~統合失調症記。~
2003年、晩秋。
『僕ら友達にもどろう・・・』と彼氏の口から放たれたサヨナラのセリフは私の心に突き刺さった。
3日3晩眠れなかった。
受け止めることができなくて、彼のいるバンドで歌姫を目指してがむしゃらに歌うことに没頭した。
まだ20代の私には、サヨナラを受け入れることを認めたくなかった。だから少しでも、必要とされるようにバンドで歌うことを選んだ。
とある日、一青窈の歌が妙に頭に入ってきて、私は、ええいいああ、歌った。病院の売店先で、地べたに裸足で座り歌ってた。
年末の紅白歌合戦は、病室で目を覚まして迎えた。
眠りの淵から目が覚める瞬間。
数日眠り続けていた私の真っ暗の意識の中で、シーーーーーーと病室の静音が目前に蘇ってきた。
目の前にいたのは、キスで起こしてくれる王子様ではなくて、
心配そうに見守る母。
美人薄命とはいったものの、この世にとどまったらしい。
私の病名を先生に聞いた日があった。
「娘さんは、統合失調症という病名です、お母さん。」
「精神分裂病」です。
なんか、わたし、真っ二つになったんかぁ~くらいにしか捉えれなかった。
退院して、一日の24時間と闘った。
イベントを自分でせっせこ作った。
夜に車に乗って、コンビニの駐車場でたばこをふかしてて、
ふと、車から降りた。
夜空を見上げたら、
夜空に一面いっぱいの大輪の曼陀羅模様がぐるぐる回っていた。
月の周りから曼陀羅が薄れていくと同時に、月明かりの雲が立ち込めて、
そこに、巨大な月明かりに照らされた高木ブーが、やはり、お決まりの雷様のカッコして現れた。まさに、その様は、神様?
私は、無言でコンビニの駐車場で万歳を背伸びいっぱいした。
その背伸びした掌の指の隙間の高木ブーがふ~っと息を吐いたら、
光の梯子が、北西に伸びていった。まるで、虹のように、光の梯子が伸びる様がとてもきれいで。
わたしは、駐車場の掃除をしていたコンビニ店員に、指さして、光を喜んだ。
すぐさま車に飛び乗り、
光の梯子が消えないうちに、
車で、梯子のかかった方向へ車を走らせた。
気づいたら、私は高速道路に乗っていた。
ずっと頭では、「天国に来てしまった」と思いながら高速を降りた。
高速を降りてすぐ、畑のあぜ道を車で走らせた。
ふと、ここで私は死ぬと決意して、
ハンドルを畑に切った。
ま~車がハマった。
そんなことはお構いなしで、車から降りて、
畑をズボズボ横切った。そして、いよいよ、天国の魂人達に紛れて、
街灯の方へ歩いた。そこには、工場があった。
(多分、夜勤明けの人たちがチラホラ駐車場へ歩いていた。)
なぜか、私は駐車場には入らずに、工場の際にある金網をつたい始めた。
頭の中では、私はもはやバイオハザードの主人公。
ブーツを履いていたのだけれども、
工場の外側の金網フェンスを、その丸いトゥのブーツでよじ登り、
なぜかしら、わたしは、転んだら、崖に落ちるみたいなところをフェンスづてに、横に移動した。今でもよく落ちなかったな。(笑)と思う。
散々フェンスでバイオハザードしたところで、工場の隅っこの平地にたどり着いた。
工場脇の雑木林で、わたしの体は、枯れ葉だらけ。
さすがに、やべーと命の危険を感じた私は、歩いた先のガソリンスタンドにたどり着き。「助けてください!」と一言。
事情を話して、実家へ電話をかけてもらった。
その時、しまった!と思う。
長い一日の24時間奮闘記の中で、私は、昼間、エジソンになりきってしまってて、なぜか電話を発明したのはベルなのに、
99%の(;^_^A汗と1%の閃きとか何とかつぶやきながら、電話機の実験とやらをしていて、電話機のコンセントを抜いていた。
あほや。
何とか、親の携帯電話につながり、(さよなら固定電話機(笑))
親が迎えに来てくれた。
と、まず一日目の24時間をクリアした。
昔から、一目惚れの質。
直感で、恋に落ち。
素直に別れてきた。
2008年。やはり晩秋。
年は適当。覚えてない。(笑)
ゲイの友達とミクシィで出会い、バンドで歌ってた。
最初は、ゲイッ子に、恋してた。
しかし、毎日の長電話の末、
「俺、ゲイなんだよね~」と明るくカミングアウトされ失恋。
そのゲイッ子(以下G子)が、うちらのバンドに助っ人だと連れてきた男の人。見た目おっさん。G子が、「Kさんまじすげーけん」と言うから、
わたしも、そのおっさんKさんを敬遠しながら尊敬してみることにした。
K氏、私が見たことない楽器?椅子?みたいなん、持ってきてて、
どちらかというと、K氏より、その箱型楽器(ドラえもん風味)を尊敬した(笑)。
私が、はしゃいでいると、その、おっさんKさんは、ムスッとしていて無反応だった。ないわーと思った。
それから、1か月後母が社員旅行で四国に行くことになったから、
彼氏ができないことに焦りまくりまクリスティなわたしは、
なんか、おっさん風味なKさんを家に招待した。
普段あまり料理しないくせに、
ロールキャベツなんて、シャレオツな料理でもてなすことにした。
その3日後、私は、Kさんの家に同棲していた。
しゃべらないのが、斜に構えてて、かっこよく感じた。
はい、スキー
脳内でそう処理された。
同棲し始めて、バイト先も見つけ、
私は、バイト先の店長に恋してた。
一人、サンドイッチ気分を苦しみ味わっていた。
そんな中、私は、またもや発症した。
同棲してた家で、ベットに寝転がり、空を見たら、
雲の間に、一人の魔女老婆が見えた。
魔女が口から雲を吐き出したら、わたしは、魔方陣を描くように、
家具という家具にカッターで、文字を書いた。
いとうあさこ。
なんで、書いたかは不明。
炊飯器には、子供を作らねばと、
目ん玉になるからと、リンゴ。
髪の毛の遺伝子は自分の遺伝子で、自分の髪の毛をカッターで切り、入れた。その他etc・・・
おそろしい。
どんなんが炊飯されてたのか、今でも気になる。
で、実家に搬送。
その日の夜、
逢いたくて、あい~たくて、震える~♪的な私は、
K彼氏ではなく、
バイト先の店長の家を目指して、
裸足で、進行方向とは逆に歩き抜け出した。
実家、北区。
店長、東区の端。
K彼氏宅、東区手前。
意外と寒空に、ユニクロのマシュマロフリース(焦げ茶色・・・・関係ないか)を着て、スカートに裸足でも、
行き交う人は、「こんばんわ~」敵に挨拶してきた。
ひたすら、北区と東区をつなぐバイパス車道の際を、
車道の路側帯の白いラインの上を裸足でガシガシ歩いた。
「けっこん、血痕、結婚・・・・」とエンドレスにつぶやきながら。
車道白線には、わたしの足裏の血痕。
・・・・おぞましい。
わたしは、当初店長宅を目指していたが、
不謹慎にも、
店長んち遠いしな~
K宅でえっか。
と思い、K宅の戸建ての借家へ向かった。
裏口の寝室のある窓をノックした。
Kが顔を出したと思ったら、窓をピシャリと閉め、カギを掛けられた。
オワタ。
とここで諦めるわたしじゃあありませぬ。
隣の借家のばあさんに嘘をついた。
「彼にDVを受けて逃げてきた。かくまってください!」
真っ赤。
ついでに、足の裏も真っ赤。
ばあさんは、すぐさま家に上げてくれた。
わたしは、ずーずーしくも、炬燵で寝ているじーさんの横で、寝た。
次の日、K彼が出かけたのを隙に、
右手で握りしめていたカギで家を開けて入った。
もち、血まみれ裸足。
玄関から畳の和室まで、わたしの血痕が。
もはや、エクソシスト!
わたしは、バンド練習から帰宅したK彼に罵られ、
即入院。
2か月。3か月。
入院生活は長かった。
K彼からは、一度も電話はなかった。
2009年初春。
退院した私は、真っ先にK彼に電話。
一人で寂しかったのから、
気づいたら、
結婚に執着していた。
2014年
厄年と共に籍を入れた。
2020年
離婚。
2024年
発症はしていない。
精神分裂とは名ばかりで、
わたしは、想像力が豊なんだなぁ~と思う。
ミステリー、サスペンス。
犯人当てます。
最近は、なんか能力あったんだろねぇ~くらいにしか思わない。
今も薬を飲んでいる。
脳みその薬。
このエッセイ伝が、
少しでも自分発散につながればと思い今書いてます。
嘘偽りない自伝。
AC広告にだって載せれちゃうんだから(笑)
2024/5/1 21:22~23:47で書いた自伝。
信じるか、信じないかは、あなた次第です。以上!
サポートしていただき、誠にありがとうございます☆彡¶●_●¶ペコ