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流産時の絨毛染色体検査、検査案内しない理由って逆に何?
こんにちは、パン子です。
とうとうジブリの例のやつ使ってしまいました。(常識の範囲内で)
もしかすると今後ジブリの画像を乱用していくかもしれません。笑
(わたねこ、写真のストックはよ・・・!)
2度目の流産手術の際、私は胎児絨毛染色体検査(POC)を受けました。
このnoteをのぞきに来てくださっている方は既にご存知の方も多いと思うのですが、知らない方のために改めてご説明させていただきますと、
流産となってしまった赤ちゃん(胎児)の染色体が
異常だったのか
正常だったのか
を調べる検査になります。
初期流産の7~8割は、偶発的な胎児の染色体異常によって起こると言われています。
これは若い男女にも起こり得ます。また、年齢を重ねるほどこの染色体異常の確率が増え、結果的に流産率の上昇に繋がります。
そして流産の内、2~3割、胎児の染色体が正常であるにも関わらず起きてしまう流産が存在します。
母体に何かしらの原因(不育のリスク因子)があり、流産してしまうのです。
検査結果
流産手術から3週間が経ち、絨毛染色体検査の結果を聞きに行ってきました。
診察室に入ると、机の上に検査結果の紙が置いてありました。
先生が話し始める前に、検査結果用紙の
「異常は認められませんでした」(=正常)
という文言が私の目に飛び込んできました。
この時の私、脳内パニック。
なぜなら私は心のどこかで、きっと染色体異常だろう
私の身体に原因は無いだろうというおごりがあったからです。
先生「絨毛染色体検査の結果が出ました。結果は、46XXで正常の女の子でした」
46XXという型が結果で出た場合、母体組織の混入の可能性があります。
(赤ちゃんの染色体ではなく、お母さんの染色体を調べてしまっている可能性があるのです)
しかし先生曰く、母体組織が混入して46XXが出ている場合には、もう1つ型が出て、合計2つの型が出る場合が多いらしく、今回は完全に1つの型しか出なかったため、正常という結果でほぼ間違いないというお話でした。
また、これは後日Twitterで別の不育症患者さんから聞いたお話ですが、枯死卵(胎嚢の中に赤ちゃんの姿が確認できず流産になる)で46XXという型が出た場合には、そもそも赤ちゃんの組織がとても少ないため、母体組織を検査してしまっている可能性が高いそうです。
考えてみればその通りで、妊娠週数が進むほど(赤ちゃんが成長するほど)検査の正確性が上がるというのは容易に想像がつきます。
今回、私は小さかったとは言え赤ちゃん(胎児)を確認できていたので、46XXが赤ちゃんの染色体の型である可能性は高いと思います。(とは言え、母体組織混入の可能性も0ではありませんが)
正常という結果を突き付けられ、自分の体のせいで赤ちゃんを死なせてしまった
そんな気持ちでいっぱいになり、診察室を出て涙があふれました。
(泣いてばかりですみません)
続いて怒りが湧いてきました。
(怒ってばかりですみません)
なぜ絨毛染色体検査を受けるべきか
私の体に不育のリスク因子があることが判明した以上、1度目の妊娠の時も、赤ちゃんの染色体は正常であった可能性が高いです。
もしあの時に、お医者さんが絨毛染色体検査の案内をしてくれていれば、
自分が不育症であることに気づくことができ、検査や治療をして今回の流産を防げた可能性があるのです。
女の子を、救えた可能性があったのです。
きっと可愛い女の子だったに違いない。
私たちは娘を救えなかったのです。
我が子を亡くしたあとで、救えたかもしれないのに、と後悔するのはとてもつらいことです。
これもすべて、1度目の流産から絨毛染色体検査の案内をしてくれれば済むお話なのですが、なぜ検査案内すらしてくれないのか、本当に疑問です。
絨毛染色体検査の案内をしないということは、
救えたかもしれない命を見殺しにすることだと、産婦人科の先生たちに伝えたいです。
私が1度目の流産の後つらかったことは、我が子を亡くした悲しみ自体もそうなのですが
なぜ、流産してしまったのか わからなかったことです
もしかしたら自分のせいかもしれない
あの時少し重いものを持ったからかもしれない
毎食栄養のある食事を摂らなかったからかもしれない
電車に乗り遅れそうでちょっと小走りしたからかもしれない
どれも99.9999999%流産とは関係ないことですが
原因がわからない以上一人で答えの出ないタラレバを延々と繰り返します。
もし、絨毛染色体検査で
異常という結果であれば、
誰にも流産を止めることはできなかった、我が子は寿命を全うしたのだと納得することができ、流産した女性のメンタルケアに繋がります。
反対に、正常という結果であった場合、
不育症検査、治療を行い次の流産を防げる可能性が上がります。
流産を繰り返さないということで、これもまた女性のメンタルケアに繋がるのです。
私は、絨毛染色体検査は流産経験者にとって、一番のメンタルケアの手段だと思っています。
しかし、稀に検査が上手く行かず、結果がわからない、ということもあり得ます。検査を受ければ100%原因がわかるわけではないです、残念ながら。
それでも、自分はやれるだけのことをやった、というのは我が子を亡くしたお母さんにとってとても大事なことだと思います。
だから検査の存在を知らずに、検査が受けられなかった、という話は、本来あってはいけないと思います。
流産経験者から国と産婦人科医への要望
絨毛染色体検査は、保険適用外で高額な費用がかかります。
(病院によってかなり差があります。約3~10万円、私は6万円でした。)
せっかく検査案内があっても、費用が高額で諦めてしまわれる方も、もしかするといらっしゃるかもしれません。
絨毛染色体検査は、流産を経験した女性にとって、
流産の原因を知る唯一の方法であり
メンタルケアの手段でもあります。
こんなに重要な検査なのですから、保険適用にして欲しいのです。
そして何より、検査案内の義務化をしていただきたいのです。
防げる流産を繰り返し、辛い思いをする女性が1人でも減りますように、祈っています。
絨毛染色体検査で「正常」という結果だった私は、これから不育症の検査をします。
原因が見つかってくれると良いのですが…
検査結果が出たら、また詳しく書いていきたいと思います。