優待改悪 ヤマダホールディングス
株式会社ヤマダホールディングスが、株主優待を一部変更することを、2021年2月4日の9時に発表した。
1. 変更の理由
当社は、株主様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式への投資の魅力を高め、長期的に保有して
いただける株主様を増やしていくことを目的として、株主優待制度を実施してまいりました。
この度、株主の皆様に対する利益還元の公平性及び株主配当と株主優待とのバランス等という観点から、
総合的に検討を重ねた結果、現行の株主優待制度を変更させていただくことといたしました。
株主の皆様におかれましては、何卒ご理解いただき、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
下記の「注 1.」「注 2.」の事項に該当する場合、当社株主名簿への同一株主番号による記録の連続性が
途切れるため、保有期間に応じた株主優待の対象となりませんのでご注意ください。
注 1. 証券会社の貸株サービスをご利用されている場合。
注 2. ご所有の株式を全て売却し、3 月および 9 月の権利付最終売買日までに株式を買い戻した場合。
③利用条件
ⅰ.1 回のお買い上げ金額(1 枚の伝票またはレシート)が、税込み合計金額 1,000 円以上につき 1,000
円ごとに、1 枚(500 円)の優待券が利用可能
ⅱ.1 回のお買い物での利用枚数は、表面に記載の有効期限が 12 月までのものは「最大 54 枚」、6 月末
までのものは「最大 51 枚」までとなります。
③利用条件
ⅰ.1 回のお買い上げ金額(1 枚の伝票またはレシート)が、税込み合計金額 1,000 円以上につき 1,000
円ごとに、1 枚(500 円)の優待券が利用可能
ⅱ.1 回のお買い物での利用枚数は、表面に記載の有効期限内「最大 50 枚」までとなります。
3. 実施時期と対象者
2021 年 3 月末日現在(基準日)の株主名簿に記載又は記録された株主様を対象に上記変更を適用いたし
ます。
株価
発表したのが2月4日9:00ということで、終値は17円安
出来高は急増しています。
長期ないなら、クロスでいいよね、と売却されたと考えます。
日付 始値 高値 安値 終値 出来高
2021年2月4日 563 573 536 539 7,396,700
2021年2月3日 553 558 549 556 3,397,600
2021年2月2日 538 548 537 548 2,747,800
2021年2月1日 529 538 528 535 3,088,300
ヤマダホールディングスの株主優待は、毎年9月末と3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数と保有期間に応じて、ヤマダ電機やベスト電器などで利用できる『優待券(500円券)』を年2回贈呈」というものだった。
今後も優待券がもらえる点に変わりはないが、「100株以上~500株未満」の株主に贈呈される優待券の枚数が従来の半分に減らされる。具体的には、これまで3月末に2枚(1000円分)、9月末に4枚(2000円分)の年間3000円分が贈呈されていたが、今後は3月末に1枚(500円分)、9月末に2枚(1000円分)の合計1500円分となる。また、同時に、保有株数に関係なく、継続保有期間に応じて贈呈枚数を追加していた後期保有優遇制度も廃止される。
100~500株未満の優待利回りが5.56%⇒2.78%に半減
同時に、すべての株主の長期保有優遇がなし
●ヤマダホールディングスの株主優待利回りは?
ヤマダホールディングスの2021年2月4日時点の株価(終値)は539円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる(※年2回、株主優待を受け取るものとする)。
【変更前】
(100株・1年未満保有の場合)
投資金額:100株×539円=5万3900円
優待品:優待券3000円分
優待利回り=3000円÷5万3900円×100=5.56%
【変更後】
(100株・1年未満保有の場合)
投資金額:100株×539円=5万3900円
優待品:優待券1500円分
優待利回り=1500円÷5万3900円×100=2.78%
ヤマダホールディングスの株主優待は、ヤマダ電機やベスト電器などで利用できる優待券。変更前は、100株の保有で年間3000円分もらえたが、今回「100株以上~500株未満」の配布区分のみ贈呈枚数が見直されて、年間1500円と以前の半分に減額されることに。改悪後も株主優待利回りは100株保有時で2.78%とある程度の高さを維持するものの、株主優待に期待して100~500株未満を保有していた個人投資家の中には失望している人も多そうだ。
ヤマダホールディングスは家電量販店最大手。本社は群馬県高崎市。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高が1兆7190億円(前期比6.7%増)、営業利益が752億円(前期比96.2%増)、経常利益が810億円(前期比75.8%増)、当期純利益が430億円(前期比74.8%増)。2月4日に”法人税等合計が前回見込みより減少の見通しとなったこと”を理由に、当期純利益のみ上方修正。
出典:ダイヤモンドザイオンライン