Mohoボーンアニメ講座.1 -Mohoについて-
こんにちは! P&M Entertainmentです!
今回は我々が使っているボーン・モーフィングアニメーションソフト『Moho』の使い方を、できるだけ丁寧にご説明する講座記事になります。
Mohoを使う利点
まずMohoに限った話ではないですが、ボーン・モーフィングアニメーションソフトを使う利点を考えてみましょう。
アクションゲームや格闘ゲームにおいては、大量のキャラクターのアニメーション画像が必要になります。
また、2018年現在のスマートフォンRPG市場では、2Dとの親和性やコストの削減の理由でしょう、積極的にこうしたアニメーションが使われています。
特に我々のような個人開発者にとっては、グラフィックに妥協せずに大量のアニメーション素材が欲しい場合、1枚1枚絵を描いたり、3Dモデルを用意するより遥かに時間や労力を削減して実現することができます。
そして、Mohoである理由ですが、一番は非常に安いということです。
MohoはかつてAnime Studioという名前でしたが、いつの頃か改名され、2018年現在ではソースネクストおよびイーフロンティアなどの代理店経由で販売されています。
ソースネクストのほうの定価を見ると40,000円とPCソフトとしては安価な部類に入りますが、決して安いとは言えません。
ですが、ソースネクストの場合、不定期で割引を行っており、定価の10%程度の値段で買えることもあるのです。
なぜ競合するソフトウェアであり、商業でも利用実績の高いSpineを使わないのか、という問題があります。
Spineには2018年現在、非商業向けの有料ライセンスとしては『Essential
US$69』『Professional US$299』と2種類のプランがあります。EssentialはUS$69≒7,728円となり、非常に安いです。
しかしProfessionalでなければGIFやPNG等の画像形式以外の、つまりUnity等で利用できる形式でのエクスポートができません。
ProfessionalはUS$299≒33,488円となります。
これらを総合すると、値段の面ではなんとSpineのほうが定価で買うと安い、という結論になってしまいますが、それ以外の面でMohoのメリットを見てみましょう。
まず、2018年現在、ソースネクストから買うと日本語のチュートリアルマニュアルが付属する、という点が大きいです。体感的に、本格的なゲーム開発に近い技術ほど書籍などの情報が少ない印象がある上に、海外製のソフトも多いので、日本語で情報が手に入るというのは(操作が難解な上に英語で理解できない、という事実上の利用不能の状態に比べれば)大きなメリットとなります。
そしてもうひとつのメリットが、MohoはSpine Essential< Moho < Spine Professionalという位置づけになると思います。つまり、機能の制限がなく、やろうと思えばかなり本格的に使い込むことができるのです。それを割引で買うことができれば、大きなアドバンテージとなります。
更に、基本的にお絵かきソフトで描いたレイヤー構造を持った画像データを読み込んでソフト内で操作するのが共通した仕様なのですが、その読み込みの過程に問題があります。
Spineでは、実務的な機能を前提にしており、キャラクターのパーツをバラバラに並べたシートを読み込み、ツール内でそれらを組み合わせてキャラクターを作る方法が原則になっています。
それを補完する形で、お絵かきソフトで描いた状態でソフトに読み込むスクリプトによる機能拡張があるのですが、それにはAdobe Photoshopが原則として必要になります。2018年現在、Adobe Photoshopは月額課金制になっており、買い切り制だった頃も本格的にゲームを作りたい人間でもまず手が出せないほど高価だったので、既にPhotoshopを使っている方ならまだしも、この工程のためだけにPhotoshopを用意するのももったいないです。
その点、Mohoは原則としてPSD(フォトショップ形式)からの読み込みを原則としており、特別な工程は必要ありません。PSDは安価で普及しているお絵かきソフトであるClip Studio PaintでもPSDは出力できるので、Photoshopを持っていなくても問題ありません。
これらをふまえて……
それでは、以上のことを踏まえて、Mohoでゲーム用のキャラクターアニメーションを作っていきます。
もしご興味を持たれた方は、是非ご覧いただければと思います。