これさえあれば事足りる!ガンガン洗えるモックネックニット
ご無沙汰の note となりました。
ブランド「Pangraph(パングラフ)」の第一弾の製品が仕上がってきたのでご紹介したいと思います。
今回使用した素材は「Ventspiral」。以前 note にて紹介した、通気性があってガンガン洗える PBT(ポリエステル)素材を使用しています。
ビジネスカジュアルで着用できるニットウェア
Pangraph の第一弾でご用意した製品は、ビジネスカジュアル等の場でジャケットの下に着用できるモックネックニットです。
まずはどんなモノか、ご覧頂きたいと思います。
こだわりポイント①:"高機能で肌触りの良い糸" を使用
ポリエステル100%の製品になりますが、一般的なポリエステルよりも上質な風合い、ソフトなタッチに仕上げています。
これは糸自体の構造が特殊な設計で製作されている事に起因します。
またこの糸の機能を最大限に活かす為に考えたのが今回の企画です。
糸商から発足したPangraphにおけるブランドコンセプト「素材が持つ力とあらゆる可能性を一つの衣服に描く。」をまさに体現した製品に仕上がりました。
こだわりポイント⓶:肌とジャケットの襟が"直接当たる事のない"ネック
ジャケットの襟元に肌が直接触れるのを避ける為、ネック(首回り)は少し高めに設定しています。
シャツを着ていればジャケットの襟元が汚れる事は少ないですが、ニットウェアを着た際にこういった襟元の汚れ・チクチク感が気になる方は多いと思います。
また、ネックを高めに設計する事により、かっちりとした落ち着いた印象をプラスする事ができます。
こだわりポイント③:見える範囲に"さりげないデザイン"のポイントを配置
ジャケットの下にニットウェアを着用した場合、そのニットウェアが顔を出すのは「①ネック~裾にかけての正面部」「②袖口」の2カ所になります。
この2つの箇所に対して、ほんの少しの ニットならでは のさりげないデザインを入れています。
こういった形での柄入れは織物では実現できず、ニットウェアならではの装飾です。
こだわりポイント④:袖と裾には "だらしなくならない" ゴム糸を挿入
ニット製品でありがちな事として、袖や裾回りのリブ部分が着用によりだらしなくなってしまう事。
今回のモックネックニットでは、袖と裾のリブの内側(見えない箇所)にゴム糸を入れています。こうする事で腕まくりをした後にリブがゆるくなったり、裾口が広がったりするのを防止できます。
こだわりポイント⑤:"一枚で着てもサマになる" シルエット
ジャケット専用のニットと銘打っていますが、そうは言ってもジャケットを脱いで、ニット1枚になるシーンもあるはずです。
そうした際に、THE インナーといったピチピチ感があるとどうも不格好ですよね。
Pangraphではジャケットを脱いだ時のシチュエーションを想定し、ほどよくゆるい(だらしなくならない)シルエットに仕上げました。
気兼ねなく、ガンガン洗ってOK
抗ピル(※ピル[ピリング=毛玉])のポリエステルの性能により、ニット製品にありがちな毛玉が発生しにくいです。
その為、ネットに入れての家庭洗濯をして頂ければ長く着用する事が可能です。
また、摩耗強度(生地が擦れた際に、生地が脱落していく事)も高く、頑丈な製品と言えます。
昨今のスーツ離れ、カジュアル化の傾向もあって、クリーニングに出す衣類が減っている方は多いはず。
ニット製品ではありますが、こちらの製品もクリーニングに出す必要はありません。
糸自体の通気性により、インナーとして最適な素材を使用
今回使用しているポリエステル素材は、繊維によく使われる「PET」ではなく、「PBT」という素材を使用しています。
この PBT 原料を特殊な紡績方法によって螺旋状の糸形状とする事で、糸・生地への通気性を確保しています。
快適な素材としては接触冷感を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
一般的な接触冷感とは、生地自体がひんやり冷たいわけではなく、生地に触れた際に身体の熱が生地側へ放出される事により涼しく感じる仕掛けとなっています。その為、生地に触れた直後はひんやりとした気持ちよさを感じる事ができますが、その持続性はありません。
こうした問題を解決する為に生まれたのが今回使用している「Ventspiral」というポリエステル糸です。
風が通り抜ける事によって、ジャケットを着ていても蒸れることなく、快適な着心地で居続ける事ができます。
スタイリング紹介
最後に、パンツと組み合わせたジャケパンスタイル(ジャケット&パンツ)をいくつかご紹介します。
最後に
今回ご紹介したモックネックニットは、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて7月以降リリース予定としています。
スーツでの出勤が必要なくなった方、リモートワークで少しカッチリとした格好をしたい方、休日にもジャケットを着られる紳士の方々…
糸一筋に追求してきた我々が贈るニットウェアはいかがでしょうか?
使用する糸に関しての記事はこちらから。