ぱんだるまの交換留学日記inデンマーク vol.221 歳の取り方に感動した日
皆さんごきげんよう、ぱんだるまです。
今日は、両親の「小さいお城や教会に行ってみたい」というリクエストに合わせて、父の友人夫婦が小さなツアーを敢行してくれました。
午前中はずっと雨予報だったので、お昼過ぎまでは街でショッピングをしました。
色々と案内をしてくださったお礼に、家族と私とで翌日パーティーをする予定だったので、その買い出しをしにアジアンスーパーに連れて行ってもらいました。
「小さな街のアジアンスーパーだし、中国系の方がやってるところだから、あんまり日本の物は置いてないかもよー」なんて言われながら入ったのですが、オーフスの一番大きなアジアンスーパーに負けないくらいの品ぞろえで驚きました。
ご夫婦のお宅のキッチンを借りて、手巻き寿司と、熊本の郷土料理のだご汁、あとアジアンスーパーで偶然見つけたいなりの皮でお稲荷さんを作る予定です。
そこから再び車に乗り込んで、向かった先はブロイベルク城(Burg Breuberg)という小さなお城です。
深い谷の淵にあるお城で、駐車場からもかなり急な階段を一生懸命登りました。
ぐるりを低い壁で囲まれた建物は、そのレンガに、お城が経てきた年月が刻まれていました。
真っ黒になったものや、雨風を受けて風化し表面がボコボコになったもの、修復されて新しくはめられたものもありました。
ちなみにこのお城、現在はユースホステルになっていて宿泊することもできます。
頻繁に車が出入りする門の近くは、特に修復されているレンガが多くありました。
ただ歴史ある建物として”展示物”になるのではなく、今も現役で使われ、その歴史を繋ぎ続けているこのお城に、なんだか感動してしまいました。
お城は年月をかけて少しずつ大きくなっていったのですが、その最も古い建物の中心には高い塔がひとつ建っていて、てっぺんまで登ることができます。
登っていく途中、塔の半分ほどの高さの場所に窓と小さな踊り場がありました。
この場所は、敵が攻めてきたとき、梯子をかけてこの窓の場所まで登り、全員が登り切ってから梯子を外して身を守るためのものだそう。
そんな状況に備えて、昔は塔の中に食料も保管されていたそうです。
てっぺんまで登ると、とても気持ちの良い景色が広がりました。
小さな村の家の屋根や程よく凹凸のある山や谷の風景、そして吹き抜ける風が、とても爽やかで、不思議と落ち着きました。
帰り道、これからホステルに入るであろう旅行者たちとすれ違いました。
これから彼らがどんな時間をこのお城で過ごすのか、どんな時間をまたこのお城に刻むのか、ちょっと想像して、ワクワクしちゃいました。
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