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ダウン症と診断されて、とてもショックだった。
…というのは、嘘で。
そのタイミングでは、あまりショックではなかった。
遺伝子異常の可能性があるから検査をしましょうと、言われた時の方がショックだった。
うちの娘が?
沢山悲観し、沢山検索した。
診断が出るまでは、もしかしたら違うかも、ダウン症は気のせいかも、という思いと戦っていた。
面会に行くと、目の前には、ダウン症の特徴が散りばめられている娘がいるのに。
何となく分かっていながらも、変な期待をしてしまっていたのだと思う。
勿論、合併症が沢山出てくることへの不安や、今の心臓への心配はあった。
でも、"ダウン症"に関して思った事は、"いわゆる普通の人生"を歩めない事へのショックだった。
私が、自分の人生をとても気に入っているから、特にそう思った。
友達と遊んだり、好きな事や物で話が盛り上がったり、部活をしたり恋をしたり、サークルに入ったり、気の合う仲間とお酒を飲んだり、旅行に行ったり、好きな仕事を見つけたり、結婚して子どもを産んだり。
自分が普通に経験してきて、とても楽しかった事を、娘は普通には経験できないんだと思うと、とても可哀想だなと思った。
頭では分かっている。
全て経験できないわけでは、ないことを。
全く可哀想ではなくて、その子にはその子なりの幸せがあることを。
健常児でも、親の価値観や人生観を押し付けちゃいけないことを。
でも、そう思ってしまったのは事実で。
診断が出るまで、ひたすらその思いと向き合っていた。
だから診断が出た時には、その思いもほとんど消化できていて、検索魔のおかげもあり、ダウン症児の楽しい未来を見始めていた。
未来を見る事によって、ダウン症じゃないかも…という期待も、そこら辺にポイっと置いてきていた。
元々、相当なポジティブ人間なのもあり、不安はあるけど、何とかなるかも!と思っていた気がする。
"ほとんど"、"見始めていた"と書いた。
そう、その思いは0になったわけではない。
だから、多少はショックだった。
でも不思議と、やっぱりそうだよね、と、ホッとした方が大きかった。
先生には、色々と質問した。
ダウン症の子の寿命、保育園に通えるのか、これから出てきそうな合併症等。
私は検索してほとんど知っていたけど、確認と、旦那さんに知ってもらうために。
今度は、周りに話していかなきゃいけないから。
旦那さんに知っていてほしいことは、このタイミングで共有だ!