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【いざ2023年ドラフトへ】続 CARオフシーズンチーム状況
2023年シーズンがスタートしましたね。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。ドラフトまであと2週間を切った中で各チーム着々と補強が進んでいるかと思います。(或いは遅々として進まずイライラしてる方もいるかと思いますが……)
ということで、例によって前回の記事で纏めたCARのオフシーズンの状況がFA解禁となることでどのように変化したかを整理していこうと思います。
【前回記事(FA市場解禁前)】
○FA等契約一覧
上にリンクを貼ったspotracの通りではあるのですがその概要を一覧にすると以下の通りになります。
契約
IDL シャイ・タトル(前NO)
3年19.5M
S ボン・ベル(前CIN)
3年22.5M
QB アンディー・ダルトン(前NO)
2年10M
TE ヘイデン・ハースト(前CIN)
3年21.75M
RB マイルズ・サンダース(前PHI)
4年25M
IDL デショーン・ウィリアムス(前DEN)
単年1.75M
IOL ジャスティン・マクレイ(前HOU)
単年1.77M
WRアダム・シーレン(前MIN)
3年(+void 2年)25M
WR DJ・チャーク(前DET)
単年(+void 4年)5M
LB カム・グルージャー−ヒル
単年1.32M
DB エリック・ロウ
単年1.32M
NT ジョン・ペニシーニ
N/A
WR ダミエン・バード
N/A
契約延長・再契約
C ブラッドリー・ボーズマン
3年18M
S サム・フランクリン
単年2.6M(テンダー)
DL ヘンリー・アンダーセン
単年1.32M
K エディー・ピネイロ
2年4.1M
リリース
LB ダミエン・ウィルソン
IOL パット・エルフライン
トレード
WR DJ・ムーア
K ゼイン・ゴンザレス
○改訂2023年CAR主要ロースター
それでは例によってここで前回記事の2023年の主要ロースターについて、上の契約情報を反映し、改訂後の現状についても一言つけて紹介していきます。
(-数字:数字年にFA、①~⑤:22年におけるルーキー契約年数)
O#
QB(3?名)
QB1:
QB2:アンディー・ダルトン−24
QB3:マット・コーラル②−26
Future:ジェイコブ・イーソン
→昨年に引き続き一番チームがこのオフでテコ入れを望むポジション。22シーズンのスターターを担ったダーノルドがSF、同じくPJウォーカーがCHIに決まった中、QB2を担うであろう選手としてダルトンを獲得。あとは全体1位を持つチームとしてはドラフトで未来のQB1を待つのみ。チームは3月下旬からプロデイでこのドラフトのTOP4 QBプロスペクトについて確認のツアーを行ってます。
RB/FB(4?名)
RB1:マイルズ・サンダース−27
RB2:チュバ・ハバード③−25
RB3:ラヒーム・ブラックシェア−24
FB:ジオバニ・リッチ−24
サンダースはPHI時代のデュースステイリーの教え子ってことになるんですね…。ステイリーと縁がある今オフFAのRBはジャマールウィリアムスだけじゃないってことですね…。納得です。https://t.co/3LmHzCNCMc
— Ṕ-ḆḸɄɆ🤟@TḨÅÑK̲ ¥ØǛ ĐĴ💫 (@kiokhe_root4CAR) March 16, 2023
→RB1は誰になるのか?FAか?ドラフトか?答えはFAで前PHIのRBサンダースでした。サンダースはこのシーズンDETからやってきたAss. HC兼RBCのデュース・ステイリーとPHI時代に一時チームを共にし指導を受けていたという伝手がありました。
まあこうなるとドラフト中位で無理にRB獲るということも別にしなくていいかなあ……とも。(ピック少なめですからね…。)
WR(5?名)
WR1:アダム・シーレン−26
WR2:DJ・チャーク−24
WR3:テラス・マーシャルJr. ③−25
WR4:ラビスカ・シュノート④−24
WR5:サイ・スミス③−25
WR6:ダミエン・バード−N/A
UFA アンドレ・ロバーツ
UFA ラシャード・ヒギンズ
→FA・ドラフト込みで2人は補強するかと思ってましたが、ドラフトを前にしっかり動きました。シーレン&チャークは共に合法タンパリング解禁直後に接触。結果として2人とも口説き落とせましたね…。
最も、だからといってドラフトで引かないわけではなく、JSNを始めとしたWRにもチェックが入ってます。ということでドラフトの展開に応じて欲しい選手がいれば獲るでしょうし……というところですね。
Ohio State WR Jaxon Smith-Njigba said he has a pre-draft visit scheduled with the #Panthers, per @Dan_Hope. #KeepPounding pic.twitter.com/TEf3OYvsqU
— panthers.breakdown (@panthersbreakd) March 26, 2023
TE(4?名)
TE1:ヘイデン・ハースト−26
TE2:トミー・トレンブル③−25
TE3:イアン・トーマス−25
TE4:スティーブン・サリバン−24
→TE陣。ニーズとされた結果FAでの補強でハーストを獲得。このドラフトではプロスペクトが豊富との話ではありますが、モノになった時にはルーキー契約中にモノになるのはひと握り。また仮にモノになったとしてもその頃にはルーキー契約終了ということがざらにあるポジションなので、この動きは納得の動き。ハースト獲った分、イアントーマスの方はペイカットしてて出すとこ切るとこのメリハリをつけた動きでした。TEの動きについてはもうこれで完結…と見ていいでしょうね…。
OL(9?名)
T(4?名)
RT:テイラー・モトン−26
LT:イケム・エクウォヌ②−26~27
OL:ジャスティン・マクレイ−24
UFA キャム・アービング
→OTのデプス枠はジャスティン・マクレイ。彼はOLC カンペンの教え子で4度目のリジョイントになるとか。
The #Panthers are signing versatile OL Justin McCray, according to @AaronWilson_NFL.
— The Riot Report (@RRiotReport) March 17, 2023
McCray started his career with the #Titans, before spending some time in the Arena Football League and returning to the NFL. Played for the #Packers under CAR OL Coach James Campen ('17/'18). pic.twitter.com/CWhMNXZgq6
IOL(5?名)
C:ブラッドリー・ボーズマン−26
G:ブレイディ・クリステンセン③−25
G:オースティン・コルベット−25
G:ケイド・メイズ②−26
C:サム・テクレンバーグ−24
Release パット・エルフライン
UFA マイケル・ジョーダン
→現地ファンから期待されていたC ボーズマンと比較的早々に再契約に成功。そして前回記事で残れるか怪しいかも…と記していたエルフラインはやはりリリースになっちゃいました…。
D#
IDL(5?名)
NT:シャイ・タトル−26
NT:ジョン・ペニシーニ−N/A
NT:マーカン・マコール−25
DL:デリック・ブラウン④−24~25
DL:デショーン・ウィリアムス−24
DL:ブレビアン・ロイ④−24
DL :ヘンリー・アンダーセン−24
UFA マット・イオニディス
→一気に増えたDL陣。まあDCエベロによる3-4寄りハイブリッドですからね…。そんなエベロの伝手でやってきたのはデショーン・ウィリアムス。SCネイティブでクレムゾン大の出身という正しく地元選手。頑張ってもらいたいですね……といいつつ、契約の状況から見ると彼自身は競争に身を置くことになりそうです。また競争という面でいうと、NTにも人が揃うことになりました。タトルは3-4DEでも…というハイブリッドな使い方が示唆されているのでともかくロイ、マコール、ペニシーニらは競争でしょうね…。ロイとかは契約最終年なので正念場でしょう…。
あとはデリブラ。ペインやハーグレーブの契約みてると正直戦々恐々という感じですね…。契約延長いつになるんだろうか?そしてどうなるんだろうか?
OLB(6?名)
ブライアン・バーンズ⑤−24
イトー・グロスーマトス④−24
アマーレ・バルノ②−26
フランキー・ルヴ−24
マーカス・ヘインズ−24
→FA解禁前と比べ変化なし。(バーンズの契約延長話も。)バーンズ以外のメンツをどう考えているか(特にルヴ)によるでしょうけど、個人的にはテコ入れ必要な気がするので2巡ピックが使われるのはこのポジションかもしれないですね…。
ILB(4?名)
シャック・トンプソン−25?
(ジェレミー・チン④−24)
ブランドン・スミス②−26
カム・グルージャー−ヒル−24
Release ダミアン・ウィルソン(3/11JST)
→後述するボン・ベルらの獲得でチンがLB寄りでプレーするのでは…というまあある種当然な予想が入ってきています。まあ個人的な意見はともかくとして、そうなりそうな以上はそこで結果を……と思います。またSTerとしても期待できる@KeroBroグルージャー−ヒルを4月に入って獲得。各チームの動きが鈍化する中でチームが物色を続けていることがわかる動きだな…と個人的に思いました。(しかもグルージャー−ヒルの後に更に2人獲ってますし…)
そしてグルージャー−ヒルと別に未来のスターターについても物色はしているのかなあ……というのはキャンベルやサンダースとの接触からそれとなくうかがえます…。(あんまり現地界隈とか見てても話題にはなりませんけどね……)
According to https://t.co/OGFIpY3BvQ, the #Panthers met with #Iowa LB Jack Campbell. In 2022, Campbell had 125 total tackles, 2 INTs and a sack. He was also working out with Luke Kuechly in the offseason. #KeepPounding pic.twitter.com/QYHu0Avmxa
— panthers.breakdown (@panthersbreakd) March 4, 2023
CB(4?名)
ジェイシー・ホーン③−25~26
ドンテ・ジャクソン−25
CJ・ヘンダーソン④−24~25
キース・テイラーJr.③−25
スタンリー・トーマスーオリバーⅢ④−24
→こちらも主な動きはなし。ドラフト上位でのピックはさすがにないように思いますが……
S(5?名)
ゼイビア・ウッズ−25
ボン・ベル−26
ジェレミー・チン④−24
エリック・ロウ−24
サム・フランクリン−24
→STでのコアプレイヤーであるフランクリンをテンダーオファーしてキープ。そのほかボン・ベル、エリック・ロウとニッケルorダイムパッケージでも戦えるよう固めてきました。前述のようにウッズ・ベルと後ろに並ぶのであればジェレミー・チンのポジションは前目になりますよね……という。
ST
P (1名)
ジョニー・ヘッカー−25
LS (1名)
JJ・ジャンセン−23
→コメント不要というコメント。
K (1名)
エディー・ピネイロ−25
→ピネイロくん帰還につき競争か?と思われたK争いは速攻で決着。当初は’expected to release’だったのが最終的に心臓に毛が生えているようなキッカーであるゴールドさんとお別れしたSFにトレードされることに。さすがトレード大好きGM、よくやりますね。
#Panthers trade kicker Zane Gonzalez to San Francisco https://t.co/kd9maaskaV
— Carolina Panthers (@Panthers) March 24, 2023
○2023CAR簡易デプスチャート

○主なニーズ
【即スターター】QB・EDGE・NB
【未来のスターター or デプス】WR・IOL・LB
[ドラフトピック]
1巡1位
2巡39位
3巡93位
4巡114位
4巡132位
5巡145位
→ざっとこんな感じとなりました。全体1位は「十中十」QBでしょう。なので注目は2巡からですね。個人的にはEDGE・WRが2巡・3巡として来るのでは……と見ます。近年のルーキー同士、或いは大学時代に組んでいたホットラインで以てO#を引っ張るスタイルからWRは有力な選択肢でしょう…。
一方でバーンズの対面のEDGEもそれぞれの選手が頑張ってはいるものそのパフォーマンスは物足りない感じがみられます。(まあ21シーズンにバーンズ&レディックのデュオを見たこともあるので余計でしょうが……)また既述の通りバーンズとの契約延長の話については詳細が漏れ聞こえてきませんのでもし…ということがあるのなら、この位置でも獲っておきたい気がしてきます。(最もEDGEの層は厚くはないようですが…)
あとに続くのはニッケルバックとIOLでしょうか…。両方ともFA解禁前から候補とされていたポジションであり、特にIOLとはVisit Trackerの方にも何名かの接触がみられます。
あとそろそろシャックトンプソンの後継も欲しいところではあんまり現地界隈とか見てても話題にあがってませんし今年も後回しかもしれませんね…。
○1巡予想……というよりどっち予想?
まあ誰の記事・レポートを参考にするまでもなく、1巡即ち全体1位でのピック予想はこの2人となります。すなわち……
“CJ ・ストラウド or ブライス・ヤング”
私が私的に組んでるCAR現地情報取得用のTwitterリストを眺めていると、当初は新HCの傾向から有識者(記者勢)の中でCJ・ストラウドか?との声が優勢で、最近は記者勢・現地ファン共にブライス・ヤング濃厚・推しという感じで見られます。
ブライス・ヤング
+
セットアップの際の足がクイックで、目と足を効果的に連動させる。
バランスを保つちながら、短・中・長どのレベルにも正確なパスを投げる。
すばやくターゲットを次々と探し、レシーバーが空くのを予期してパスを投げることができる。
ポケットでステップアップする空間がある時は、力強いボールを投げることができる。
フリーで入ってくるパスラッシャーから逃げてプレイを延長することができ、常にダウンフィールドから目を離さずパスを決められる。
必要な時には足で走ってヤードを稼ぐこともできる。すぐに走ってしまうというタイプではない。
―
空間が限られている際は、ボールに勢いがない時がある。
(背の低さは大きな問題ではないが、)細い体格をしているのでプロでは耐久性の不安はある。
CJ・ストラウド
+
このポジションとしては理想的なサイズ、肩の強さ、判断力がある。
常にしっかりとした強い下半身の土台からパスを投げる。
スムーズなデリバリーから美しい、しっかりとしたボールを投げる。
ラインバッカーの後ろ・セーフティの前の空間にパスを落とすことができる。
ディープボールではレシーバーが捕りやすい高い軌道のパスを投げる。
彼がスクランブルする際はレーンが開いたときで、ビルドアップスピードランナー。
―
ダイナミックなアスリートではない
大きな問題は動かされた時に現れ、動いて態勢をリセットして投げないといけない場合で、正確なパスを投げるのに苦戦する。
アナリストのダニエル・ジェレマイア氏のTOP 50にある説明だと両名の特徴は以上の通り。さて、どちらが全体1位としてCARに指名されるのでしょうか……。
*ダニエル・ジェレマイア氏のTOP50の翻訳については例年このジェレマイア「TOP50」を翻訳されているブロ研さん(Kero(@KeroBro)さん)の記事を参照しています。いつも参考にさせていただいています。