でも 生きたいもん!!
私の好きな漫画のワンシーンがある。
華倫変という漫画家の「酒とばらの日々」という作品の一コマだ。「生きたいよ」としがみつく女性が印象的なシーンだ。
私はこの一コマを初めて見た時から心に刺さって離れない。死にたいのではなくて、生きたいから苦しいのだと気付かされた。生きたいから、自分の醜さが嫌いで苦しいのだ。「こわれた私でも 生きたいの 私」という台詞が素晴らしいと思う。自分の至らない所や歪んだ所が気持ち悪くて目を逸らしたくなって、でもそれと同じくらい可愛くて、そんな私を私が守ってあげなきゃと思う。抱きしめてあげなきゃと思う。そんな私と一緒に生きたいと思う。
この台詞と似た言葉が、私の好きなバンドの歌詞にもある。
とてもいい曲なので是非聴いてみて欲しい。ボーカルのかてぃのアイドル時代や過去を知っているとよりこの歌詞に意味が加わってグッとくるので気になった方は是非そちらも追ってみると良いかもしれない。
私たち、自分のことを完璧に愛せている人なんてほんのひと握りかもしれないけれど、濁ったままでもいいのかもしれない。それを綺麗と言ってくれる人もいるかもしれないし。住みやすい地獄で死ぬまで生きたい。