【スペシャルインタビュー】Web制作会社が沖縄で始めた”フルーツグルメバーガー屋”とは?(後編)
こんにちは!PANORAMA Inc. 広報担当です。
私たちはWeb制作をはじめとするクリエイティブの制作会社ですが、今年の6月、沖縄にフルーツグルメバーガー専門店をオープンしました。
PANORAMA初の飲食業態、店名はLITOR(リッター)。
前回に引き続き、スペシャルインタビューの後編です。
LITORの店長・みっちーと、このプロジェクトの発起人である三矢に、プロジェクトが立ち上がってから店舗ができるまでの裏話をお聞きしました!
オープンに向けて、PANORAMAメンバーが具体的にどのように関わっていったのかでしょうか。是非お楽しみください。
▼ LITOR誕生秘話インタビュー(前編)はこちら
プロジェクト参加メンバーとチームの動き方
飯島:PANORAMAのメンバーはこのプロジェクトにどのように関わっているのでしょうか?
三矢:まずは全社会議にて、PANORAMAの新規事業として「沖縄でフルーツグルメバーガー屋を立ち上げること」と、「プロジェクトに参加したいメンバーを有志で募ること」を伝えたところ、12人のメンバーが手を挙げてくれました。
三矢:僕からはお店が目指すべき方向性やコンセプトは伝え、6つのチーム(❶商品開発、❷店舗開発、❸内装、❹クリエイティブ、❺マーケティング、❻オペレーション)に分かれて、それぞれ話し合った上で決定して行きました。
通常業務の役割とは関係なく希望したチームに配属された形で、ほとんどのメンバーが2〜3つのチームを掛け持ちで担っていましたね。
フランス料理のフルーツソースをヒントに
飯島:すべて社内のメンバーだけで取り組んだのでしょうか?
三矢:基本的には社内メンバーで進めましたがお店の要となる商品、バーガーに関しては、プロの意見を取り入れて進めていきたかったので知り合いのフレンチシェフにジョインしていただき一緒に作っていきました。
フルーツのソースが使われることが多いフランス料理がヒントになりそうだと思ったので。
飯島:フレンチのシェフが監修したバーガーなんですね!
みっちー:シェフの方に、「和風にしたい」とか「醤油で〜」とか無責任なアイデアもたくさん出しました。笑
でもさすがプロ、試作会では僕ら素人の荒削りなアイデアを毎回驚くようなクオリティで持ってきてくれました。
三矢:バーガーの裏話なのですが、実はLITORのバーガー1つひとつにそれぞれのストーリーを作っているんです。
それに沿ってパイナップルバーガーが「Yellow」、バナナベーコンバーガーが「Love Me Tender」のようにキャッチーな名前をつけています。
LITORが「ミュージシャン」とか「アーティスト」だとしたら、バーガーはその「楽曲」だったり「作品」の感覚です。
ミュージシャンが世に楽曲をリリースするような感覚で、沖縄のこの地から他にはないフルーツグルメバーガーを提案し続けて行きたいと考えていて。
シーズナルバーガーは3〜4ヶ月のペースで新しいバーガーを出していく予定です。
飯島:是非1つひとつのストーリーを聞いてみたいですね!
みっちー:現在、次のシーズナルバーガーも絶賛準備中です!
その他、LITORはスイーツにも力を入れています。
PANORAMAには元パティシエのメンバーがいるんです。
その子が考案したレシピのスイーツメニューは夜のバータイムで人気があります!
能力を活かせた部分と、力を借りた部分
三矢:その他にもマーケティングチームでペルソナを設定したり、Instagramでの見え方や広告の出し方を研究したり。
現状LITORのWebサイトは作成せずに、Instagramを運用し効果的に集客することを狙っていて。
最近ではリールに力を入れています。
この辺りのリサーチ力やデザイン的な部分は普段の業務が活かせたように思います。
三矢:一方で自分達ではできない専門性の高いところ、内装の部分は外部の施工会社さんに相談させていただきました。
三矢:表現したい世界観や内装のレイアウト、什器の素材やタイルの色などの話までは内装チームで決めて、最終的にプロのご意見を聞いた形です。
飯島:ロゴのデザインはどのようにして決定したのでしょうか?
三矢:ロゴ制作には2人のデザイナーが手を挙げてくれました。
1番最初に出てきたロゴ案はどれもおもしろくて、それぞれ思考を巡らせて制作しているんだなと感じましたね。
社内でプレゼンを行い、参加メンバーの意見を聞きつつ決定しました。
結果、LITORのロゴデザインは弊社若手デザイナーの案が採用されました!
飯島:若手の案が!
LITORのバーガーには夢が詰まっている
三矢:そうなんです。
LITORのロゴの形状は、「両手でバーガーを包み込んだ瞬間」をモチーフにしています。
「LITORのバーガーには夢が詰まっている。それを手にした時の高揚感や一口食べた時の感動を大切にしたい。」と言う思いでデザイナーが制作しました。
伸びやかなラインでフルーツのフレッシュ感を演出し、タイポグラフィも同様にオリジナルで作成しています。
このロゴの方向性が決まってからも、修正に修正を重ねて約5ヶ月間の時間をかけて詰めていきました。
みっちー:ずっと飲食業界に身をおいていた自分としては、PANORAMAメンバーのデザインに対するこだわりに驚きました。
店名もロゴデザインもそうですが、こんなにも思考を重ねて形にして、形になってきたものを一度ひっくり返しちゃうんだとか。
もちろんロゴデザインはお店の顔となる部分なので重要だとは思うのですがここまでとは。
飯島:それはWeb制作会社だからこその部分があるかもしれないですね。
みっちー:「A案、B案、C案、どれがいいですか?」と聞かれても、何がどう違うのかまったくわからなかった。笑
フォントの名前とか言われても全然わからなくて。
三矢:「この太さとこの太さでそんなに変わるのか?」みたいな。笑
みっちー:そうそう。笑
その他にも
PANORAMAにはプロとして活動しているミュージシャンがいたり、前職で映像の制作会社にいた人がいたりと多彩な人が多いんです。
そんな人たちの考え方がユニークで新鮮でした。
撮影から音源まで全てPANORAMA社内で作成したメイキングムービー
三矢:今回普段の業務と違う部分で難しい部分でもあったのが、「全て自分たちで決断していかなければならなかったこと」。
普段の業務だと基本的に最終的な判断はクライアントさん次第なんです。
こうして悩みながらも、楽しんでこのプロジェクトに取り組めたのは自分の中で10年間温めてきた”フルーツグルメバーガー屋”の構想がPANORAMAメンバーによって少しずつ形になっていくのが何よりもうれしかった。
その光景を目の当たりにして
「本気になればできないことなんてない」と思いました。
日々の心がけ
飯島:続いて、お店の運営に関して聞かせてください。 日々心がけていることはありますか?
三矢:僕が心がけているのは、「できるだけ現場に判断を任せる」と言うこと。
細かいところまで指示してしまうと個人の趣味・嗜好に寄ってしまうので、各部署で話し合って決まったものに対しては尊重するようにしています。
ただ、いちメンバーとしての意見は伝えて、コンセプトから大きく外れた時は必ず修正するようにしています。
「 感謝 」 と 「 リスペクト 」 と 「 恩返し 」
飯島:みっちーさんはどのような心がけをされていますか?
みっちー:「感謝」と「リスペクト」と「恩返し」ですね。
まずこの仕事ができていることに改めて感謝しています。
PANORAMAにジョインしてからLITORができるまでの約半年間、人生で初めてのデスクワークを経験したんですよ。
ずーっと長い間飲食の現場に立ってきた自分が、1日中オフィスでPCの前に座っているのが、想像以上にキツくて。笑
今は店頭に立って、お客さんと話をしたり僕らが作った料理を美味しそうに食べたり飲んだりしているのを見ることができる。
改めて自分は本当に接客が好きだなと。
飯島:慣れないデスクワークが相当辛かったんですね。笑
みっちー:本当に辛かったです。笑
次に「リスペクト」と「恩返し」について。
今アルバイトスタッフで10代〜20代の子たちと一緒に働いているのですが1人ひとりの声を聞いて尊重すること、自分以外のスタッフをリスペクトすることを心がけています。
その他ロゴや内装、テイクアウトアイテムの1つを取ってもPANORAMAのみんなで考えて形になったものです。
これだけ設備が整った厨房だったり、立派なエスプレッソマシンを用意していただいたり。
現地にいる自分ができることは、店長としてしっかりフロントに立ってLITORを広めて売上を立てて地道に「恩返し」することだと思っています。
「感謝」と「リスペクト」と「恩返し」を、日々心がけています。
飯島:お客さまと、スタッフと、丁寧にコミュニケーションを取っていて地元沖縄の人から愛されるお店になりそうですね。
みっちー:沖縄の人ってあったかいんですよね。
顔見知りのおばちゃんとすれ違った際に「今日はお客さん全然来ないんですよね~」と言うと、「大丈夫、あそこの有名店だって最初は全然だったんだから!」と声をかけてくれたり。応援してくれています。
三矢:その他にも観光客の方から「東京でもLITORのフルーツグルメバーガーが食べたい」との声が複数あったりしていて手応えを感じています!
今後の展望
飯島:東京でLITORのフルーツグルメバーガーを食べることができたりしないのでしょうか!
みっちー:今のところ東京では考えていないです。
三矢:将来的には「東京以外」では考えています。
現時点では今の沖縄の店舗でしっかりと土台を作ることが最優先ですが、お客さまの客層や反応を見ているとまだまだ伸び代があると思っていて。
LITORの「これから」も話題に上がります。
みっちー:僕的にはハワイにLITORを出店したいです!
三矢:そうそう、ハワイに出したいって言ってたよね。
真面目な話、ハワイはLITORのイメージと合うなぁと思ったりして。
夢は大きくということで。
みっちー:これ、太字で書いておいてください。笑
ハワイにLITORを出します!!
飯島:その時はぜひ現地に行ってインタビューをさせていただこうと思います。笑
今後のLITORも楽しみにしています!
本日はありがとうございました。
三矢・みっちー:ありがとうございました!
まずは沖縄でお待ちしています!
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【スペシャルインタビュー】Web制作会社が沖縄で始めた”フルーツグルメバーガー屋”とは?(後編)では、ロゴデザインに込められた想いから、今後の展望までをお話しいただきました。
Webで培ったノウハウやスキル、アイディアを活用して新たな事業にチャレンジしているPANORAMA。
これからはWebの制作だけではなく、周りをワクワクするような面白いことに取り組んでいきますのでぜひチェックしてください。
いつもPANORAMA note記事をお読みいただき、ありがとうございます!