アフターダーク/村上春樹


昔書いた本の感想が下書きに残ってたので公開しておく。


アフターダーク/村上春樹 講談社  




夜の話。一晩の間にマリという女の子と、彼女と関係する人物に起こることが書かれている。
マリが主人公なのかは不明。多分そうだとは思う。

ほかに出てくるのはエリ、高橋、白川、カオル、コオロギ、コムギ、顔のない男。それから、カメラのような視点。カメラのような視点が地の文をしゃべります。  

すべての人が関わり合うわけではなく、パートわけされたいくつかの場面が交互に登場し、語られます。  

①マリのパート
②エリと顔のない男のパート
③白川のパート  

文章自体は読みやすく、スイスイと読み進められますが、スイスイと読んでみた結果何もわかりませんでした。  

図書館への返却日を大幅に過ぎていたため急いで読んだのですが、これは失敗でした。パートとパートのつながりを掴みきれず、ボンヤリとした印象が残っただけです。  

ネットのネタバレや考察を見たい気持ちをなんとか抑えています。  

全体としてはあまり理解できていないものの、村上春樹の他作品でも感じたことがある「人物の魅力」はとても強く感じました。人物の容姿や性格、背景はとても詳しく説明されているのにもっと知りたくなります。意図的に省いているのかなあ。  

「もっと知りたい」という気持ちが一切解消されることなく文章は終了します。モヤモヤしました。読みなおします。  

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