食べさせて!と
ステロイド注射及び食欲増進剤投与後帰宅
Day3 (受診2回目)
血液検査
血小板 PCT: 改善なし
ヘマトクリット HCT : 悪化
再度ステロイド注射、食欲増進剤投与
Day4 (受診3回目)
食欲不振のせいか体重減 (2.6kg)
血液検査
血小板 PCT: 改善なし
ヘマトクリット HCT : さらに悪化
再度ステロイド注射、食欲増進剤投与
このペースでHCTが低下すれば数日中に輸血が必要な状況に
内服薬(増血剤、ステロイド剤、抗生剤、制酸剤)処方
Day8 (受診4回目)
ステロイドが効いたのか
血小板 PCT: 正常値へ改善
ヘマトクリット HCT : 変化なし
このままの投薬で数日間様子見
Day13(受診5回目)
血小板の数値は劇的に改善したが、腎臓の数値が悪化
ステロイドを半分に減らす
Day19(受診6回目)
ステロイドを減らしたせいか、血小板の数値が急低下(PCT 0.08%)
ヘマトクリットHCT、腎臓の数値はさほど変化なし
(食欲は戻ったので元気になったかと思ったけど)
免疫抑制剤を追加して様子見
Day21(受診7回目)
血小板数値改善せず(PCT 0.1%)
ヘマトクリットHCTは正常値へ改善
造血剤のみ増量(倍量)
Day28(受診8回目)
造血剤倍量に増やしたけど血小板数値改善せず(PCT 0.03%)
再度獣医と今後の治療方針について協議
獣医
ステロイドを増やし腎臓への負担は点滴でカバーしましょう!
血小板数値が改善しなければ輸血を提案します!
飼い主
何にもしないとあとどのくらい持ちますか?
結果、ステロイドを半量増やして(当初の3/4) 1週間様子見で合意
Day35 (受診9回目)
血小板数値 正常値へ改善 (PCT 0.24%)
ヘマトクリット 改善
腎臓 改善
受診日の数日前からかなり元気になり、食欲も出てきた。
発病前と比べて被毛がふわふわになったのは抗生物質のせい?
このままの投薬でさらに1週間様子見
3. 医療費
発症から5週間。
ここまででかかった医療費(検査・薬含) ¥14.4万 !😥
これってオタクの人々が”推し”に貢ぐようなもの?
4. 獣医さんとの闘い
なんとしても治してあげたい獣医さん
vs
時間のかかる治療で苦しい思いさせなくてもと考える飼い主
もう緩和ケアでいいと思うんだけど...
薄情な飼い主かな
でも年齢も年齢だし、このままお金かけて、無理して薬飲ませ続けるのもどうなの?
って思ってます。