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トヨタが電気自動車を作らない訳

単なる与太話と思って聞いてほしい。あくまで、事実上の積み重ねと推論に基づくため、ソフトバンクのボーダフォン買収並みに突飛だと思って構わない。


先般、トヨタの社長は終身雇用は限界だと宣言した。車の生産なんて期間工任せで、部品メーカーには涙もない仕打ちをするトヨタがあっさりギブアップ宣言をした。これは実におかしい。わざわざ会見を開くレベルなのだろうか。これは一種の発破がけと思われるのは私だけであろうか。


最近、外車のショールームに行ってはガソリン(ハイオク、ディーゼル)とeパワー、電気自動車(EV)の情勢をヒアリングしてみたが、各社それぞれ楽観派、慎重派、とあったが、既成事実として欧州圏がすでにEVにシフトしつつあること、中国が格安のバッテリー車を投入していること、テスラモーターがアメリカでの優位性を持っていること(時価総額がトヨタを抜き、知名度やデザインなど)などから、ハイブリッドに固執し続けるトヨタの姿勢が一向に見当がつかないのだ。


確かに電気自動車を普及させるにはガソリンスタンド並みに、電気の充電スタンドといったインフラ面を普及させないとおちおち遠くに出かけられない。大体、EVの充電型タイプは、一回の充電当たりの走行距離は400Km~600km。補助で50kmほど走れるらしい。中国のバッテリー交換型もおよそ似たようなスペックだろう。急速充電技術も向上し、現在のガソリンスタンドの給油時間が5分から10分程度まで短縮できれば、EVの弱点はより少なくなる。


さて、ここで問題になってくるのが、先述したトヨタの立ち位置で、一向にEVを開発している(もしくは秘密裏にしているのか)状況がみえないこと。そしてハイブリッドのプリウスとアクアにご執心のこと。今年はヤリスが目玉だったが。

一つ大胆な仮説を出したい。それはトヨタによるルノー・日産・三菱連合の買収もしくは資本提携によるEV技術の奪取もとい囲い込みである。簡単に調べたところ、日産のリーフをはじめ、三菱、ルノーもそれぞれ一種類ずつEVブランド車を保有している。つまり、三社分の電気自動車の技術がM&Aもしくはどこかに資本提携を介在させることで、技術転用を狙っている可能性が考えられる。

とはいえ、ルノー・日産・三菱連合は腐ってもフォルクスワーゲングループに次ぐ第三位の自動車グループ。トヨタグループが早々手を出してくるとは考えにくいが、ものごとは常に水面下で起きていることもあるし、破壊的創造は何も「つくりだすこと」だけとは限らない。

もう一度いいう。これはあくまで事実に基づいて、過去の業界の流れを読み取り、それを自動車業界にあてはめ推論したに過ぎない。よってこれは極論としてほしい。以上が私の酔狂な小話である。

酒の肴にでもなれば幸いである。

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