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休薬期間に予防接種を打つ:乳がんと診断されて【34】

2週間の休薬期間のうち初めの1週間は免疫が低下しているので外出はできない。2週目に入ると免疫が上がってきている(はずな)ので外出しても良い。

ということで休薬期間の最後にインフルエンザのワクチン接種に行った。実は今まで一度もインフルエンザのワクチンを打ったことがなく、「予防接種受けてないけどインフルなったことないし。」と思っていた。

でもこのコロナ禍でがん治療をするとなった時、病院にも頻繁に行くし免疫が下がってたらどこでコロナやインフルになるか分からないよね…と不安に思い主治医の先生にワクチン接種をしても良いか尋ねた。
先生は「接種してください」と言った。やはり抗がん剤治療で免疫が低下すると感染リスクが高くなるから打つようにという事だった。

その時点ではまだ10月半ば頃だったけど、掛かりつけのクリニックでは既にワクチン予約が埋まっていて、空いてる病院を探さないといけなかった。*がん治療で通っている病院ではインフルエンザの予防接種を実施していなかった。

ちょうどその頃はテレビでもコロナとインフルエンザ両方に掛かると怖い…みたいな事が言われていてインフルエンザのワクチン接種も推奨されていたから私のように例年接種していない人たちも我先に!と予約していたのかもしれない。

どこか空いてる病院はあるかなぁと少し考える。
ふと数年前にアレルギーの薬を出してもらっていたクリニックを思い出した。そのクリニックは私が今まで行った病院の中で1番空いていて、、治療する訳でもないし薬を出してもらうだけだからと思って利用していたのだ。診察券も手元にあったので電話で問合わせてみる。まだワクチン接種の空きがあるとの事だったので、抗がん剤の休薬期間最終日に予約を入れた。
念のため今抗がん剤治療中であることを伝えると主治医の許可があれば受けても良いですよとのことだった。

予約ができて私は一安心したのだけど、両親は逆だった。
抗がん剤治療中に大丈夫なの?今は外出もしないしワクチン打たなくても大丈夫じゃない?と不安に思っていた。
その気持ちはすごく分かるし有難いのだけど、もしインフルエンザに罹ったら「予防接種受けておけば良かった」と後悔するだろうし、信頼している主治医の先生が「打つべき」と言うのだからその言葉を信じることにした。

結果、ワクチン接種後も問題なく過ごせたしこの年インフルエンザにも罹らなかった。

ただ気になる事が1つ。
この後、抗がん剤治療を進める中で私は人より免疫の回復に時間が掛かる事が分かった。休薬期間2週間では免疫が上がり切っていないのだ。
つまり、このインフルエンザのワクチンを打った時も、まだ免疫が戻っていなかったのでは……。

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