PANORAMAのデザイナーチームの体制と良質なアウトプットをするための取り組みとは?デザイナー対談
こんにちは!PANORAMA Inc. 広報担当です。
今回は、クリエイティブDiv.のデザイナー対談企画を実施しました。
登場するのは、入社8年目の伊藤と6年目の中尾。
WEBサイトの企画・制作をするPANORAMAにとって、デザイナーは要となる存在です。
デザイナーチームの体制や取り組みを中心に、それぞれがデザイン業務をするうえで意識していることや、ターニングポイントとなった出来事も伺いました。
PANORAMAデザイナーチームってどんな部署?
ーーまずはデザイナーチームの業務内容と体制を教えてください。
伊藤:デザイナーチームの主な仕事はWEBサイトの制作です。
コーポレートサイトからアパレル、飲食まで幅広いジャンルのサイト制作を手がけていて、最近はアプリのデザインを担当するメンバーもいます。
中尾:チームの体制は、シニアデザイナー4名とアシスタントデザイナー3名の計7名。
男女比は3対4、年代は20代半ばから30代です。
経歴で言うと、前職からデザイン業務に従事しているベテランの先輩や、未経験からアシスタントを経て成長した人、これから成長していく新しいメンバーなどさまざまですね。
ーー伊藤さんと中尾さんのお互いの印象はいかがですか?
中尾:伊藤さんは、頼れる先輩です。
伊藤:よし!いいぞ!
中尾:みんなが頼りにしているデザイナーだと思いますよ。
相手の要望を汲み取って形にしたデザインの中に、オリジナリティもあるなと。憧れの先輩です。
伊藤:めちゃくちゃ嬉しい!中尾くんは入社した頃、可愛らしい男の子だったんですよ。
中尾:今は可愛くないと。
伊藤:そんなことないよ(笑)。
今は、アシスタントメンバーから頼られるお兄さんのような存在だと思っています。
ーーデザイナーチームの働き方を教えてください。
伊藤:現在、週に2日出社し、それ以外の日はリモート勤務をしています。オフィスは通常フリーデスクですが、週に一度はデザイナーが集まって座り、一緒に業務に取り組むようにしています。近くに座ることで、気軽に積極的なコミュニケーションが取れるようになりました。
中尾:リモート勤務の日はツールを使い分けながら、こまめにコミュニケーションを取るようにしています。
文章だけでは伝わらなさそうなことは通話機能を使って話したり、チームミーティングのときはビデオ通話で顔を見せたり。
積極的なコミュニケーションが業務のスムーズな進行にもつながっていると思います。
デザイン力とプレゼンスキルに長けたデザイナーチーム
ーーデザイナーチームはどんな雰囲気ですか?
伊藤:以前は個々でがんばっていた側面もあったのですが、今はチーム感が強くなったように感じます。
例えば毎週行われている「デザイナー定例会」やその他PANORAMAのあるべき姿「PANORAMAスタイル」について話すようになってからは、デザイナー内で積極的な発言が増えたと感じます。
中尾:そうですね。
チームのあるべき姿や理想のデザイナー像を話し合うことで、目標の擦り合わせや何でも言い合える関係性の構築ができたのかなと。
ーーデザイナー会では、他にどんな話し合いをしたのでしょう?
伊藤:まずは「プロフェッショナルとアマチュアの行動比較」など。
中尾:プロフェッショナルといっても、本当に基本的なところから認識を合わせました。
例えば「元気に挨拶をする」「納期を守る」「妥協せずクオリティを追求する」といった初歩的な部分から、もう少し具体的に「チームやクライアントと円滑にコミュニケーションするために必要なこと」までです。
チームで進める仕事では、細かい部分から認識を合わせておかないと、大きなズレにつながってしまいますから。
伊藤:今までそれぞれの仕事への向き合い方を話す機会がなかったので、自分の行動を見直す良い時間になりましたよね。
ーーPANORAMAのデザイナーチームの魅力を教えてください。
伊藤:社内では、自分のやりたいことを発信していると、それに適した案件を任せてもらえる環境が整っていると思います。
年齢や役職に関係なく、「こんな案件に携わりたい」「チームをこうしていきたい」といった意見がとても言いやすいチームだと思います。
ベテランのディレクターがアシスタントデザイナーの意見を聞いている場面もよく見かけます。
中尾:デザイナーチームだけでなく、ディレクターやエンジニアも含めて、メンバーみんなの人柄が良くて。
質問や相談もしやすい雰囲気があるので、プロジェクトがとても進めやすいです。
伊藤:本当にそのとおりですね。
中尾:スキル面で言うと、デザイン力だけでなく、相手に伝わるようなプレゼンのスキルも高いと思います。
デザインの意図や目的を的確にクライアントに伝えられているなと。
クリエイティブチームで行っているCreative Wardrobe 『Nicole(ニコル)』が活きていますよね。
伊藤:Creative Wardrobe 『Nicole(ニコル)』は本当に良い取り組みだったと思います。
私も最初は社内でのプレゼンにとても緊張して、うまく話せませんでしたが、回数を重ねるごとに緊張も和らぎ、「どうすれば相手に伝わるか」を考えられるようになりました。
それだけじゃなく、発表時の録画と資料はNotionでアーカイブしている為、先輩の発表を振り返ったり、新しいメンバーが加わった時に、まず押さえてほしい基礎知識として学んだりできるのも良いですよね。
ーー他にチームで取り組んでいることや福利厚生があれば教えてください。
伊藤:デザインのインプットを目的に、デザイナーチームで展示会や美術館、セミナーなどに足を運ぶこともあります。
デザイナー定例会で開催中の展示などを持ち寄り、その中から選んだものをデザイナーチームで観に行く取り組みです。
中尾:業務に関する書籍の費用を会社が負担してくれる図書制度もありますね。
ちょうど先日、案件に関わる上でインプットしたい情報があったので、制度を活用して書籍を買いました。
個々のスキルを磨いてチーム全体のレベルアップを目指す
ーー伊藤さんと中尾さんが得意とするデザインのジャンルを教えてください。
中尾:僕はコーポレートサイトや、ファッションなど、余白を活かしたデザインが得意です。
またゲームが好きなこともあり、アニメーションなどの動きに関しても得意分野だと思っています。
伊藤:たしかに、中尾くんは洗練されたデザインが得意なイメージがありますね。
私はイラストを描くことも得意なので、自分の担当案件でイラスト素材を作成することもあります。
その他、世界観やコンセプトがまだ定まっていない案件を担当することが多いです。クライアントさんとのヒアリングを通して、最適な答えを導き出しながらデザインしています。
ーーチーム内やクライアントとイメージをすり合わせるときに、心がけていることは何ですか?
伊藤:イメージをすり合わせる時には、言語化に加えて「可視化すること」が重要だと考えています。
細かいニュアンスの認識を共有するためには、参考となる画像やキーワードを使ってマインドマップを作成したり、議題が逸れないように議事録を確認しながら話し合いを進めるようにしています。
視覚的に分かりやすいものを提示することで、より伝わりやすくなるよう工夫しています。
中尾:僕も同じです。
イメージのポジショニングマップや、ベンチマークとなるWEBサイトはできるだけ用意するようにしています。
デザインは実際に目で見ないとイメージしづらい部分も多いと思うので、資料を見せて「こういう雰囲気ですよね」と会話しながら認識を合わせています。
ーーデザイナーとして成長できた案件や印象的な出来事を教えてください。
中尾:悔しい経験が今に繋がってると思いますね。
自分のデザインがクライアントに提出できるクオリティに達していなくて、期限内に修正が間に合わなさそうなときに、先輩に巻き取っていただいたことがあったんです。
先輩がデザインしたものを見たときに、改めて自分のできなさを痛感して。その悔しい思いを経て、スキルや知識を身につけてきました。
伊藤:私も悔しい思いをたくさんしてきたな。
当時はとにかくデザインが上達することだけを目指していました。
今となってはそうした経験はとても大切だと感じます。
中尾:伊藤さんは実際の案件でどのような経験がありますか?
伊藤:以前PANORAMAに在籍していたデザイナーで圧倒的なデザインを作る先輩がいたんです。
当時は少しでもその先輩に近づくためにあらゆる部分を身につけようと必死でしたね。
デザインをする上での考え方やヒントをたくさん教えていただいて、少しずつ自分のものにしてきました。根気強くフィードバックをしてくれたその先輩には、本当に感謝しています。
ーーデザイナーとしてのターニングポイントはありましたか?
伊藤:自分が手がけたサイトを社外のメディアに取り上げていただけたことですかね。
その案件は雑誌をWEBサイトに展開するイレギュラーな案件で、普段以上に文字情報を伝えることを意識したレイアウトにしたり、ザラっとした紙の質感をテクスチャーで表現するなどして、「動く雑誌」をイメージして制作したんです。
様々な方にWEBデザインに関して反応をいただくことができ、デザイナーとして自信を持てるきっかけになりました。
中尾:それは嬉しいですね。
伊藤:その案件は例の先輩に監修していただきながら完成させた案件だったので、その後は「自分ひとりでもこのようなデザインができることを証明しなきゃ」と思いながら奮闘していました。
中尾:僕はあるコーポレートサイトの制作案件で、
制作期間が全然ない中でクライアントさんの期待値以上のものを完成させることができた時に嬉しいお言葉をかけていただけて。
時間がない中ただ要望に沿って制作するだけでなく、その中でも他に何かできる余地がないかを考えてデザインしたので、とても喜んでいただけたのは嬉しかったですし、自信に繋がりました。
ーーお二人はアシスタントメンバーのデザインを監修することもあると思います。
アドバイスをするうえで意識していることは何ですか?
中尾:アシスタントメンバーの3人には、いち早くデザイナーとしてひとり立ちしてほしいなと思っています。
同じ道を歩んできた身として壁の乗り越え方はわかっているつもりなので、自分の経験や知識を踏まえて、具体的な改善策や足りない部分を伝えるようにしています。
伊藤:中尾くんは、この前もアシスタントメンバーの課題を何時間もかけて見てあげてましたよね。
中尾:そうですね。
少しでも不明点があったらその時に必ず解決するなど、徹底したコミュニケーションを意識しているので、その分しっかりと時間も確保しています。
あとは、良いところはしっかりと褒めて、モチベーションを上げられたらいいなと思っています。
伊藤:すごくいいですね。
私が気をつけているのは、自分の考えを押し付けないこと。デザインは答えがひとつではないので。
デザインを監修するときは、まず「なぜそのデザインにしたのか」をヒアリング。
そのうえで、そのデザインが問題解決になっているのかを一緒に考えながら、根拠と一緒にアドバイスを提示するようにしています。
また、社歴関係なくデザイナーとして対等な立場でいることも大事にしています。
ーー今後、PANORAMAのデザイナーチームをどのようにしていきたいですか?
伊藤:デザイナーチーム全体のスキルを上げて、より質の高いデザインを提供できるようにしていきたいです。
自身のスキルアップも、後輩育成も、さらに強化していきます!
中尾:伊藤さんも話しているように、もっと個々のデザインスキルを上げていきたいですね。
アシスタントメンバーだけではなく、シニアデザイナーの僕らも現状に満足せず、メンバーみんなで切磋琢磨しながらより良いものを作っていきたいです。
今回はデザイナーの二人にデザイナーチームの内情やデザイン業務に取り組む上での心構えを伺いました。
次回の記事もお楽しみに!
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