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ぱんだるまの交換留学日記inデンマーク vol.220 発音できない世界遺産に行ってきた。
皆さんごきげんよう、ぱんだるまです。
さてタイトルにある通り、今日は、発音できない世界遺産に行ってきました。
その世界遺産は昔からある宮殿で、その土地の地名が付けられています。
ドイツ語では「Würzburg」とこのように書くのですが、読める方いらっしゃいます?
少なくとも私たち家族は、何度「こうやって発音するんだよ」と教えてもらっても、うまく発音できませんでした。
日本語的発音で書くと、カタカナで「ヴュルツブルク」となります。
うーん、カタカナで書かれても正直よくわからない。
兎にも角にも、今回はそんな場所に行ったお話です。
朝イチでミニバスに乗り込んで、向かった先はヴュルツブルクのレジデンスです。
館内は一切撮影禁止だったので、写真は外観とお庭だけ。
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中に入ると絢爛豪華なお部屋がいくつもあって、その細工の細かさに圧倒されました。
中には、フランス最後の王妃マリー・アントワネットの母にしてオーストリアの“女帝”である、マリアテレジアが宿泊したとされる部屋や、時の皇帝ナポレオン1世が妻と宿泊した、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を模した客室までありました。
名だたる歴史上の人物が訪れたこちらの建物ですが、第二次世界大戦が終わるおよそ1ヶ月前に、街の爆撃に巻き込まれて多くの部屋が壊されてしまいました。
特に印象的だったのは、その戦争による破壊から修復までを見せる展示も、建物内にあったことでした。
最後の部屋には、建物全体の修復の歴史や部分的に破壊を免れた部屋の装飾の一部などが展示されており、ドイツの人々が昔の映像や写真などから、建設当時の建築方法で懸命に修復する様子を学ぶことができます。
また、他の部屋の展示内にも、破壊された当時の部屋の様子と見比べられるような場所もいくつかあります。
そして建物の外壁には、この建物が戦争に巻き込まれた証拠として、あちこちに銃弾の跡が残っていました。
お庭に出ると、フランス式のきっちりとした庭園が目の前に広がりました。
建物の前には、つぼみの大きな桜の木(祖母曰く、あのつぼみの大きさはきっと八重桜)がずらりと並び、中心には噴水が据えられていました。
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ちょうど春の始まりを迎えていた頃で、花壇には色とりどりのパンジーが植えられ、大きな木蓮の木には、薄紫の花が咲き始めていました。
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その後、近くのレストランでとても信じられないような量のドイツ料理を食べ、少し街をぶらりとして帰りました。
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最後に有名だという橋に案内してもらいました。
大きな川を眺めながら白ワインのグラスを飲むのが定番だそうですが、今回は時間がなくてしぶしぶ諦めました。
川を流れる水や落ち着く風景を眺めていると、不思議と心が落ち着いていきました。
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