団々 2024年6月19日の日記
・niconicoが大変なことになって、もう2週間ほどが過ぎようとしている。まさかここまで長引くとは。
・公式でも「最低でも一か月は復旧にかかる」とおっしゃっているので、まだまだかかると思う。
・企画配信をyoutubeで代替実施しているのだけれども。同業者をゲストに招いた上で「フルパワーの自配信」を見せられないのが辛い。後述する諸々の事情で、どうしてもそのあたりに制御がかかってしまう。
・…などとのたまっているけど、先週もゲスト招待企画やった(ニコニコがたり)し、今週~来週にかけてコラボ2本あるんだけどね。今ある武器でなんとか最大限の面白さを出せればと思います。
・自分の近しいところでも、大きな影響を被ってる方々もいらっしゃる。ニコニコならびにKADOKAWA関連サイトの早期の復旧、そして騒動の元凶へのしかるべき対応がなされることを祈っている。
・とはいえ、この機会にyoutube配信をやってみて、youtubeならではの利点も多いと感じた。
・大きいのは「ゲスト目当てで見に来てくれる外部の方が多い」という点。コメント欄を覗くと、自分の知らない方がコメントをしてくださっている方がいらっしゃる。配信後にゲストさんにお話を聞くと「うちの視聴者が見に来てくれていた」とおっしゃっていたり。
・やはり「youtube」というプラットホームの大衆性は凄い。「ニコニコ生放送」ってだけで敬遠するなよ、と今まで思っていたけど、やっぱり普段使いしないサイトで配信を見るのは視聴者も緊張するよな、と。
・あと、配信中や配信外トークで最近「視聴者が""コラボ相手の視点配信を見たいけど、ニコ生だと見られなくて悲しい""と言っていた」という話。ここ1ヶ月で複数人から聞いた。
・youtubeはアーカイブ見放題、Twitchは基本何か月かは残る。でもニコ生は事前に「タイムシフト予約」をするかニコニコのプレミアム会員にならないと見れない。それも基本「1週間のみ」だ。
・この話を聞いて「主催コラボ以外のお呼ばれしたゲーム配信についてはTwitchでやるべきだろうか」と思うようになった。確かに視聴者からしたら不親切だよねぇ。
・んで、逆にyoutubeよりニコ生の方が優れている部分は何だ、という話。
・まずは何よりも「コメントが匿名であること」だと思う。
・youtubeに仮住まいを構えて企画配信をしているが、コメントの勢いがやはり違う。普段ニコ生で見ている方が多いから、というのもあるけど「コメントと名前が紐付けされる」というのは中々に気を使う部分があるのだろう。
・よく配信とかで言ってるけど、自分も知り合いの配信にコメントすることは少ない。名前が出ることに恥ずかしさを感じるのが一番。あと、自分の名前が出ることで相手に気を使わせてしまうのが申し訳ない。自意識が強すぎる、と言われればそれまでなのだけども。
・あとは(グレーな話だけど)使用できる音楽の幅が広がるという点。事前にジャスラックに登録されているコードやら諸々を記入しておくことで、使える楽曲がグンと増える。
・僕が地上波バラエティにあこがれを抱く理由が「BGMが使える、それによって面白さが増幅する」こと。M-1の出囃子はBecause we canじゃないとダメだし、あちこちオードリーのEDは星野源じゃないと。
・よくTV番組のyoutubeで「権利的にそれっぽい音楽しか使えない」ということがある。しくじり先生になかやまきんに君が出た際、「It's My LifeっぽいBGM」で例のアレをやっていたのだけど、やはり爆発力が少ないと感じる。きんに君自体めっちゃ好きだけど。
・あの芸を最大限引き立たせるためには絶対に「It's My Life」ホンモノじゃないとダメなのだ。それが脳に刷り込まれている僕らが病気なのかもしれないけど。ヤー
・あとシンプルに、好きな曲をBGMにあてがっていることもある。配信中のコメントや配信終わりのtwitterで「この曲好き」とか「企画で使われてたからあのバンド好きになった」とか言ってもらえると、音楽好きとしてすごくうれしい。
・youtubeでやってみて、いいこと・悪いこと、どちらも色々と気付けたのだけど、やはり自分は「グレー側」の人間なのだろうと思った。
・youtubeは特に「公明正大さ」が求められる。前述したBGMの権利についてに加え、「死ね」「殺す」などテロップであるとAIで検閲されるらしい。だから最近伏せ字にする動画が増えている…という。
・地上波で求めるならまだしも、ネットで求められるのはどうなのだろう。確かに「収益」というものを追い求めるなら、それなりに公明正大さが必要なのか。だったら「迷惑系」「炎上系」というカテゴライズが生きているのはなんでやねん、とは思うけど。
・こんな風潮だから鶴光に適切さを求める貴人がいる訳だ。ちゃんちゃらおかしい。
・自分はお金よりも笑いを取りたい。そのためにはある程度ルールが寛容なニコ生というグレーな舞台が適していると感じる。
・アーカイブが1週間で消えるのも「過去の発言をほじくられて炎上する」ことを避ける上ですごく利点。これなら東京オリンピックの開会式も担当できる。
・「お金よりも笑いを取りたい」なんてカッコつけたとこはあるけど、正直なところ「視聴者が嫌儲思想を持っている」という幻想がずっと沁みついている。ニコ生全盛期の頃、欲しいものリストを提示してボヤ騒ぎを起こしている人をよく見た。何度か話しているけど、それがこびりついている。
・最後に、ニコニコに対して僕が考えていること。
・学生の頃に存在を知ってから15年近く。ずっとニコニコが好きだし、栗田さんがトップになってからの運営も信頼している。そして、ニコ生の水が自分にあうとも思っている。その上で。
・「すべてのサービス終了を覚悟している」。
・もちろん、個人的には一刻も早いサービス復旧を待っている。これは、視聴者の方々もきっと同じ気持ちだと思う。そして、多くのニコニコ出身者が応援の声明を出している。
・ただ、ニコニコ公式からの現状リリースやニュースサイトなどでの情報を見るたびに、自分が思う以上の相当な状況だ…と感じている。
・そうであれば、一番精神的打撃を受けないのが「最悪の事態」を想定した上で動くこと。もう、復旧することはないだろう、と思って行動する。そうでもしないと、現実になった時に活動を続けられない気がする。
・もちろん、僕は復活して欲しいと思っております。そして復旧し次第ニコ生に棲家を戻しますので。
・ただ、制約がある上でのyoutube配信もおもしろいと感じている。ニコニコが復旧したら、その後も季節に1度~月1ペースでyoutube企画をやっていこうかな、と。
・「youtube」という配信拠点の保険があるのは大事だし、youtube利用者層をニコニコに引き込めるきっかけになるかもしれない。色んな手立てを使って、企画やニコ生全体を盛り上げていきたい。
・ただ、「収益はいらない、面白さが欲しい」。この考え方だけは揺るがさずにやっていきたい。
・今のは「1番人気はいらない、1着が欲しい」のオマージュです。サニーブライアンはいいよな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?