四字熟語604
本日の四字熟語は「塞翁の馬」(さいおうのうま)です。
意味解説:
「塞翁の馬」とは、人生における幸運や不運は予測できないものであり、幸運が不運に、不運が幸運に転じることがあるという意味を持ちます。
この四字熟語は、中国の古代の寓話から生まれました。
幸福と不幸が表裏一体であり、現在の状況が将来どのように変わるかは誰にも分からないことを示しています。
たとえ話:
昔、中国の辺境に住む老人、塞翁(さいおう)がいました。
彼の馬がある日逃げ出し、村人たちはそれを不運だと言って塞翁を慰めました。
しかし、塞翁は「これが不運かどうかはまだ分からない」と静かに言いました。
数日後、逃げた馬が立派な野生の馬を連れて戻ってきました。
村人たちはこれを幸運だと言って塞翁を祝福しましたが、塞翁は「これが幸運かどうかはまだ分からない」と言いました。
しばらくして、塞翁の息子がその新しい馬に乗っているときに落馬して足を骨折してしまいました。
村人たちはこれを再び不運だと言って塞翁を慰めましたが、塞翁は「これが不運かどうかはまだ分からない」と言いました。
その後、戦争が勃発し、多くの若者が徴兵され戦地に送られました。
しかし、塞翁の息子は足を骨折していたため徴兵されず、命を救われました。
この物語から、「塞翁の馬」の意味が深く理解できます。
現在の出来事が良いことか悪いことかは、未来の展開を見てみないと分からないという教えを含んでいます。
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Aさん: 「塞翁の馬」ってどういう意味なの?
Bさん: それはね、幸運や不運は予測できないもので、今起きていることが将来どう転じるか分からないってことだよ。
例えば、今何か悪いことが起きても、それが後で良い結果につながることもあるし、その逆もあるっていうことだね。
Aさん: なるほど。何が起きても慌てず、冷静に受け入れることが大事なんだね。
Bさん: そうだね。未来を予測することは難しいから、今の出来事に一喜一憂せず、どんなことも前向きに受け止める心構えが大切なんだよ。
こちらが「塞翁の息子が馬から転落しているシーン」を描いた画像です。
古代中国の風景が背景にあり、村人たちが心配そうに見守る中、息子が馬から落ちている様子が描かれています。