連続ログインボーナスに囚われている
こんばんは、らりほです。
先日大掃除の際にグッズの断捨離をしました。主にアニメやゲーム、中でもソシャゲのグッズが多くを占めていました。
オタク熱はすっかり冷めていたのですが、メルカリで売ればお金になるな…また再熱するかもしれないし…思い出が詰まっているし…と放置したまま埃をかぶり2年ほど眠っていたので、この度思い切ってお別れをしました。
高校生の頃、生活はソシャゲ中心だった。
所属していた吹奏楽部では当時、所謂アイドル育成ゲームのソシャゲが流行していました。
それぞれに推しキャラがいて、推しイベ(推しキャラがメインのイベントで、周回するとキャラのレアカードがもらえる)の通知が来れば大騒ぎ。休憩時間には画面を横にして脳死状態で画面をタップする姿があちこちに。
私もまんまと波に乗り、寝る間も惜しんで周回していました。時にはバイト代を削って課金をしてガチャを回しました。(オカアサンゴメンナサイ)
『音楽室のピアノの上は☆5が出る』という噂が立ったのもいい思い出ですw
そんな生活が3年ほど続きました。ただしその熱がずっと継続していたわけではなく、ただ惰性でログインするだけの日も長く続きました。
連続ログインボーナスの為です。
もったいない精神に縛られて
私のプレイしていたソシャゲではその日初めてのログインの時、画面にログインボーナス、連続でログインした日数が表記されました。
ログインボーナスはその週ログインした日数に応じてだんだんと報酬のランクが上がっていき、毎日ログインするとレアなアイテムがもらえるという仕組みでした。
連続でログインした日数は直接ゲームに関係ないのですが、長くなると1000日以上の桁になっていくのでやりがいと同時にここで切れたらもったいないというある種の恐怖心が掻き立てられます。
ソシャゲをやめられない理由にコンコルド効果というものがありました。
コンコルド効果(Concorde Effect)とは、このまま投資を進めると損失が出ると分かっていても、これまでに投資した分を惜しみ、ついつい投資を継続してしまう心理的傾向のこと。
これまでに使ったお金(課金額)や時間(費やした月日やログイン日数)がもったいないという気持ちに駆られて、もう飽きていてもやめられない現象のことだそうです。
そんな連続ログインボーナスの魔力に囚われて、もうイベントを走らなくなってからもアプリだけは必ず開く毎日。いつまで続けるんだろうと思いながらも、今やめたら今までの苦労や積み重ねが0になる恐怖にはかないませんでした。
ソシャゲをやめたきっかけ
そんな日々に終止符が打たれたきっかけもまた連続ログインボーナス。
高校を卒業して進学し、新しい環境に疲れ果てていた4月のことです。
帰宅するなりご飯も食べずに寝てしまい、起きたのは夜中の1時でした。
やっちゃったなーと思いながらスマホを覗き、さーと血の気が引きます。
ログインし忘れた!!!!
時すでに遅し、表示されるのは一日遅れのログインボーナスと連続日数1日という文字。こだまするのは何万と聞いたキャラボイス。
約三年の間欠かさず積み上げてきた数字が一瞬で崩れた衝撃に心臓がバクバクしどうにか取り返せないかと試みるも、どうぶつの森のように時間を操作できるわけもなく。
あっけなく終わってしまった連続ログインに意気消沈し、それからぱたりとログインしなくなってしまいました。これが私のソシャゲとの別れでした。
ユーザーを離れさせない運営の魔術
現在ソシャゲは一つもやっておらず、たまにオフラインゲームをやっています。推しキャラを追い続け身を削る日々は今振り返っても楽しい思い出ですが、また始めるかといわれるともうできないと思います。。。
この連続ログインボーナスはいわばユーザーを離れさせない技であり、これはゲームに限った話ではありません。
学校や職場の皆勤賞だって連続ログインボーナスです。
ダイエットの記録や運動系のアプリでも、継続を目的とするものには必ずと言っていいほどこのカウントがあります。私は一度この記録を切らしてしまうとやめてしまう癖があり、何度もリバウンドしていますw
noteでも連続投稿のカウントがされていますし、切れるのが怖くて毎日ネタをひねり出しているわけです。それが思いがけない記事になるのでありがたいですが、記録が途切れてしまったら続けられなくなってしまうような気がして怖くもあります。
私たちの人生には常に連続ログインボーナスがつきまとい、時に背中を押し、時に時間を蝕んでいくのですね…。上手く付き合っていきたいです。
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