米国留学体験記:心臓血管外科医の挑戦と成長
こんにちは。今回は、京都大学大学院医学研究科心臓血管外科学の大学院生、島本健さんによる米国留学体験についてお話しします。この記事は、日米医学医療交流セミナー「京都で医学留学を感じよう」での講演内容をもとにしています。
1. 留学への道のり
1.1 学生時代の夢
島本さんは、医学生時代から漠然と留学への憧れを抱いていました。英語が得意というわけではありませんでしたが、苦手でもありませんでした。留学先としては、言語の壁や文化的つながりを考慮し、英語圏、特に北米を選択しました。その理由として、先端医療を学ぶには日本よりも物質的に豊かな国が適しているという考えがありました。
1.2 準備の始まり
学生時代から留学準備を始めた島本さんですが、当時はカプランのような現代的な留学準備プログラムはありませんでした。代わりに、プレテストやオクラホマノートといった限られた教材を使って、週に2回ほど勉強会を開いていました。今振り返ると、よくこんな教材で勉強していたなと思うほど、シンプルな内容だったそうです。
1.3 英語力の向上
島本さんは、留学の有無に関わらず、英語力を向上させることが人生を豊かにすると考えていました。そのため、英語の勉強には特に力を入れました。具体的には、字幕なしで外国映画を理解することを目標に掲げ、大学時代から真剣に英語の勉強に取り組みました。
2. 医師としてのキャリア
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