障害者福祉と介護福祉
最近、障害者福祉と介護福祉について考えさせられることがありました。
私に知識が無いことも悪いのですが、いち素人として「それってどうなん?」と思ったんです。
今年4月に大腿骨を骨折し、入院していました。退院の条件は自宅で安全に生活できる環境整備と、その環境の中で私が生活できる(動ける)ことでした。
病院から紹介してもらった業者さんと打合せを行い、取り敢えず置き型の手すり等をレンタルして設置。退院することができたんです。
退院後も業者さんとは連絡をとり、
・松葉杖が不要になる時期が未定
・今後の転倒防止の対策も必要
ということから、工事をして手すりをしっかり設置することや段差のバリアフリー化等、いわゆるリフォームをすることにしました。
費用については業者の担当の方がお詳しく、私が障害者手帳を持っているので負担額が減免されるとのことでした。
*私は先天性の持病があり、20年以上前から障害者手帳を持っています。
手帳を持っていても実際には使う事が起きるまでは調べたりもしないし、初めて知ることばかりです。
障害者手帳を使用するので、リフォームに取り掛かる前に市に申請が必要なのですが、その手続きは業者の担当者さんがしてくれるとのことでお任せしました。
しかし、、窓口で
「障害者福祉を受けるにはその前に介護認定申請手続きが必要です。」
と受け付けてもらえない。と連絡が入りました。
介護認定?!
私、介護も受けてないし、これから介護サービスを受けるつもりもありませんけど。
直接「障害福祉課」の窓口に問合せても、私が介護保険料を払っている年齢なので介護福祉が優先になるため介護認定の申請をして下さいの一点張り。
〝介護サービスを受けるつもりはない〟といくら言っても取り合ってくれませんでした。。
制度上どうにもならないようなので、結局その日のうちに業者の担当者とケアマネージャーさんが自宅に来てくれて再度打合せ。
🐼「取り敢えず介護認定申請をしないと前に進めないようなので申請手続をお願いします。」
ケ:(ケアマネージャーさん)
「分かりました。ただ、申請をして「非該当」以外の認定(要支援や要介護)になると、介護認定が優先になって障害者手帳が使えません。」
🐼「え…。」
ケ「あと申請から認定まで約1ヶ月かかります。」
🐼「えっ!?」
業:(業者の担当者さん)
「それから、「非該当」という認定になっても認定後に改めて障害者手帳使用の申請になります。」
🐼「えっっ!?じゃあリフォーム工事はいつからになるんですか…?」
業「介護認定申請から1ヶ月半後ですね…。」
🐼「えーー💦」
7月上旬にはリフォームできる予定だったのに、8月中旬以降までできないと??
障害者手帳使用の申請をした上で、介護認定の結果待ちというのが出来ないんですって!
なんとも非効率。
業「万が一(要支援・要介護の)介護認定がおりても大丈夫ですか?」
🐼「はいぃ。それは受け入れないといけないんですよね。。逆に何かデメリットがあるんですか?」
業「はい、介護認定は収入によってリフォーム工事の費用負担割合が変わるので、pandaさんの場合、おそらく障害者手帳の使用時より負担額が上がります。」
それってどうなん?何のための申請?
ここで私の前にある選択肢は2つ
1.要介護認定申請をする
2.要介護認定申請をせず、全額自腹でリフォーム工事をする(要介護認定申請をしてないと障害者手帳を使えないから)
この時点で私、考えるのが嫌になりました…笑
本音は「もう自腹で良いよ
😔早く工事して。」
でも業者さんは私のためを思って(裏で業者さんに何かメリットあるのか知らんけど)障害者手帳を使用できるように動いてくれてるし…。
結局、要介護認定申請をすることに決めました。
**
介護認定担当者(調査員)と対面
数日後、市の担当者さんが自宅に来られました。
調査項目は74項目(あるらしい)。
・身体機能・起居動作に関する項目
・生活機能に関する項目
・認知機能に関する項目
・精神・行動障害に関する項目
・社会生活への適応に関する項目
・特別な医療に関する項目
ほとんどの設問に対して
🐼「できます」「問題ありません」
と答える。
だって質問の内容は、服の着脱はできますか?寝返りはできますか?今日は何月何日ですか?ここはどこですか?というもの。
基本的に自分でできるし、認知機能も問題ございません!
途中から調査員さんは少しでも「できない」を引き出そうとしてくるようになりました。
逆に私は「別に1人でも生活できるんです。」と言う。
調査員さんも思いますよね。
じゃあ何で申請を出すんだ?と。
最終的に言いました。
🐼「非該当で良いんで。」
「そうなんですか?でも事実を回答してもらわないと」
🐼「だから事実を言ってます。介護も必要ないし、サービスを利用する気もありません。ただ制度上申請しろって言われたからしてるんじゃないですか。大事な税金、私じゃなくて本当に必要としている人に使って欲しいんですよ。」
「そう言われても申請にもお金(税金)が掛かるんですよ」
🐼「だからこちらは望んでないんです!」
この調査員さんに何を言ってもしかたない。審査するのはコンピュータと審査会とのこと。
結果が出るまで待つしかないのです。
大事な税金を無駄に使ってしまったことを申し訳なく思い、そんな制度を「なんだかなぁ…」と思うのです。
障害者福祉も介護福祉も、その当事者をサポートするもののはずです。もっと当事者の視点、当事者が何を必要としているのかを見てほしい。
この一件で行政の無駄をたくさん感じました。そして一般企業以上の縦割り組織ということも痛感。
おかしなところは変えよう!という気概のある人は…居ないですよね〜笑
ーおしまいー