オタ活がいつの間にか義務になってしまっていた話

昨今、オタ活は非常にポピュラーな趣味になって来たと思う。
自分が中学生の時はなかなか「自分、オタクなんです!」なんて言えなかった。オタクなんてバレたら三軍と見なされ、バカにされるような環境だったからだ。

なので、今のようにオタクをはっきり公言できる世の中は素晴らしいと思う。(周りも理解を示してくれるようになったので呼吸がしやすくなった、ありがとう)

さて、タイトルにも書かせていただいたが、これは私がメン地下の元推しくんを推していた時の話だ。
元推しくんには、とにかくオタクがつかなかった。いや、そもそも元推しくんが所属してたグループが低辺中の底辺。だいたいタイテはトップバッターで、大きなイベントには呼んでもらえない。配信をしても同時視聴は3人となかなか厳しい集客だった。
私は元推しくんがデビューした時にたまたま会場に居合わせ、アイドルらしからぬ雰囲気の彼をなんとなく推し始めた言わば古参だった。
新規無料をやっているのにも関わらず、他のグループのオタクは見向きもしない。(新規乞食すら来てくれなかった)
私が彼を支えなきゃ・・・と謎の使命感に駆られてしまったのだ。
ライブでは謎に床を見つめ、野外ライブでは寒さのあまりやる気のない物販をされ、物販購入の特典も蔑ろにされた。それでも現場に通った。
ただただ、義務感で。
以前にも書いたが、彼の前で泣きたくないが故に、ライブ会場を出て駅へ向かう道で泣きながら帰ったこともあった。

義務感でオタ活することは精神衛生上本当に良くない。それに本当にお金の無駄だ。
もし、貴方が現在進行形でオタ活に義務感を感じてしまっているのであれば、少し(強制的に)オタ活を休止してみて欲しい。
オタ活はただの趣味だ。貴方の仕事ではないし、オタ活をしなければ生命の危機が生じる訳でもない。
義務感で支払いそうなお金を使って、美味しいものを食べるもよし、控えていたであろう洋服など貴方の身なりを支えるものを買うもよし、少し遠出して気分を変えるもよし。何でもいいので自分のために使ってみて欲しい。
使ってみて、やっぱりオタ活のために使いたいのであれば使えばいいし、自分の心を豊かにすることでよりオタ活を楽しめる、金銭の、心のバランスを見つけられるかもしれない。

何度も言うがオタ活はただの趣味だ。
その趣味が貴方の心を乱しているのであれば、それは趣味ではなくなってしまう。

あの時、こう気づけたら、私はもう少し楽しくオタ活が出来ていたのであろう。

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