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『ブクログ読書記録』 1月(の)変

つい最近、『ブクログ』という読書管理webサービスの存在を知った。

自分が今読んでる本、読了した本、これから読みたい本、新刊チェックしておきたい本、などのデータを検索してweb上の自分の本棚に保存、管理できるサービスなんだと。

使ってる人に聞いてみると、自分の好きな作家さんの新刊情報を『読みたい本』のタグを付けて保存、書店に行ったときに買いたい本をすぐに検索できるようにしてるという使い方だったり、自分が今まで読んだ本をタグ付けして分類、自分の読書傾向を理解した上で次読む本を決めるとか、色々使えるらしい。
なんか便利そうだよこれ。

つられて僕も導入してみたけど、ほんとに自分の本棚に本が並んでる感じですごくおもしろい!本棚眺めるの大好き民としてはこの本棚をたくさん埋めたい!!って気にさせてくれる良い感じのデザイン。

ちなみに、今年に入ってから読んだ本と今積んでる本を書棚に並べてみた。
するとこんな感じになった。

表紙が棚に面だしで並ぶ。カッコいい。

タグで絞り込むことも出来る。たとえば『積読』で纏めるとこんな感じ。


いや多いな!!?
でも前よりも読むペースが上がったんで比較的積読は減ったほう。
ちなみに伊藤計劃『ハーモニー』は一度読んだけど最近新装版が出たから買い直したもの。本好きにしか伝わらない買い方のやつね。

こんなふうに一発で自分の読んだ本、読み終わった本、『~月』に読んだ本、とかが一発で可視化できる良ツールなのだな。


せっかくこういうツールを導入したのだし、こっからは自分が1月に読み終わった本を並べて、己の読書傾向分析をやってみよう。
1月に読み終わった本がこれ。


13冊。このうち、新しく読んだ本がこの4冊。


一度読んだことのある本がこれ。



こうしてみると一度読んだ本を読み返したほうが多い。
ここ数年、元々学びたいと思っていた構造主義・フロイト・ユングの本を時間を見付けては読んでいる。『精神』とか『自己の思想の源流』みたいなことを考える時期というのは、どんな人にでも往々にしてあるもんだと勝手に思っていて、ここ数年の僕がまさしくその時期に差し掛かってきたとこ。
その切っ掛けになったのが、河合隼雄の『ユング心理学入門』だった。

『コンプレックス』『普遍的無意識』などの概念で有名なユングの思想を初めて日本に紹介した人だけど、難しいユングの概念を自分の膨大な臨床経験に紐づけて分かりやすく解説してくれるし、自分がこれまで見てきたクライアント(患者さんのことをこう言うらしい)の方との交流をエッセイ的に書いてくれるので学術書だと肩ひじ張らずとも読める気軽さがあって、読んですぐに好きになった。
ただこれも読んだのが1年半以上前だったので、抜けてるところが多く、もう一度読み直したらやっぱりおもしろくて、そのまま関連する本を読んでいくことに。

ユングを読んだらもちろんフロイトもだろうな、と中山元の『フロイト入門』を読んだ。これも入門書としては分厚目だけど2回、3回と読み直すうちに頭に入ってくるようになった。これ1冊でフロイトの思想的変遷やら主要概念やら網羅してくれるのでオススメ。

そこから、新フロイト派(フロイトの思想を左派的社会学の中に落とし込んだ人たちのこと)のフロムの『悪について』に飛ぶ。

フロイト的な退行現象が社会の構成員全般に蔓延すると起こる負のスパイラルを書いた本。ナチズム研究で有名な人。『自由からの逃走』もおもろいのでオススメ。人が近代に入って以降、それまで寄った立っていた自己同一性やら社会的役割が破壊され、結果として得た政治信条の自由を自分から手放し、結果凶悪な全体主義独裁国家が生まれたことを見抜いた本。とっても僕は好き。


フロムを読んだあと、改めて構造主義を整理しようと思って内田樹の『寝ながら学べる構造主義』を読んだ

市民講座での公開講義録を書籍にした本だけど、これ以上分かりやすい構造主義の本はないと誰もかれも褒める本で、僕も読んでみてこんなに分からない人に寄り添ってくれる人文書は他にないなとびっくりした。

そこから思い出したようにフランツ・カフカの『変身』を読む。

いや、朝起きたら虫だったんだけど……うわぁ……








うわぁ……………










































とりあえず仕事行こっ






いやそうはならないでしょ、のツッコミでおなじみのこの本だけど、自分の社会的な立場、家族の構造に縛られ過ぎて自己を喪失してしまった人の成れの果てと、それを割と簡単に見捨てる近親者。
こうしてみると、構造主義とか心理学とか読んだあとに読むと色々言語化できるところが増えてくる本だよね。

そんで最後に奈須きのこ『空の境界』を全部読む。

ユング心理学をちょっと齧ってから読むと「これ無茶苦茶心理学の本じゃねぇか!!?」ってなってしまった本。元々自分の読書が本格的に好きになった切っ掛けの本だったけど、出てくるのが『普遍的無意識』『影』『二重人格』『地母神』『アニマ・アニムス』とかの思想ばっかりで、読み直してみて劇的に解像度が上がったので個人的には大満足でした。



自分の読書傾向をただリストアップするだけのつもりが結構たくさん書いてしまった。疲れたから新規に読んだ本のことは後日書きます。
一応毎月その月に読んだ本のことをこうやって記録にしていこうと思う。
こうやって書くことを宣言しておかないとすぐにやめちゃうからね……

ブクログ楽しいよ!!!みんなやってくれよな!!!

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