ノルウェー・トロムソのオーロラツアーレポ 【場所&ツアー選びから実際の鑑賞まで】
皆さんごきげんよう、ぱんだるまです。
交換留学日記の方でもオーロラツアーについては書いていたのですが、実際の服装やどんな様子だったのかなど、もっと詳しく残しておきたいと思います。
多くの方がオーロラを見に行かれるシーズンとは違いましたが、だからこそ、そういった方々のお役に立てればと思います。
かなり長くなっていますので、もしオーロラ鑑賞の参考資料として読んでいただくのであれば、かいつまんで読んでいくことを先におすすめしておきます。
1.ツアーに参加した日付
私が実際に参加したのは、2022年10月20日です。
特にシーズンなどは考えていなくて、興味だけで参加を決めました。
というのも、留学先の大学が、この日を含めた10月第3週が1週間秋学期の中間休みだったのです。
トロムソをオーロラ鑑賞の場所に選んだ理由としては大きく2つあります。
1つ目は、ノルウェーに行ってオスロを観光したかった、というオーロラとは何ら関係ない理由なので、ここに関しては深く掘りません。
2つ目は、トロムソはオーロラベルトの中でもかなり北に位置した街ですが、メキシコ暖流の影響で、同緯度の他の場所と比べて比較的穏やかな気候だからです。
真冬のシーズンである12月・1月・2月でも、平均最低気温がマイナス二桁まではいかないそうです。
例えばほぼ同緯度のフィンランドだと、-30℃までいくこともあるそうなので、氷点下に達するとは雖も、まだまだ温かい方だと言えます。
オーロラ鑑賞の時期については、ガイドさんは特にシーズンはないとおっしゃっていましたが、ノルウェーの天候や直近の天気予報などを考慮して時期を決めるといいかと思います。
あとは、夏の6月・7月・8月は白夜の時期になるので、いくら晴れていようがオーロラは見られませんのでご注意ください。
参考までに、トロムソの気候についてのサイトのリンクを貼っておきます。
こちらを見ている限りでは、冬の時期は基本的に曇天が多いようです。
確かに私がツアーに参加した日も、1日中どんよりとした天気で、小雨が降ったり止んだりを繰り返していました。
しかし申し込んだツアーは、バスに乗って、見える場所に臨機応変に移動していくタイプのものだったので、かなり見られる確率は高かったのだと思います。
2.ツアーの種類と申し込んだところ
今回は、先に他のオーロラツアーに申し込んでいた友人に教えてもらって、Get Your Guideというアプリから申し込みました。
このアプリ、世界中の様々な観光地でのツアーが色々揃っているので、オーロラツアーに限らずどこの国の体験型ツアーも探すことができます。
もちろん日本国内のものもあるので、国内旅行にも役立つかと。
今回はオーロラツアーに絞って書いていきます。
私は、最低限といいますか、そこまで手厚いサービスのついていないシンプルなものを選びました。
午後7時ツアー開始で、アプリでは約6時間となっていましたが、早めに見られたこともあってか5時間半ほどで終了しました。
写真撮影と移動のバス、英語のガイドさんがいて、温かい飲み物と防寒具がサービスに含まれています。
実際には、防寒具は希望する人には誰でも貸し出してくれましたし、温かい飲み物としてホットココアと、手のひらサイズのチョコチップクッキーも頂きました。
撮影も、大きくはないですがしっかりとしたカメラと三脚が用意されていて、希望すれば三脚も貸し出しがありました。
集合場所からは小さめのバスに乗って移動しました。
20席ないくらいの大きさのバスだったのですが、私が参加した日はそのバスがいっぱいになっていました。
このようなシンプルなツアーもあれば、オーロラツアーも色々と種類があるようで、積雪がある時期だとオーロラ鑑賞に犬ぞり体験やトナカイが引くそりに乗る体験がついてくるようなものもあります。
あとは、私が参加したツアーのように大きく移動せず、ひとところに留まってちょっといいディナーを楽しみながらオーロラが出てくるのを待つタイプのツアーもあります。
他にも、陸上からではなく海上からオーロラを見るクルーズツアーもたくさんあります。
昼間はホエールウォッチングや壮大なフィヨルドの景色を楽しみ、夜に甲板でオーロラを見る、というツアーです。
このクルーズツアーは、参加した方のレポによると、必然的に移動する形になるので確率は高いようですが、あまり写真を撮るのには向いていないようです。
今回私は事前に予約してから行きましたが、もちろん現地で直接申し込めるものもあります。
トロムソの街中や港には多くのオーロラツアーの看板が立っていますし、観光案内所でもいくつか紹介してもらえるようです。
ちなみに今回リンクを貼ったツアーでひとつ注意してほしいのが、港にある大きなホテルの前の広いスペースが集合場所&解散場所だったのですが、集合の際に複数のツアーが全く同じ場所を集合場所にしており、個人的に頭の中でちょっとしたパニックを起こしました。
すぐに参加するツアーのバスを見つけられましたが、もし乗れずにバスが出発してしまったら、と内心ヒヤヒヤしました。
混乱を避けるポイントとしては、参加するツアーの主催団体の名前を探すことと、本当に分からないときは、必ずそれぞれのツアーのガイドさんが立っているので、その人に聞くことです。
ガイドの皆さんはそういったプチパニックが起こることはわかっているようで、時々、主催団体名を伝えるとどのバスがそのツアーのものなのか、教えてくれることもあるようです。
3.服装について
これが一番気になるところではないでしょうか。
オーロラ鑑賞ができる緯度、いわゆるオーロラベルトは北極圏とも一部重なっており、寒いことは必至です。
色々と服装についても調べましたが、やはり一番メジャーなのはスキーウェアのようでした。
防水と防寒どちらにも優れていて、尚且つ動きやすい。
ただ、私は普段ほぼ雪の降らない、降っても99%と言っていいくらいの確率で積もらない千葉に住んでいて、家族でスキー旅行なんていうこともしたことがないので、スキーウェアなど持ち合わせていませんでした。
調べると、ノルウェーではまだ10月には平地では積雪がないということだったので、防水性はいったん置いておいて、防寒にとにかくフォーカスしました。
結果…
*上半身
普段の下着
長袖ヒートテック
タートルネックセーター
ざっくり編みの大きめセーター
膝上丈のもこもこフード付きダウン
*下半身
薄手のヒートテックタイツ
裏ボアのスウェットパンツ
大きめのチノパン
足首丈のソックス
内側がボア生地の防寒・防水のブーツ
こんな感じになりました。
ちなみに、セーターとブーツ以外は全てユニクロのもので、一部を除いて、デンマーク留学に向けて揃えたものです。
これらに加えて、防寒着としてスキー用の手袋とニット帽、あとざっくり編みの毛糸のマフラーを持っていきました。
しかし、ニット帽は終始被っていましたが、マフラーは巻かず、スマホでの撮影の関係上手袋はあまりできませんでした。
ただ、ちょっとずつでも動き続けることを意識していたので、そんなに寒いとは感じなかったです。
ちなみに実際の気温がどれくらいなのかまでは測れなかったのですが、バスに乗り込む前の出発地点の気温は、午後7時で2℃でした。
盲点だったのは、足先でした。
元々は登山用の靴下を履いていくつもりだったのですが、思っていたよりも靴の中が狭くなってしまうため、足先の血流を考慮し、少し空間をあけることにしました。
しかし、動いているうちに自分の体温と靴の保温性の高さで靴の中が蒸れ、その湿気が外気で冷やされて足先が濡れてしまったのです。
かなりしっかりした靴紐タイプのブーツだったので、外で脱ぐわけにもいかず、結果的に懸命に足の指を動かしながら空を見上げていました。
ここの対策に関しては自分には知識がないので、他の雪に慣れている方や何度も寒い地域に訪れたことのある方に伺ってみてください。
4.実際に見られたオーロラは…
実際にオーロラを見た場所は、トロムソの中心街から北に車で1時間半かからないくらいのところでした。
アスファルトで整備された道路のすぐ脇、少し広く空いている空地のようなところでバスを降りて、オーロラを見た形になりました。
そんな人気のない場所で見ることができたオーロラがこちらです。
ちなみに、1枚目を除いて全てガイドさんが撮影してくださったもので、画像データは2日ほどしてから、アプリで登録していたメールアドレス宛に共有アルバムが送られてきました。
個々でもオーロラとのツーショットを撮ってもらいましたが、恥ずかしいのでここではふせておきます…
自分のiPhone12miniで撮影した1枚目の画像よりも、やはりちゃんとしたカメラの方がきれいに映っています。
(以前別の交換留学日記でも全く同じ写真を載せているのですが、この4枚がもっとも綺麗なので、そのまま同じものを使っています。)
最初にほわっとしたオーロラが地平線にほど近いあたりに見えてから、しばらくして大きな波が空を横切るように出てくるのが一般的なパターンだそう。
ちなみに、同じ日時でオーロラを見ている時は、たとえどこから見ていようと同じオーロラを見ているのだそうです。
角度が違うとどうなのか、など細かいことは聞けませんでしたが、たとえノルウェーでもフィンランドでも、はたまたアラスカやカナダでも、見ているオーロラの現象は同じものなのだそうです。
5.まとめ
さて、今回オーロラツアーに参加したときの詳細を思いつく限り詳細に書いてみたのですが、いかがだったでしょうか。
私自身、オーロラを見ることは初めてでしたし、行ったとしても見られるかどうかはわからない、ということは分かっていたので、期待半分、諦め半分くらいの気持ちでツアーに参加していました。
ですが、天候にも恵まれ、今回見ることができて本当に嬉しかったです。
オーロラは自然現象ですので、経験の多いガイドさんたちでもその日本当に見られるかどうかや、見られてもその強さなどの予測はできません。
まさに運試しのような現象なのです。
皆さんがオーロラに出会えるよう切に願って、このレポを締めたいと思います。