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ちょうさかつどう1にちめ

「なんということだ」
 VRCに足を踏み入れたにいとちゃんの前にさっそく壁が立ちはだかった。今までコミュニケーションツールを自由自在に使いこなし「コミュニケーションができない人間はそもそもする意思がないのでは?」と侮っていた。高を括っていた。何が起きたのかと問われればそうマイクが声を認識しなかったのだ。DiscordやSkypeではこのような事象は確認できなかったし多少声が小さく感じると相手に言われてもそれは互いが調整すれば普通の会話ができるしそも声を出したくない場合、出せない状況にいる場合チャット機能を使えば事は済んだ。しかしVRCでは違った。ここにはチャット機能は存在しない。声とワールドによっては存在しない空間に文字や絵を書くことができるペン、否定表現は受け付けず肯定することしかできないスタンプとにぎやかし程度のエモートだけだ。
「全くできないとは言わないがこれは…むずかしい」
 声が出なければ文字を使えばいい、文字はインターネットでは大抵どこでも使用できる、というかそもそも人の文明の発展の核と言っても過言ではないだろう。今まで見てきた広い(と思い込んでいた)世界では文字が使えないなどありえなかった。だから彼女は苦戦した。

 7さいを自称する隊員は語る。
「詳細は省く。省かせてくれ。いやこここそきちっと伝えなければならないのはわかってる。でもまさかマイク程度でここまで困るとは思っていなかったんだ。でもマイクは変えれば多分どうにかなる。コミュニケーション自体はそれと多少のエモートでどうにかなるのは学んだ。日本語で会話ができるコミュニティを探し一緒に数十分から数時間、設定を弄ったりしながら耳から伝わる情報を頭の中で整理しながらなんとかよわよわマイクで言葉を交わすのはとても疲れてしまった。言語の壁はたぶん場所を選べば何とかなる。韓国の方2名がチェスをしているのを真横で観戦していて思った。他の場所では英語での会話も聞いたりした。わからずとも雰囲気で楽しめる。だから言葉は問題ない。すべての元凶はやはりマイクですね。これは絶対変えなければいけない。あとsteamのアカウントではアバターをアップロードすることができないのではないかという情報を得た。これは精査していないから未確定として片隅に保留しておく。なんにせよきちんと遊ぶなら移行はしたい。あとね、ほかの人たちが自分の体でいろいろ動けているのに自分はエモートを使わないと動けないのがやはりもどかしいよ。私はここでも高を括っていたんだ。キーボードとマウスがあればすべて問題ないと思っていた。だがこれは大間違いで私にはVR機器、これが必要になる。私も不自由なく誰かと面と向かってチェスとか将棋とかゲームしたいし身振り手振りで表しながら言葉も使ってコミュニケーションしたい。今のままではできなくはない程度でやっぱり苦しい!報告は以上」
 いんたーねっとちょうさたいVRCでの活動記録1日目、世界は思ったより不条理で彼女は自分で感じているよりさらに数段愚かであった。


くたくたできちんと書けなかったけど私がログアウトするまでいろいろ付き合ってくれた方〃本当にありがとう。

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