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「はて?」を流さない勇気

『虎に翼』を観て気がついた事

なんだか自分とよく似ている

先週、NHK朝の連続テレビ小説、『虎に翼』が終了しました。
本当に大好きなドラマで、伊藤沙莉さん演じる女性初の弁護士・裁判官の虎ちゃんに勇気をもらいました。
そう、私も昔からドラマの虎ちゃんと同じように「はて?」という疑問が浮かんだら納得いくまで誰かに尋ねたりしていたように思います。

過去に納得いかなかったある一件を紹介しますと、

だいぶ前ですが、とある公立の学校に勤めていた頃、8月のお盆期間は学校が閉鎖され、故にそれはお盆休みと言う形だったのですが、一応各自が休暇の申請書を出すべし、とのこと。ここまではまだ良かったのですが、申請理由を『私的理由の為』と、書くよう促されました。
私はこの時、本当に『はて?』と職員室で声に出してしまいました。『全員が等しくもらえる公的な休暇なのになぜ「私的理由」と書くんですか?』と。
みんな顔を背けて誰も教えてくれませんでした。当時仲良くしてもらってたお兄ちゃん気質な先輩にも『黙ってそう書け💢』と諭される始末。
結局今でもあまり納得がいかない…あれはいったい何だったんだろう…
小さい事だから気にするなと言われたらそうですが、こんな小さい事だから声に出せたのに、
このレベルですら言えなければ他の事にも声なんてあげられない気がして。

本当に好きな理由はこっちでした。

昔から女性が活躍するドラマが好きで、よく見ていました。
しかし、本当に好きだった理由はそれだけではなかった事に気がつきました。
大好きだったドラマや映画を挙げてみましょう。

・女性弁護士が主人公の、米🇺🇸コメディドラマ
『アリー・マイラブ』
・公害問題の裁判に立ち向かう女性を描く映画
『エリンブロコビッチ』
・2022年に放送されたドラマ
『エルピス』
・朝ドラ
『虎に翼』

あれ…?? そうです。裁判だったり、不思議に思う事をとことん追求して話したり、権力によって隠された不正や矛盾を証明してくれる、そういった類の話が好きなのだ。

残念な事に、現実世界の私は大人になるほど矛盾や理不尽さ、不公平さを受け入れる力がついてしまいました。そんな諦めを大人になったと捉えるべきなのか。
そしてなぜか諦めてる方が周りの受けがいい。きっと従順に見えて安心できるのでしょう。
去年なんかは身も心も疲れてたので疑問が出ても立ち向かう元気がそもそもなかったのです。

『虎に翼』を今のこのフリーの自己分析期間中に見れたのは、私にとってすごく意味のあるタイミングな気がしています。

正しさの押し付けは好きではない。

もちろん、グレーのままにする良さはあります。
世の中、説明のつかない事もごまんと存在するからです。特に人の感情なんて複雑だらけ。
私自身、他人から正しさを強調されて悩んだ事もあります。あぁーでも…逆に誰かにしてしまった事もありますね…あの時はごめんなさい🙏


正しさの押し付けで人を傷付けないようにしたいです。
しかしその一方で、理不尽さに傷付く事を受け入れて諦めてしまわぬよう、大きな「はて?」は流さない勇気と生き方を、もう一度取り戻せます様に。


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