モテるパン、モテない味噌汁

コロナ禍中にパン作りで自炊デビュー！って話題をTwitterで見かけましたけど、こう、なんか「お〜それを自炊と呼ぶかぁ……」と、高１から自炊してる身としては苦笑してしまった。かと言って自炊警察と呼ばれたくはないし、料理好きになるキッカケになってくれたら嬉しい（料理トークできる友達たくさんほしい）でも、パン、パンねぇ……🥐

何に例えたらこの違和感を表せるだろう……と模索してみたけど、いわゆる「恋愛するならこの人・結婚するならこの人」ってやつがしっくりくる気がしました（あくまで一般的なイメージの、という話ですよ）

華やかでワクワクして一緒に居ると刺激的な人（＝料理）って、例えばパンとか寿司とかハンバーグとか、ですかね。でもこれらって、手間・金・栄養面でどっかしら問題があります。パンこねるのも寿司の下準備もひき肉成形するのも大変だしそれだけじゃ食事にならないとかね（私としては、ハンバーグはめっちゃ手間かかる料理のグループに入るんだけど、みなさんはどうですか？）

一方で、本当に毎日作れる料理って心の底から地味ですよ。納豆ごはんとか、ほうれん草のおひたしとか、豆腐とわかめのお味噌汁とか（豚汁ですらちょっとめんどい）肉を炒めた後のフライパンで炒めた青菜、とかね。
料理好きのTwitterを見ると「生活を回す」とか「使い倒す」っていう表現をよく見かけるけど、自炊って線なんだよね。キャベツ１玉をどう使い倒そう？家にあるもので何が作れる？風邪気味だけど何食べる？なぜパスタが売り切れてるの？あらゆる事象の上に延々と、命ある限り引かれる線。それが自炊だと、私は思うのです。パン作りよりよっぽど地味ですよ。
まぁ、その線を引くのが堪らなく面白いんだけどね。

料理好きとして生きてると、時々「私料理苦手なの。カンタンで美味しいやつおしえて〜♪」と言われるので、何を教えたら１番役に立つかなぁ……と妄想するのですが、最近は「味噌汁」が最強だと思っています。
でもそんな事言ったら「ぇえ〜地味〜なんかもっと面白いやつないの〜？」と言われるのは目に見えてるし、味噌汁を面白い！と思ってくれる人は大抵自炊通なので、私の出る幕はないのです。

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