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2022年未練・或爺杯感想戦(2)

この記事は
感想戦(1)

の続きです。

Ⅳ 交渉四方山話―前日まで―

 交渉についてですが、まず先述のとおり立候補にあたって考えていたことは、①まあ全体6位でニーズのポジション(LT、他はEDGEとかか……)でピックすればいいか…②もしトレードダウンしたら(リアルの感じから察するに)OTよりQB指名になっちゃうんだろうなあ……といったところでノープランに近いものでした。因みに立候補前にPIT GM担当をされたやがさんと今年のQBに関するやり取りした際にこう答えましたが、この時に脳裏にあったベテランはCHIのフォールズでした…。

昨年までのOL事情ならとても……なのでしょうけど、今年のここまでのOL補強に+全体6位でLT…であれば、ある程度O#を機能されるのでは…?という楽観的な予想と状況としてフィールズも今年限りの契約になってるので、オフに後腐れなく放流可能で良かったと感じたら引き止めても……来ドラフトのQBプロスペクトに期待する…という2022年シーズン的にみると消極的なムーブ案を立候補前はぼーっと考えていました。(まあ未練杯ではCHIにGM担当が立ってませんでしたので、アプローチをかけることすらしませんでしたが……。)

とこんな感じで考えていたのですが、リアルのCAR GMはあちこちのQB情報を聞き回ってることだろう…と思い(また意気込みに"in on every deal"??と記した手前)、ステイピックになろうともいつでも話に突っ込んでいける状況は確保しようと、例によって「ご挨拶」DM作戦を慣行。「ご挨拶」DMは今数えると計25チームに送ってたようです。そして様子を伺います。

 ではここでそのトレードの本気度は別として名前を挙げた・挙がった選手について列挙していきますと……

  • QB Baker Mayfield

  • WR Terrace Marshall Jr.

  • EDGE Brian Burns

  • QB Lamar Jackson

  • QB Trever Lawrence

  • QB Kyler Murray

  • LT Joseph Noteboom

  • QB Daniel Jones

と前日までにこれらの選手の名前が挙がりました。よりリアルなGMロールプレイを目指したとかではないですが、まあこのオフのリアルの出来事(ワトソンね…)を念頭にとりあえずQBについてはある程度聞き回りましたね。まあラマーは売り込みが来たのですが……笑 (思い当たらなかったですが、もう少しLT候補をターゲットにする問い合わせとかしても良かったなあ……と思えますね…。)

で今年からの未練杯トレードは、コミッショナーに規定の条件で届き次第土曜日の未練杯開始時間を待たず随時成立というルールにより、トレード案などを吟味する間にも続々トレードが成立していきます。まず…

とメイフィールドが早々に決まり、選択肢が1つなくなります。また私のCAR担当GM就任前に成立していた…

によって(JAX担当なおとさんの昨年の感じからして)浮く可能性があるローレンスについてもしっかり交渉の手が伸びてきていることを確認したところで、どのくらいのトーン(よりリアリティーを追求するか、未練杯のお祭り具合に身を委ねる…もとい未練杯時空の最善を目指すか)で方針として進めていくかに迷いもあったので、ウォールームではないですがグループDMという形で皆さんのご助言を乞うことにしました。

今回の未練杯ではこのグループDMが大きな決め手になっていきます。

Ⅴ 交渉四方山話―具体案―

 ⅣであったグループDMには4名参加の申込みがあったので私と合わせて5人のTwitterグループDMを組み、随時私見と交渉DMの内容を共有してやり取りをしました。ではⅣで列挙した選手たちでどのようなやり取りがあったのか、ここではそれをみていきます。

※ここではTrade Valueを併記していきますが、Trade Value ChartはDraftTek掲載の“Classic Jimmy Johnson Valuation Model”を採用しています。なおDraftTekではこちらのモデルは古くなっているとして最近のトレード内容を反映した“Rich Hill Modern Valuation Model”というモデルを数年前から公表してますが、個人的に皆さん“Classic Jimmy Johnson Valuation Model”に近いものを使ってるように見受けられるので、私もこちらを採用しています。

①Brian Burns
HOU
1巡3位(2200)+3巡80位(190)
  ⇅
CAR
1巡6位(1600)+EDGE Brian Burns

⇒こちらは挨拶がてらという感じのご提案で私も断り気味の「検討してみますね」のご返事をしました。この案ではバーンズの価値は790となり1巡下位相当の価値になりますが、私の考えるのバーンズのトレード対価は最低買い叩かれても1巡+2巡(or 次年1巡)〜だと思っていたからです。(※これはSEA DEクラークがKCにトレードされた時の対価1巡+3巡+条件付き2巡を参考にしています。)

②Lamar Jackson
BAL
1巡14位(1100)+QB Lamar Jackson
  ⇅
CAR
1巡6位(1600)+23年1巡(540)+23年2巡(250*)+24年1巡(250*)+α(下位ピック想定)

⇒こちらは水曜日深夜には届いていた当初案。ラマーについてはプレースタイルの問題もありましたが、リアルのCAR GMフィッテラーならそれでも聞くだろう&マカドゥーのQB評価に関する記事が念頭にあったので案を聞く分には聞こうと思っていました。

ということでBALから案の提示がありましたが、さすがに高い。またCapヒット23Mというのも重い…。(契約延長すればその際の契約の組み換え等で多少抑えることhができるのかもですが…)
グループDM的にも不評だったこともあり一時保留…。その後、ディスカウントを申し出て
②´Lamar Jackson
BAL
1巡14位(1100)+4巡+QB Lamar Jackson
  ⇅
CAR
1巡6位(1600)+23年1巡(540*)+23年2巡(250*)+24年1巡(250*)+α(下位ピック想定)
と4巡も加える修正案もいただきましたが、これも案をいただいてから返答を一旦保留しました。(保留の要因は次の人の可能性があったから…)

③QB Trever Lawrence
 Ⅳで問い合わせが来ており争奪戦になるという話を得ていたと触れたローレンス。他チームの案ですが、
JAX
QB Trever Lawrence
  ⇅
DET
C Frank Ragnow+TE T.J Hockenson
という提案があったのは聞いてました。ただ…まあなんというかお値段(対価)がいくらなのかほんと難しい…。今年のドラフト事情(主にピックの数)が大量出血できるほどの状況にないので……。結局当日までこちらから案を示すことはできませんでした…。

④PHIから、⑤BALからのトレードダウン案
②´で交渉不調だったこともあり指名権のみのトレードダウン案(CAR視点)も当日にBALから受け取ってました。そしてBALの前には「当日お目当てがいなくなったら…」という内容でPHIからも…。(こちらは前日に。)
PHI
1巡15位(1050)+3巡101位(96)+23年1巡(PHIオリジナル、540*)
CAR
1巡6位(1600)+α

BAL
1巡14位(1100)+4巡110位(74)+4巡139位(36.5) 
  ⇅
CAR
1巡6位(1600)+5巡149位(30.2)

⇒この提案であればもしダウンするなら相手はPHIかな…と考えていました。腐っても3巡(補填ピックなので通常の3巡指名の後、通常の4巡指名の前に指名)ピックであることに来年1巡というのもありましたが、これは当日の私の行動とも関わってきます。

Ⅵ 交渉四方山話―当日の決断とグループDM―

 そして当日です。やり取りはまずローレンスの動きがどうなってるかの確認。

この日までにLTキャム・ロビンソンをトレードしたりと活発に動いていたJAXだけにもうローレンスの行き先決まったかな?と思っていましたがまだ決まっていない模様。そして提案として、もしCARさんとトレードするなら……として、
JAX
QB Trever Lawrence
  ⇅
CAR
EDGE Brian Burns+RT Taylor Moton+S Jeremy Chinn

というお話。そしてさらに確認すると「対価はピックよりも選手が欲しい」とのこと。まあ上記の案はさすがにトレード後の穴が大き過ぎるので無理だったので、返答を保留しとりあえずグループDMに流しました。この際に出てた話として層の厚いWRやCBなら……というトーンになりましたが、その後少しして「厳しいなら全体1巡をつける」というJAX側からの返答がありそれをDMで流すと、一転グループDMから後押しが……

ちなみに後押ししてくれたのは豹変さんとShuji Masudaさん。豹変さんからは「SとRTはまあ、どうにかなるっしょw」と反応があったのでその方向で少し冷静に考えてみました。一応空くRTにはクリステンセンを回せる、Sは下位ピックや現控え陣でなんとか……、またバーンズと全体1位EDGEでリプレイスしてもさらにニーズのままになる片側のEDGEは有力FAから融通できればなんとか……と考えると、穴は埋まりきらないものの案外心配するほどでもないか……という気持ちに。そしてトレードを決断しました。ただ懸案はグループDMでのやり取りは「トレードに全体6位を含めない(全体6位は保持)」という前提でしたので、具体案を詰める必要がありJAX側と交渉すると「うちは指名権なくても大丈夫」とのことだったのでその形で交渉成立、内定させました。

JAX
1巡1位(3000)+QB Trever Lawrence
  ⇅
CAR
EDGE Brian Burns+RT Taylor Moton+S Jeremy Chinn

具体的な条件を書き起こして内定させたのが15時過ぎぐらいのことだったでしょうか…。JAX担当のなおとさんが明かしているように、

との案が決まりかけていたようでギリギリ差し切ることができました。(このタイミングでJAXもですが私もラマーの交渉についてお断りの連絡を入れました。)

 その後のグループDMでは私から当初のプラン……つまり全体6位でOTが獲れなかったらどうする…?という話からエクウォヌ・ニール・クロスのOT3人が売り切れた場合の話に終始しました。想定される案としては…

  • トレードダウン後に指名。有力候補としてはOLケニオン・グリーン、DEジョージ・カーラフティス、LBナコビ・ディーンら。

  • (全体1位でハッチンソンの後にエクウォヌ・ニール・クロスが指名される以上)Sカイル・ハミルトン or EDGEケイボン・ティボドーが残るわけなのでそれを指名。

というところで、その際の判断はまあ私に一任となりました。(続く)


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