シムカ1200Sクーペ (追加の話)
先日、リッダ闘争32周年記念パーティーがあり、オレも呼ばれて顔を出してきたのですが、スピーチが回ってきたところで、頭脳警察の事務所の電話を無断使用した電話代とか、オレの大事なシムカのパーツのこととかを、同じく諸々の被害?を被っているW監督などとともに、ぶちまけて来ました。
やり場のなかった昔年の恨み?を思い切り当事者達にぶつけられて、本当に清々した次第(爆)
それからしばし空虚な日々が続いたのだが、そうもしていられず、最初に戻って、国際興業へパーツを注文に行ったのであった。最初からそうしていればとも思うが、そこはそれ、歴史に“if”はないのだから・・・それから半年ほどして、やっとパーツが手元に届いた。
置かせてもらっていたクルマ屋さんで、友人と共にミッションを組み始めたのだが、一年半に及び工場の片隅を占拠し、それだけでもひどい迷惑をかけているのに、夜中まで工場を借りて作業をやっているものだから、親切にも、クルマ屋のご主人が夜食まで持ってきてくれて、そのことは死ぬまで忘れないくらい、今も感謝し通しである。(ちなみに所沢の内野自動車という処)
ミッションを組み始めたのは良いのだが、前述したように、一速二速ともども二種類づつあるわけである。これはもう賭けでしかない。
とにかく一枚ずつ着け終わり、車体を持ち上げ、エンジンにミッションを取り付けて、始動させ、ギアをリヴァースに入れてみる。
しかしクラッチを話すと同時にギアも抜けてしまい、何度やっても同じ結果に終わってしまう。オレと友人は、ため息をつきながら、あぁぁ、もう一度、違うギアで組み直すか・・・と、小声で語り合っていた。
そして、数日後、再度、エンジンに取り付け、やってみると、動いた!
見事に復活したのである!
その時の、あの喜びは、いまになっても、うまく表現しきれない程だ。
こうして、ほぼ二年弱の歳月をかけて復活したシムカを駆り、ZKのリハーサルだかコンサートだか、記憶が定かではないが、出動したのである。
※このテキストは、かつて第一興商の音楽ファンサイト「ROOTS MUSIC」に連載されていた文章に、大幅に加筆修正したものです。
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