【APEX実践メモ】エイムを向上させるためには、練習を定型化させない方が良い

最近、サッカー理論の1つである戦略的ピリオダイゼーション&構造化トレーニングに関する本を読んだ。

そのことと、最近エイムが安定してきているのは無関係ではない。

戦略的ピリオダイゼーション自体は、選手の力量に合わせたゲームモデルを設計することと、シーズン中安定してパフォーマンスを出すための練習の組み立て方に関する理論で、こちらはエイムに関してはそこまで関係ない。

役に立ったのは「構造化トレーニング」における「構造主義」の概念だった。「構造主義」は、「要素主義」と対立にある概念だ。

要素主義は、能力は要素に分解でき、各要素を単体で鍛えることで能力が向上する、という考え方だ。APEXで説明すると、エイム=照準合わせ+リコイルコントロールと分解できるとした時に、照準を合わせる練習とリコイルコントロールの練習を別々のメニューとしてこなすことになる。

一方で構造主義は、能力は「構造」であり要素分解して練習したところで意味はないとしている。つまり、「リココンの練習を単体でいくらやってもエイムは向上しないよ」ということだ。

APEXのエイムでいう構造

APEXのエイムを構造で説明すると、「敵の位置を把握し、敵の動きを予測し、出てきそうな所に照準を置いておきながら移動する。敵が見えたらADSに切り替えると同時に相手に照準を合わせ、射撃する」構造という表現になる

つまり、敵の位置予測、視点移動、キャラの移動を伴った練習をしないとエイムは向上しない。リココンだけだと上記が抜けているので不十分、ということだ。

そう考えると結局実践以外では鍛えられないようにも思えるが、構造は構造として分解でき、より小さな構造を切り分けで特化した練習にすることができる。

例えば私が射撃訓練場でやっている練習を二つ挙げてみる。

1. 敵の位置が分かっている前提を想定し、覗いてできるだけ早い時間で多くのダメージを与える練習。

2. 索敵をしながら頭出しをして、敵が少しでも見えたらすぐに撃つ練習

具体的な練習法の説明は割愛するが、上記の練習は大きなエイムの構造を小さな構造に切り分けて特化して練習しているつもりだ。

1も2も、具体的なシーンに紐づいているし、敵の位置予測、視点移動、キャラの移動も伴った練習になっている。

同じ練習を繰り返さない

更に、1,2どちらの練習をするにしても、同じ練習(=同じ位置)をずっと続けるのではなく、いろんなシーンを想定した、多様な練習をすべきだとも書いてあった。それは、サッカーのゲームは単一な状況が繰り返されるわけではないので、変化に対応できる構造も含めて練習しなければいけないからだ。これはAPEXにも通ずると思っている。

なので、1も2も近距離と遠距離を変えてみたり、相手を後ろから撃つ場合と前から撃つ場合を想定してみたり、腰撃ちにしてみたり、いろんな状況で練習することにしている。

最近これをやって3日くらい経つが、明らかにエイムの安定感が違う。これを繰り返してハンマーを取れるくらい、火力を上げていきたい。

以上だ。

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