曝露療法は症状が慢性化している人は余計に悪化します
パニック障害が慢性化すると、四六時中、息苦しさがあります。
ですから出かけた先でも苦しいですし、電車に乗っていても苦しいわけです。
精神医療界も勘違いしている方がかなりいらっしゃいますが、パニック障害は特定の環境で悪化するわけではありません。
それはあくまでも予期不安であって、予期不安だけがパニック障害ではありません。
乗り物恐怖が一人歩きしているだけで、慢性化している人は常に症状がで続けています。
それにもかかわらず、症状は長く続かないから、体に大丈夫だと覚えさせることで克服できると言われます。
慢性化している人は、症状が治まることはないので、ずっと耐えることになります。
すると逆に脳はその環境だと症状が出ると記憶していきます。
このような感じで、無理をしてでも出かけていると、あらゆる状況で症状が悪化すると脳が記憶してしまい、どんどん出かけられなくなります。
慢性的な症状が治れば、予期不安も解消されていることもよくあります。
ですからまずは慢性的な症状をなくすことが大切です。