それが旨いと思うしかない
ブログをちょっと工事した。アフィリエイトの先達に倣い独自ドメインを取得してみたり、ソースをコピペして記事の下にソーシャルボタンを付けてみたりだ。あとPCから見ている人にしか分からないと思うが、ブログトップの記事一覧を、全文表示からタイトル(と書き出し)表示に切り替えた。これで多少は見やすくなったかと思う。
ブログトップをタイトル一覧表示にすると、いつもは本文の下にしか表示されない記事評価(はてなスター)が、各タイトルのすぐ下に表示されるようになった。それで初めて、私の記事にちょこちょこ、いやかなり高頻度でスターを付けてくれている人がいることに気がついた。院生時代の同期である。
彼女はよく寝て動作がゆっくりな人なので、コアラちゃんと呼ぶことにしよう。最初に思い浮かんだのはナマケモノちゃんだったのだが、上から読んでも下から読んでも悪口なのでやめた。
彼女は私の書いた記事に高い評価をつけてくれていて、よく見たらコメントまで寄せてくれていた。二つ前の記事のコメントでは「(面白くて)嫉妬する」とまで言ってくれたほどだ。
嬉しい。が、しかし、私はこの嫉妬という言葉に大きな引っかかりを感じた。
スターをつけられるということはすなわち、彼女もブログをやっているということである。そもそも私は彼女に倣って、数あるブログサービスからはてなブログを選んだのだ。ちなみに、2018年11月30日現在、彼女のブログの最新記事のタイトルは『彼氏かわいいbotになりたい』である。
遺憾。誠に遺憾である。
内容はタイトルから察せられる通り、彼女の年下の恋人が、いかに彼女思いでかわいらしいかということについて綴られたものである。恋人を持たぬ者が読めば、大ダメージは免れないだろう。私も彼女のブログを時々読み返しに行くが、この記事を読む度に臨死体験を余儀なくされている。
そんな彼女が社会人低所得者恋人ナシの私に嫉妬だなどと、笑止千万!……と、インターネットレスバトルを繰り広げてしまいそうになったが、もうこの辺で止めておこう。勝っても負けても私は幸せにならないだろうし、そもそも彼女は嫉妬という言葉を使ってはいるが、おそらく夕食時に私と彼女の皿にそれぞれ乗ったエビフライを見比べて「そっちの方がエビちょっとでかいやん!」みたいな感覚で言っているのだ。違いなんて無い。彼女の皿に『愛されキャラ』というエビが乗っかっているのと同じように、私の皿には『非リア芸』というエビが乗っかっている。それだけのことなのだ。黙って自分の皿のエビを食え。
……はぁ、何の話だったか。とりあえず祝儀は断固偶数で包もうと思う。
それで、とうとうアフィリエイトの申請が通った。とりあえずGoogleAdSenseというメジャーなところだ。しかしそんなめでたき日であるにも関わらず、当ブログは、ある大きな問題に直面している。ネタ切れである。
パッと調べた感じ、アフィリエイトブログにとって重要なのは、見た目や機能性より何より、更新頻度である(内容が一番と書いているブログも多々あったが、見なかったことにした)。
しかし私は、平日は歩いて数分の職場と家を往復するだけ、職場の人間とはほぼ仕事の話しかせず、休日は食料品の買い出し以外では外に出ないという、おかゆよりも消化にいい日々を送っているのだ。2000字も書けるようなイベントなどそうそう起こらない。趣味も読書と映画鑑賞とYoutubeと小説(書く方)という低刺激なラインナップなので、あんまり頻繁には話題に引っ張ってこられない。
そこで思いついたのが、漫画とか小説とかを書く人たちの間で一時期流行っていた、お題メーカー的なサービスを使うことである。フォームに自分のHN(ハンドルネーム)などを入れてボタンを押すと、『HNさんは、〇〇がテーマの小説・漫画を描きます!』みたいな感じでお題を提供してくれるのだ。しかし実際に探してみると、ちょうどいいのがない。無駄に三題噺とか難易度の高いものばかりなのだ。
どうしたものかと途方に暮れていたそのとき、Googleの検索結果を適当にスクロールしていた私の目に、『書き初めお題メーカー』の文字が飛び込んできた。
誰もが閲覧数やいいね!を稼ぐために命を削っているこのご時世に、自ら使用頻度を年イチに絞るという渋すぎるスタイル……痺れざるを得ない。誘惑に抗えずサイトを開いた私は、とりあえずトップ画面にあった[お題を提示する]のボタンをクリックした。すると次の瞬間、画面の中央にデカデカと『お題 遺産争い』の文字が表示された。
──────こ、コレだー!!
これぞ正しく、私の求めていたお題提示の感じである。最高だ。今後ネタに困ったら、このサイトから提示されたお題に沿って話をすることにする。
それで折角なので、そのとき出たお題、遺産争いについて話をしよう。遺産争いと聞いてパッと浮かぶのは、やはり横溝正史の「犬神家の一族」だろうか。(以下、犬神家のネタバレである)あの作品に出てくる白い仮面を被った人は青沼静馬というのだが、作中に、彼が「ゾオダヨ!オレガ、アオヌマジズマダヨォ!!」と言って自己紹介をするシーンがある。それで少し前に実家に帰ったとき、顔の保湿パック中にふとそのシーンを思い出し、パックをしたまま鏡の前で何度か「アオヌマジズマダヨォ!!」の練習をしてみた。すると実家の猫が一体何事かと心配げに3,4匹わらわら集まって来てくれて、すごく可愛かった。
以上だ!
↓ 友だちの話
追記: 上でAdsenseが通ったと言ったが、勘違いだった。現実は非情である。(20181204)