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2021年未練・或爺杯感想戦(2)

Ⅲ 交渉四方山話

 (1)ではARIの保有する指名権とロースター整理から一番オーソドックスであろうトレードダウンへの種蒔きだけは済ませていたことを振り返りました。では実際の担当GMとのやり取りを少し確認していきましょう。ただし基本軽い提案話で終了してしまったのですが…。

 a)NO(28):OT Armstead⇔1巡16位+α?
 b)KC(31):1巡31位⇔2巡49位+α(OT・EDGEの控えが欲しい)
 c)BUF(30):1巡30位⇔LB Simmons

主にお話があったのは3つ。ARI視点で見た時のトレードダウンの話はなくむしろトレードアップしない?といった話や選手とのトレードという話でした。ではそれぞれみていきましょう。

 a)の提案は先述の通りのOTに対する考え方で興味をほのめかしつつやんわり断り(Humphriesを過去に経験のあるRTに移し…ということは考えられたものの1巡でCBを引けなくなる可能性がネックだった)。そしてここでやんわりLattimoreへの興味を伝えました。

b)の案にはトレードアップの予定はないものの検討しますと返事。これはGilbertやMurrayといったところがトレードの弾になり得ると思っていたためでOPとして持っておく分にはアリと考えたため。ただこれは未練杯当日のOrlando Brown Jr.のトレードで消滅。

 c)の案はさすがにないかなあ…と思いつつ「何があるか分からないので…」とお返事。基本的に他のトレードの話はこんなところでした。これは私自身がこれは…というトレード案を思い浮かばなかったという点もあります。それでも考えなかったわけではなく、例えば1巡16位⇔CHI 1巡20位+6巡204位+DT B.Nicholsといったものを考えたりもしました。これはNTの補強を狙ったものですが当のNicholsがNTとしては微妙だったようなので結局打診もしませんでした。とそんな中でLattimoreのトレード仮案をNO担当睡蓮さんにお願いして返信が来ます。

  1巡16位+2巡49位⇔Lattimore+2巡60位
  (Trade Value:1000+410-300=1110(1巡14位相当))


単なる1・2巡放出だと厳しく諦めましたが、2巡はスワップで済むということで本格的に検討することとしました。
 ちなみに他の現役CBとのトレードですがピンとくる選手を探す時間がありませんでした。例えばDarius Slayとか思いつきましたがパッと見でトレードでのPHIのCapセーブが約-14.6M(よく見れば6/1以降にすればちゃんとCapセーブになったようですが…)といった具合に再建期に入りそうなチームでトレードに応じそうなエースCBに思い当たらなかったのがLattimoreに固執する要因になりました。


 そんなこんなで(1)Ⅱで挙げたような情報整理を終えるといよいよWin Nowモードという考えに頭が引っ張られていくこととなります。これが未練杯当日のお昼頃の話でしたが、なおこの時点の情報をまとめると

 ① 1巡中位相当のバリューでLattimoreが獲得できるかも…。
 ② ただしLattimoreは犯罪関係でややこしいことになっている(Suspensionの可能性)
 ③ 「挨拶回り」中に明かされたが、LV―PHI間のトレードが成立していて すぐ下の17位にPHI(Smith・Waddleを諦めたような位置でCB狙いが透けて見える)がいる。
 ④ モックではDAL・TEN・NYJなどのCB指名の候補チームがいる。

この段階で私の中ではLattimoreのトレードを決断するか、指名するかの二択で揺れる時間を過ごしました。そして結果としてLattimoreのトレードを主軸として、ダメなら指名を考える方向で決断しました。(ちなみにこの間にTL上でリプのやりとりが合ったのを良いことにDBといえばの(しかもARIファンの)まこともやさんにDMで相談したりもしました。まこともやさん、改めてありがとうございました。)


 そしてNO担当睡蓮さんとの本格交渉。ただ睡蓮さんの方はトレードトークをいくつも抱えていたらしく一筋縄ではいかず、

 1巡16位+2巡49位⇔Lattimore+2巡60位(成立条件付き)
 1巡16位+2巡49位+α⇔Lattimore+2巡60位(色付けで即決)

の二択に。こちらとしては+αは厳しかったですが来年3巡であればなんとか…、2巡を要求されたら条件発動でいこうと思って取りあえず打診したところ22年3巡で了承を得られたので

 1巡16位+2巡49位+22年3巡⇔Lattimore+2巡60位

でトレードを成立させました。また前述の通りNTを探していた流れからTBの控えNT Steve McLendonのトレードをTBに持ちかけて

 5巡160位⇔NT S.McLendon

と5巡との交換で成立させました。

Ⅳ 指名候補

 さてここまで交渉の話を先にしましたが、ビッグボードの作成の方も交渉と同時進行でした。私は一応32人近くボードにメンツを揃えるタイプなのですが、作り込む前にトレード交渉が成立ということで精査したボードは完成せず仕舞いでした。ただし指名候補は当然リストアップしていたのでここではそのプロスペクト達を記していきます。

 Patrick Surtain II CB Alabama
 Caleb Farley CB Virginia Tech
 Jaycee Horn CB South Carolina
CB3人衆。ここに来てFarleyがコロナ感染とか話題になってしたね。話を戻すと彼らがメインターゲットでした。最もSurtain IIは無理そうなのでFarleyかHorn。シミュレーターのように30位近くまで下げてFarleyとかが引けると良いのでしょうが…。後は下げてのAsante Samuel Jrあたりが候補でした。

 Alijah Vera-Tucker OL USC
 Micah Parsons LB Penn St.
 Jeremiah Owusu-Koramoah LB Notre Dame
 Gregory Rousseau  EDGE  Miami (Fla.)
 Kwity Paye  DL Michigan
本命以外の候補は彼ら。それぞれ大本命のCBが無理な時の選択肢でした。フィルムやらでプレーの善し悪しなどが分からない人間としてはEDGE誰が良いのかが難しかったですね…。Rousseau・Payeに至っては昨年のEpenesaや一昨年のGaryみたいに3-4DEがベスト…みたいなことがあったりするのかどうか?まあDLの層が厚いわけではないのでそれはそれで悪くはないのでしょうけど…ということで取りあえずこの2人。当日の脳裏にはありませんでしたがS Moehrigとかも考えて良かったのかもしれませんね。(続く)


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