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薬味はずるい

「ずるい」を具体的に説明すると「人を出し抜いて自分が特をする」という意味になるそうで、薬味の美味しさにはそういうものを感じています。薬味単体では決して成り立たない存在なのに「やっぱり薬味が無いと地味だよね〜!」という、さながら重厚なストーリーが面白い小説をドラマ化をする時に主役をジャニーズがやっちゃう感じ。あぁ大人の事情!

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薬味ってなんであんなに美味しいのかしら?と思って調べたら、薬味という言葉自体に「食物に加え、風味を増して食欲をそそらせるもの」という意味があるらしい。なるほど、薬味が美味しいんじゃなくて、乗っけたら美味しかったものを"薬味と呼ぶようになった"のね。そりゃ選抜だわ。

薬味とは直接関係ないけど、豆腐が庶民に親しまれるようになった江戸時代に出版された『豆腐百珍』という、要は豆腐のレシピが100種載っているベストセラーがあって、先人が色々乗っけた軌跡が紹介されています。木の芽田楽には「木の芽」。雉やきでんがくには「柚子」。あらかねとうふには「山椒」。その他、ねぎ、海苔、大根おろし……今の時代でも一般的に使われている(そして食欲をそそる)薬味がわんさか登場していますね。

現代語訳版も出てるみたい……欲しいな!

「乗っけたら絶対おいしくなるヤツら」さながら「出しといたら絶対数字取れるイケメンアイドルグループ」である薬味さん。何種類も乗っけたら美味しいに決まっているのですが「薬味は3種類ぐらいまで」を、自分の美学としています。

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このラーメンは海苔・ねぎ・ごま

理由は、日々の献立にメリハリを付けたいから。
ねぎ、生姜、おかか、みょうが、そして3日分の豆腐が冷蔵庫にあったとしたら全部のせたくなるけど、3日とも同じ薬味だと飽きちゃいませんか?だったら、1日目はねぎと生姜、2日目は生姜とおかか、3日目はおかかとみょうが、という感じにすると、毎日違うものを食べているようでしょう?居酒屋になが〜く居座ってると、何度も同じ薬味がのった違う料理に遭遇する様に(気にするの私だけ?)ネタ切れを感じさせるのは、料理好きとしてプライドが許さないのです。

お豆腐にねぎをのせている日はお味噌汁にみょうがを。みょうがをのせている日はごはんにおかかを。なんて、1食の献立の中でも分けて使うと個々が際立ってカラフルでしょう?してやったり感があって嬉しいんですよね。

全部のせたらインパクトあって美味しいに決まってるんだけど、それは思考停止というもの。"ずるく"ある為には"賢く"なくてはいけません。私も薬味の様に、小賢しくモテモテをキープしていきたいものです。

#料理 #健康 #ライフスタイル #ぱねかみの節約ごはん

UberEatsの配達を雨の日でもできる様なグッズを買いたい(具体的には、さすべえと、レインブーツと、ゴアテックスの上着)ので、何卒〜!!!